高断熱Q1住宅の捉え方

家づくり教室の参加者や展示場でお会いしたお客様から

 Q値1.0とかC値が0.いくつとか強調されているのを見かけますが、
 そのコンマ1とかの数値にどれほどの違いや価値があるのですか。

というようなことを何度か聞かれました。

今日はそのことについてぺっこだけお話を^^;

例えばQ値。(Q値でなくてもいいですが)
断熱仕様をまったく同じにしたとして、
間取りや窓の大きさなどが違えば、Q値0.1などすぐ変わってしまう。
もっと極端に言えば、
2階建と平屋建て、断熱が同使用なら当然Q値は違って当たり前。

数値以外の自分の希望やその他の快適性を犠牲にしてまで、
コンマ1にこだわる必要はあるか、

正直、私はそこまでの必要はないと思っている。
快適さは温熱の数値だけではないのだ。

もし二者択一の選択肢しかないのであれば、
私ならコンマ1を捨て、その他の快適さを選ぶと思う。
しかし実際は二者択一しなければならないケースなんてない。
コンマ1程度なら断熱要素を細分化してみればどこかで補える。
また暮らし方一つでQ値0.3程度は動かせるのだ。

悲しいかな私も見えない領域を数値化したくなる性質。
そして仕事柄、目安として数値を示したりもする。
でもそれは、あくまで家の一要素を目安として示しているに過ぎない。

当社のHPのQ1住宅コーナーのそういうふうに見ていただけると嬉しい。
実際に建てられている住宅にはQ値=0.9もあればQ値=1.1もある。
むしろきっかりQ1.0住宅にすることの方が難しい。

私が個人的に数値を求めるのは効果を見つけ出したいのであり、
モノ対効果も費用対効果もそう、そんな接点を見つけたいから。

最大値を見出してから、あれやこれやと手段を講じて
みちくさしながら数値を下げてゆく。
すると、最大公約数が見えてくると期待してみる。
(実際は見えないことが多いけど・・)

性能に関わる数値は確かに大事なこと。
けれど、一点の数値にこだわり過ぎると家は片手落ちになる傾向が強い。
経験上、業者でも施主にでも言えることではないかと私は思う。
失うもののない程度の数値へのこだわり、
これが理想なのではないかと^^

ま、総じて数値一点こだわり派って・・・ 
ほとんどが男性なんですけどね。
男っておもしろいもので自分で目標値を定めると、
良くも悪くも数値を達成するのが自分の責任とばかりにまっしぐら。
そういう人って好きなんですけが・・・
自分を見ているみたいで複雑な気分になります^^;

数値化できるものも大切、
数値化なんてできなくても大切、
いろんな大切なものが家にはある。

だから数値目標には幅を持たせてあげる。
それでも数値にこだわりたくなりそうなら、
その後数値を動かせるように2次3次の代替案を容易しておく。

そしたら気持ちに余裕ができるはず。

と、私は思うですが・・・^^

岩手で高気密高断熱の住宅メーカーならこちら。

2 件のコメント

  • ごめんなさい。
    写真ばかり撮っているわけじゃないので・・・
    半分写真ブログ?程度で許していただければうれしいです。

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