ガス暖炉の可能性

ブリキの薪ストーブで育った自分にとって、炎=暖かい場所。
何度か火傷したとしてもそこは絶対に離れることのできない場所だった。

その後、反射式ストーブからファンヒーターとなり、意識しないままに炎は視界から消えた。

暖炉への興味の始まり

炎なんて焚火くらいのものだった生活のところに、アメリカで見ることになった暖炉、
忘れていた郷愁みたいなものを感じずにはいられなかった。

暖炉って、身体を暖め、且つ心も温まるものなんだあ・・・

子どもの頃を思い出し暖炉への関心は高まり、結果輸入した。

眺める暖房機、私にそってはそれが暖炉だった。


お客様にも採用してもらったが、事務所にも当然のように装備した。

仕事柄、工場の端材を薪替わりにしているので燃料費はかからない。
廃材の処分費もほんの少しは節約になるので一石二鳥。
そんなことで冬は事務所で暖炉の温もりと炎のゆらぎに癒されている。

アメリカは薪暖炉からガス暖炉へ

しばらくすると、アメリカの暖炉事情はガス暖炉へと移行する。

アメリカで開催された建材展でも、ガス暖炉のオンパレード。



当初、床レベルへの壁埋め込みタイプが主だったものが、
そのうち床から高い位置の壁に埋め込むタイプが多くなったように記憶している。

暖炉好きなんでしょうね、
家一軒に、リビングのみならずホビールームやテラス、他屋外側の壁に埋め込んだりと、
大小のガス暖炉を何カ所かに散りばめる家を見かけることが多くなったような。

ガス暖炉への興味

・・・ガス暖炉もいいのかも?
と思い始めた頃、ドイツのホテルラウンジで見たガス暖炉のゆらぎ。


いいじゃない♪

そう思いだしたらスタッフ二人と飲んでばかりも居られない。


炎が立ち上がる暖炉もいいけど、

この並べられたローソクの炎のような控えめさもいいのではないか、

そう思うと何とかしたくてどうしようもなくなる。

ガス暖炉だったら、絶対シースルーだべ!

意を決して手配したのが、壁埋め込みタイプのガス暖炉だ。

夫婦でよくワインを嗜むというご夫婦に提案し採用してもらえることになった。


設置の際、悩んだのは据付る高さ。

ソファに座っていても、立っていても、邪魔にならず・・・
普段の生活シーンでさりげなく炎が視界に入る・・・
それを狙ってこの高さに。

据え付ける高さに、きっと正解はない。


暖炉を埋め込んだ壁は視界を遮るが、
この暖炉のガラス部分でいつでも繋がり感が得られるのはいい。

これまで燃費を考えると、
どうしても普段の主暖房として薦めにくいものがあったが、
今後ガス代が安くなるというのであれば可能性は広がってくる。

より断熱を高め、暖炉のみで暖まる家なら、

昼は雪景色を観て、夜はワインを飲みながら寝落ちる、

そんな暮らしも悪くないかもしれない。

4 件のコメント

    • すみません、調べないと今すぐにはわかりません。
      カナダから友人を通じて輸入したものですので。

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