先日、無冷房ライフを基本とする家4軒のデータを回収。
この夏7月~9月の温湿度データだ。
スタッフに全体をまとめてグラフにしてもらうと
期間が長すぎてピッチが細かく結局よくわからん・・
ので、とりあえず一時期のデータだけをグラフにしてみる。
それを「どれどれ」とじっと眺めていると、二つの点に気づきあり。
・性能差による温度上下の振幅が見事にわかる。
このデータから、性能値ごとの夏の暮らし方を想定できそう。
・2軒がほぼ1℃の温度差で平行線をたどる。
この温度差は一体何からくるのだろう。。
生活廃熱の違いか、はたまたライフスタイルの違いか。
そして一週間ずつさかのぼってグラフを追加しながめてみると、
その温度変化から、家と暮らし方の違いがよくわかってくる。
これらのデータを見ていてふと、
家って・・・ 生き物かもしれない。
そう思った。
高断熱領域、とりわけ無暖房領域は実に人間くさい。
日差しに対する配慮と放熱・蓄熱、動と静、吸う息吐く息
それらで微妙に温度変化を調節している。
変温動物と恒温動物。
性能と機能と知恵、
家は変温から恒温領域どの位置で生きるのか、
選択を迫られているような・・・そんな気がした。
まだ全体を詳細に観てないが、
冬に向けて大きなヒントを一つ得ることができたのは大収穫。
これからは、家の温度を体温としてとらえてみようと思う。