28坪北欧の平屋住宅の間取り

北欧の住宅展示場を見ても意外と平屋住宅が多いことに気付きます。
手に入れた間取りプランブックでも平屋がやたらと多い。
気になって数えてみると、半数を超えてしまいました(笑

開催中「暖かみのある住まい」をつくる見学会・家づくり教室はこちら>

北欧の平屋住宅28坪の間取り

これは28坪弱の木造の平屋の間取り。

右側が玄関として見てください。

間取りの壁ラインはシンプルに壁を揃えていることがわかります。

間取りの中に、日本のように壁で囲む押し入れやクローゼットの類はありません。
ウォークインクローゼットや機械室みたいなスペースを取ることはありますが、
細かく壁でスペースを刻むようなことがないのが特徴です。

私的にはこういう間取り集を見る時、
北欧とかドイツなら、まず間取りの表現方法を見てしまいます。
特に外壁の厚みを間取り図上でもしっかりと表現していますよね。

このような間取り図で壁の厚みを初めて見た時は、驚きと共に感動したのを憶えています。

この間取り集は縮尺100分の1でしたので外壁の壁厚をスケールで測ってみました(笑

すると、35㎝はあります。

間仕切り壁は10㎝程ですから、どれだけ外壁の断熱がすごいかってことがわかります。
日本なら間仕切り壁と外周壁の厚みはほとんど変わらないので、
間取り図は同じ厚みで表現されていることは珍しくありません。

そして私が注目したのが、35㎝厚みの壁に窓を室内側よりに取付けられていること。

これが理想の取付位置だってこと、知っている人はほとんどいません。

日本なら、壁が厚くなったとしても断熱層から半分はみ出した位置になるのに、
間取り図の中では誰もそんな表現はしません。
あくまで間取り図は間の取り方を見せるだけだからです。

いつか日本でも間取り図の表現が進化し、
間取り図からほんの少しでも構造的な配慮が見えるようになったら・・・
ユーザーにとって簡単な判断材料の手掛かりにはなるかもしれません。
そうなればいいのですが、まだまだは先は長そうです。。

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です