窓デザインに、新たなチャレンジ。

先日、現場担当者と工事現場で偶然会ったので、
数カ所について教えてもらった時のこと。

ここはどうなる予定なの?

てな感じで一つずつ確認して行くとその一つで、

「そこは施主○○さんの希望で窓台を付けずに漆喰で巻込むことになっています」と言う。

!? そのこころは・・・
むむむむむ?
んん・・・

そっかあ、
もしかしたら上下の窓をできるだけ一体の感じにしたいのかもしれないよなあ。

だったら・・・
それこそ一体に見えるようにしてあげたいよね。
できるかどうかはわからないけど、試してみよっか。
写メとサイズを押さえといて、
このことをYさんに伝え、貼れそうかどうか確認してみてもらおう。

そして数日後、監督から依頼されたYさんからの報告。

Oさんと二人でやってはみましたけど、残念ながらダメでした、、
二つのやり方を試してみたんですけど・・・
一つは剥がれやすいし、もう一つは下地が捲れやすくなるんですよぉ。。

Yさん曰く、
私、もう一つ考えがあるんですが。
あれをドイツから取り寄せて試してみたらどうかと思うんですが、
どうでしょうか?

そのアイデアを聞いた私、

それもいい手かもしれないよね、
でもさ、、あれはべらぼうに値段高過ぎだし、
わざわざそのために海外から取り寄せるのもどうかと思ってしまう。
仮にもしそれでできたとしても僕的には、
今後他の施主さんに提案できないようなら意味ないと思ってしまうんだ。
普段使いのものを、アイデアと技術で汎用性を持たせるからいいんだよ。
できたらだけど(笑

さて、他に何かいい方法はないもんだべか・・・

そう投げかけるとYさんが思い出したように、

そう言えば、Oさんがもう一つ試してみたいことがあると言っていました。
今は手元にないので買ってきて試してみるって。

そっかあ、
じゃあ、その結果待ちしてからだね。
その結果、できなかったら今回は施主さんには提案できないし、
もし万一できたとしたら提案してみよっか。

そしてまた数日後Yさんからの報告。

うまく行きました~!

えっ、ほんと? やったねえ!最高じゃん!
さすが、Oさんだわ♪

そんなことで、施主さんご夫婦に提案してみると・・・
快諾してくれました♪

そして昨日の夕方には担当監督から作業を終えたとの報告が。
早速今日、仕上がりを確認しに現場へ行ってみましたよ。

サッシカラーと同色仕上げ1これが今回のチャレンジの仕上がりです!
窓と同じウォールナット色での仕上げになります。

私が予想していたよりはるかにきれいです♪

それはなぜかというと、
普段あるものでやってみようということなので、
ここ一面を覆うサイズは持っていない、持っている普段使いのサイズだと、
この正面に貼り継ぎが2本出来てしまうはずなんですが・・・まったく見えません!

この手仕事までOさんがやってのけたんですよ。
本当にアイデアと言い、彼の技術・技能・開発魂には脱帽です^^

サッシカラーと同色仕上げ2
右側の上下の窓の間の横に伸びている太い梁みたいな部分がOさんがやってくれた箇所。
これまでなら漆喰の塗り壁で白く仕上げているところです。
それはそれで何も問題はないのですが、一体の窓の面として見せたい場合は違ってきます。
上下の窓が視覚的に分断されて一体に見せるのは難しくなってしまいます。

それがどうですか、
窓枠の白い養生シートがまだ付いたままなのでわかりにくいかもしれませんが、
仕上がれば窓全体が一体となって大きな面に見えるはずです。

小さなことだけれど、

窓と同じ色、素材や技術を他へも活かす当社の新たな技術の誕生!です。

これができるとね、
今まで出来なかったデザインや表現の可能性が、
私の中ではどんどん広がるんですよ。

未経験の私たちのチャレンジに、チャンスを下さった施主さんに心から感謝♪です。
そして当社スタッフのOさんYさん、ありがとう♪

せっかくなので、その後私がその足で向かった現場を紹介しますね。

お引渡し間近のお家来週に嫁ぐお家です。
手前の天井から吊っている棚も奥の壁の棚も、実はご主人の手仕事なんです。
うちの会社でオーダーしたい位の仕上がりですよね^^

北欧カラーの窓こちら花巻の工事中の家の窓も
ヨーロッパのカラーサッシシリーズで、色名はカナディアンオーク。
完成を楽しみにしたいと思います。

この時の窓の外は雷雨。
今朝、珍しく洗車したからでしょうか(笑

窓シャッター室内こちらは北上の完成間近のお家。
窓に映っているのはブラインドではありません。
窓の外の防火シャッターです。

防火と言いつつ、このシャッターを写真のように下げていると、
この時期からの夏季の日除け効果は絶大で、
ドレーキップ窓なので窓を内倒しにすれば、
このままで日除けしながら心地いい風を採り入れることもできるスグレモノになります。

窓シャッター屋外外から見上げた防火シャッターの様子。

防火シャッターも発想を切り替えせば防火のみにあらず、
遮光に、日射遮蔽に、通風制御と汎用性は高いのです。

一つの目的のためなら部材や装置のお値段が高いと思えるものも、
これにも使えるよね、あれにも使えるんじゃない?てなことがわかってくると、
お値段以上にわくわくしてくるから不思議なものです。

お母さんたちが食材をちょっとした工夫や手を加えるだけで、
残り物だった葉やヘタなどを他にも活かしたりしているように、
私たちの家づくりも小さな知恵と工夫を重ねていれば、
その先にまた新しい何かを発見できるのかもしれません。

できなかったことができるようになるって、

ほんと、楽しいよね。子供みたいだけど^^;

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