捨てるが高い$

 

今日工事現場に行くと、ある現場は工事の最終段階。

毎度のことだが、最終段階の工事現場で視界に入り

必ず頭にのしかかるものがある。

 

それは、人の胸丈ほどあるゴミ箱(カゴ)いっぱいの残材。

分別のために最低2カゴは必要、一現場当たり3~4カゴの捨て材になる。

 

ダンボール、木材の端材、建材の端材がほとんど。

このゴミカゴの中身すべてにお金が支払われている。

買われて捨てられる、捨てるにも二重にお金が払われる。

 

工事しやすい新建材、加えて仕上がり度合いが高くなればなるほど、

捨てる割合は多くなる。仕上がり度合いが高ければ、建材単価も高くなる。

単価の高い新建材になれば、捨てるお金も掛け算で多くなるというこの矛盾。

作り手に便利な建材は果していいのか悪いのか。

 

私たち業者にとって、工事費のコストダウンはいつでもテーマ。

その度に毎度毎度ゴミ処理費?端材処理費?残材処理費?を

できるだけ削減し、且つ身になる予算に向けたいと思う。

 

現場のごみカゴは家庭ゴミの置き場に行ったときの気持ちと重なる。

これからの住宅の素材選びもスーパーでの買物と同じように

“捨てない”という基準を持つことも必要なのではないだろうか。

6 件のコメント

  • はじめまして、中鉢(ちゅうばち)です。
    私は、岩手のお隣、宮城の鳴子という温泉町の出身で今は横浜で家づくりをさせていただいております。
    ゴミの件まったく同感です。
    私たちの会社でも今日ゴミの話題になり、お金をかけて捨てるぐらいなら現場周辺の人たちでほしい人にあげようということになりました。
    近日中にブログで紹介します。

  • 中鉢さん、こんにちは!
    本当はお金を出していただいた施主様の家に用途を変えて利用したいと考えてはいるのですが、理解&同意が不可欠で悩むところですね。

  • はじめまして。愛知は万博の近くで工務店している櫻井です。ごみの問題。いつも私も感じています。自社物件の場合いろいろ試行錯誤しているんですが、(弊社では下請け業務もするので)単価が安いおまけに、ごみ処理代も取られてたいへんです。昔みたいに現場で燃やすのはどうでしょうか?結構いけるとおもいませんか?

  • はじめまして。仙台で仕事をしている柏倉です。
    端材、段ボールetc、、、もったいないですね。
    今お客さんに無垢フローリングの端材を棚作りに利用するとか提案しています。段ボールは廃品回収業者が建築会社にセールスして現場に回収しにくればいいのにな、と思っています。(一般の住宅地を回るより効率がいいんじゃないかな?)また、自分も端材がもったいないので持ち帰ってDIYなど行っています。

  • 桜井さん、こんにちは!
    確かに昔のように燃す事ができたらいいですね。でも現在、外での焼却は禁じられていますよね。以前使っていた事務所脇にあった紙類用焼却炉さえも使えず不便していますが、岩手だと煙が立っただけでおまわりさんがやって来ます。私は環境のためと割り切ってます。

  • 柏倉さん、こんにちは!
    確かにムク材は小さなところへの利用は考えやすいし、一般の方に差し上げると喜ばれるのでイベントで利用しています。ダンボールは廃品業者に交渉したのですが、回収までするとコストがかかり過ぎるとお断りでした。現在は悲しいかなこちらから持ち込んでいます。

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