家庭の事情・・

ここ数日、ある事件が連日テレビで報道されている。
いつものことだが、当然マスコミはその動機や背景を伝える。

あまりこの手のニュースは聞かないようにしているが、
それら背景として推測されることに、
「優秀なのに家庭の事情で進学させてもらえなかった」
というのが耳に入ったのでつい聞き入ってしまった。

それを聞いた時、
なんで?そんなことが理由になるの?
というのを一番最初に感じた。

進学させてあげるものと思い込んでいる親がいて、
進学させてもらうものだと思い込んでいる子がいる。
行かせてあげられないとなると、双方が悲劇?

なんかおかしい。
問題は行かせてやれないのでも、もらえないのでもない。
経済的な問題をクリアすればいいだけなのに。

実を言えば、このことって自分の当時と重なるから、
この事件はどうも歯がゆくってしょうがない。

当時、私も進学は無理かもしれないと思いつつも
入学金や授業料がいくらかかるのか把握するために
進学資料室にちょくちょく通いましたからね。
なんか周囲の環境だけに左右されるのが嫌な気がして・・・

奨学金のこともいろいろ調べたけど、
優秀でもない自分にはとても無理そう・・
に思えていたそんなときにふと目に入ったのが
新聞奨学生募集広告ページ。

その内容は、
入学金も出て、住む寮も光熱費も食事もタダ。
それになんと、給料4万何がしかまで!!(当時)

 4万円ていったら・・みんな小遣いだべよぉ。
 
 これって、ほんとだべが?
 こんなうまい話がほんとなら・・・

てなことで、電話したりして調べましたよ。
先生にも確認したら、別にヘンなこともなさそう。
ただ、「お前に続けられるのか、大変だぞ」
くらいのことは言われたかな^^;

でも、アタマ使うより身体使うほうが性に合っている。
もう自分の中では決定してましたね。
あとはおふくろを説得するだけ。
でもここが一番の難関だったけど、
まあ、そんな話は長くなるので省略。

やりようなんて、どこかに必ずころがっている。
私はそう思うんです。

親でも先生でも友達でも本人でも、
このことに気付いて誰かが当事者に投げかける。
そして、あとは本人が決める。

今は子どもたちが行かせてもらうものと決め付けている。
今の学生さんはバイトはすれど、
授業料にも生活費の足しにもせず、
ただただ遊行費にあてるだけなのだとか。

そんな今の当たり前が、
すぐそこに問題を解決する術があることを
親にも子にも周囲にも、忘れさせてしまっているのかもしれない。

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4 件のコメント

  • 土曜夕刊1面の右下に「交差点」というコラムがあり
    そこもこの話題について取り上げていた。
    格差とか差別とかよく言っている反面、
    個性は大事とか尊重しないといけないとか言う。
    矛盾していると思いませんか?
    何か履き違えてるんじゃないか?
    子供は大人が思っている以上に、自分で感じたり
    考えて判断する力を自ずとつけていると思う。
    子供は「育てる」のではなく「育つ」ものだと
    私は思っています。

  • 1ヶ月ほど前から来させて頂いております、なべやんと申します。
    今回の記事、その通りだと思います。
    厳しいようですが、「やる気」があるかどうかの問題と言うのは言いすぎでしょうか。
    勿論、我々が知り得ない事情があるのでしょうが、「本当に、人を殺してでも大学に行きたかったのか?」と、正直疑問に思います。そこまでの覚悟があれば何でも出来ます。要は、人命に対する捉え方自体が間違っていた訳で、それと進学とは関係ない様な気がしてなりません。

  • アルボンさん、
    交差点のこと私もスタッフから教えられました^^;
    環境だってきっと個性の一つなんですよね。
    はい、私も子どもは自ら育つ力をもっていると思う派。
    どんな環境だって養分に変えられると思うんですけど・・・
    なんとも言えなくなります。

  • なべやんさん、始めまして。
    確かに私たちにはわからない事情もあるでしょうね。
    「やる気」私もその通りだと思います。
    他人力にばかり依存しない自ら実現しようとする心意気。
    そんなものがどこかで薄れてきているのでしょうか・・・

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