「無暖房の家」窓の位置

今日は無暖房の家の窓のことを紹介します。
「無暖房の家」に限ることではないのですが、
今日は窓の取り付け位置の話をちょっとだけ。

単に住宅への窓の取り付け位置というと、
外壁面の上下左右を普通思い浮かべてしまいます。
今日の取り付け位置の話は、もう一つの次元
内外または壁の奥行きの中での取り付け位置の話です。

壁への取り付け位置って決まってんじゃないの?
と言われそうですが、一般のサッシではほぼその通りです。

ところが、欧米ではサッシを交換することを前提とした
取り付け方法が普通であり、サッシもまたそのようにつくられているのです。

日本のメジャーなサッシですと、そのほとんどは
サッシ枠が外壁面からはみ出すように取り付けられます。

例えば、

高断熱サッシ

写真で見るように、サッシ枠が外壁面から出ています。
これが通常です。

ところが、「無暖房の家」に採用されている北欧のサッシとなると

超高断熱サッシ

このように壁の厚みの中に納めることができます。
そして、厚い壁厚の中なら、室内側でも外壁側でも
あるいは中間でも、どこでも取り付けOK。
日本のサッシだと構造上こうは行きません。

この取り付け方法だと、外側からはもちろん
室内側からでも窓の交換ができるわけです。

そして、この窓の取り付け方法にはもう一つのメリットが。
それは、サッシ枠の上にのった土ぼこりが雨だれで
外壁を汚さなくてすむ
、ってことです。

このことは、ドイツの住宅視察で気付いたことです。
なぜ、ドイツの街並みの外壁は建物が古かろうが
皆きれいなんだろう・・・
確かに外装のリフォームを、日本よりこまめにしているらしいが、
それにしても何かが違う、何なんだろう、この違いって。

そして、ふと気付きました。
街並みの建物に雨だれによる汚れがないことを。

外壁を汚れさせないため、という目的は元々なく
彼らにとっては当たり前で、あくまで結果的なことかもしれません。

それでも、何十年か先必要になったとき簡単に窓が交換でき、
加えて外壁をきれいに維持できる、というおまけ付きなら
いいじゃないですか。

『無暖房の家』は、住宅の高い省エネ性に関わる各機能のみならず、
こんなところもちょっとした見どころなんです^^

当社の、岩手のための超高気密・高断熱の”無暖房の家”シリーズなら