ハグなひと

当社は以前アメリカに子会社があった。
あったという過去のことで現在はない。
その会社の社長は日本人女性。
女性らしい可愛さと豪快さを併せ持ち、そしていつもカラカラと笑う陽気な人。

その彼女が一時帰国。

せっかく日本に来ているのに、社長の顔を見ないで帰るのも寂しいでしょう!
だから、日帰りになるけど盛岡まで行くわよ!!

との突然の電話があり、それで昨日来てくれた。
盛岡駅の改札口から、彼女は「ハーイー!」と小麦色の笑顔を飛ばし、
大きく手を振りながら出てきた。
そしてお互いが大きく手を広げながら歩み寄りハグ。
う~ん、懐かしいあいさつだ。
日本でならまずそんなハグなんてすることないですからね;

そして事務所にてココログ1号も出迎え雑談。
震災のことやそのアメリカでのニュースのこと、
お互いの仕事のことや近況など話し、笑ってばかりいた。
世話になったスタッフたちは、

あっ、ケイさん!

と歓喜をあげ、昔迷惑かけたエピソードなどで盛り上がり、
初めて会った若いスタッフも順にあいさつ。
昼飯を食べては、そばと漬物に感激しては大騒ぎだった。

そんな楽しい時間は短いもので、あっという間に別れは来てしまう。
1号と盛岡駅のホームまで送り、新幹線発射時刻までまた雑談。
そしていよいよ彼女が列車に乗り込む時がきた。

私たち二人に一人一人とハグ。

もうここでいいから。
寂しくなるじゃない。だからここでいいよぉ。

と言って笑顔で手を振った。

そうだね。
じゃあ、ここで。

と私たちも笑顔で手を振り列車を後に歩きだした。
ほんの短い時間だったけど、気持ちは同じ。
だから振り向かなかった。

彼女は今年からシアトルを出てフェニックスにいる。
フェニックスは、赤い土とサボテンしかないけど、いいところよお!
私がはじめた家庭菜園でつくった野菜ごちそうするわよ。

と言うので、

近いうちに必ずフェニックスに行くよ!

と彼女に約束した。

夏は当たり前に40℃を越えるらしいフェニックス・・

私も、

フェニックスの強い日差しの中で、野菜をつくってみたい。

岩手で家の新築・建替えのハウスメーカーなら。

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