冬暖かく夏に涼しい高断熱で省エネの住宅を建てたい!
そう思うと、
同じ断熱材を使うなら、壁なら外張りの方が性能もコスパもいい。
床断熱と基礎断熱や屋根断熱と天井断熱を比べたら・・・
これだべよ!てなことで取捨選択を進める。
その他、家の断熱性能を上げるために、
一般には家の中で一番断熱的に弱くなる窓を、小さくするかもしくは少なくするかと
悩むのだそうですが、私なら昼に明るくない家には住みたくない。
そうなると、窓の断熱性能の高いものにするしかない!ということになる。
同じ断熱性能であっても、窓の取付位置でも違ってしまう窓性能、
サッシ取付後の結果性能を得るために、
窓を半外付けにするか断熱層ライン内に納めるかとかは、
会社の考え方や目指す方向で選択されていて、
住宅会社ごとに窓が違ったり施工方法が異なったりするのはそのためです。
そこで今日は、小さなことで変わる窓の性能の違いについてサクッとお話します。
小さなこと、それは、窓ガラスに付ける格子です。
それがどうした?と言われそうですが^^;
トリプルガラス窓の断熱性能を落とさない窓格子を
私たちもペアガラスの間に格子を入れたタイプを、以前はよく使っていました。
昔アメリカから輸入していたサッシなら室内側だったけど。
窓ガラスに入れる格子ってデザイン的な好みだけで使っていましたが、
後に、自分たちが知らないというだけで、
ほんとうに損していたことに気付くことになります。
それはヨーロッパでトリプルガラス用の格子があることを知り、
実はガラス内の格子は熱損失がかなり大きいということだったのです。
より高い断熱性能を求めてペアガラスやトリプルガラスにしながら、
その性能をそぎ落としてまでガラスとガラスの間に格子を入れるなんて、
今まで何てことをしていたんだろうかって、反省してしまいました。
ドイツには窓の断熱性能を落とさない窓格子があった
それならトリプルガラスに格子を付けたい時はどうするか、
ドイツに学ぶしかないべってことになったのです。
開催中「暖かみのある住まい」をつくる見学会・家づくり教室はこちら>
写真の小窓はトリプルガラスの窓に格子が付いています。
ガラスとガラスの間に格子を入れるから性能が落ちる、
なら入れないドイツと同じように、ガラスの外側に付けてしまえばいいべ。
20年30年先を行っているお国から、素直にお取り寄せするしかない。
知らなければ、アルゴンガス入りのペアガラス内に格子を入れるなんてことを
未だにやっていたに違いないです。
でも知ってしまったら・・・
やろうと思ってできるのに、もしやらないなんて・・・
後ろめたさを持ちながら家づくりをするなんて自分が悲しくなります。
そんなことがあって、
3年前にやっとトリプル用のガラス格子を採用するに至ったのです。
ん・・・、これまで何軒くらい採用頂いたか・・・
今ここではわかりません^^;
複層ガラスの間に格子を入れてはいけない
このように、窓の斜め脇から格子を見るとわかります。
トリプルガラスを外側と内側から格子で挟んでいるのがわかりますでしょうか。
普段はこんな角度から窓を眺めるなんてないと思いますが、
私のように、
ああ、この格子スタイルで断熱が保たれているんだあ、
て眺めるとこの窓は味が出ます(笑
この格子スタイルは次回見学会で見ることができます。
もし、見学にお越しになる方はこの投稿を思い出しながら見て頂けると、
きっと味わいはより深まるかもしれません^^
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