子育て場所

つい先日、マンション上階に住む子どもの足音など、
騒音に対する賠償金36万円とかのニュースがあった。
このニュースには過去の自分たちの経験とも重なり複雑な気分になった。

判決は「子どもに対するしつけを怠り、階下に対する誠意ある
対応がなされていない」というような内容。

2階建て以上のアパートやマンションで子育て期間を過ごした人、
現在過ごしている人は他人事のニュースではなかったと思う。

私の場合、アパートの2階だった。
子どもが走ろうとすると、親が階下の世帯を気にして
いつも叱っていたからだろうか、
子どもは子どもなりに気を遣い、足音を立てないよう動こうとするあまり、
腰を引いて走る姿勢が身につき、それが屋外でもクセになってしまった。

このことから、アパートは子育てには向かないと判断、
すぐさま平屋の戸建て貸家に引っ越しした。
でも引越したからと言って、カラダに染み付いた姿勢は
そう簡単に治るものではなく、数年はかかった。
数年かかろうと治ってくれたから私たちは幸運。
もし、これがずっと治らなかったら・・・
「それは親の責任だ」と当時は真剣に考えたものだった。

子どもを叱ったり躾なければ、階下に迷惑がかかる。
叱れば、子どもの姿勢は悪くなる。
(しつけ方が悪かったのかもしれませんが)
うるさいと階下から言われても夜鳴きする子どもの口など塞げない。
必死にあやして寝かせつけるしかない。

そんな苦労はアパートに住んだ人なら誰でも経験しているのだろう。
騒音の程度や配慮と許容の折り合いは必要。
けれど、子どもの許容以上の強要もできないのである。
今思えば、親、子ども、隣家の許容限度の判断は、
誰にとっても早いにこしたことはないように思う。

これから子育てを迎える人たちは、
私のような経験をすることのないようにしてほしいものです。

このことはこの小冊子に、もう少し詳しく書いています。
他、私が家を建てようと思ったきっかけなども^^;
子育てのことも含めていつかは家を持ちたいなあ、と
お思いの方は参考にしてみてください。

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4 件のコメント

  • このニュースも驚きましたが、公園の噴水使用停止の
    ニュースもかなりショッキングでした。
    最近は子育てしやすいのか、しにくい世の中なのか
    わからなくなることがたまにあります。
    私の場合、結婚して5年間は何軒か並んだ平屋の借家住まい
    でした。隣のTVの音、笑い声、喧嘩の声が聞こえるくらい
    (こちらの声等も聞こえていたんでしょうけど)の所。
    口には出しませんが私たち夫婦はお互いに「ここじゃ
    子育ては大変だなぁ、いやだなぁ」と心のどこかで思って
    いたのでしょう。だから子どもも出来なかったのでしょう。
    家を建てるきっかけではなかったですが、親方のとこで
    家を建てたことが子どもが出来るきっかけになったのかも。

  • そもそも,こういうことはお互い様ということで,注意はすれども訴えるということはありませんでしたよね。
    それが,なんでもかんでも訴える。そういう世の中になったのですね。どこぞの大国のようになるのは嫌なのですが・・・・・・。
    これからは,「おとな」がいなくなって,頭でっかちの大きなこどもだらけになってしまうのですかねえ。

  • アルボンさん、私も噴水の件はびっくりしました。
    おいおい、これから街中の子どもはどこで遊べばいいんだろう、て。
    内もダメ!外もダメ!子どもの場所はだんだんなくなっていきますね。
    もしかしたら子育てのためというより、子育ちのためという
    考え方が必要なのかもしれません。

  • hiroさん、個人の権利ばかりが主張される世の中も悲しいです。
    街が100人の部落としたら・・・
    きっと部落は存続できないでしょうね。
    私のように田舎で放牧されて育ったものとしては、
    最近の子どもたちは少しかわいそうに思ってしまいます。

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