底上げしたい岩手の住宅の断熱レベル

今朝の岩手は冷え込みました、、
そう思っていたら北海道では19年ぶりに-35℃とか。
その環境の中で実際の住宅内の温度はどうだったのかを知りたいところです。

岩手の住宅の断熱性能比較実験棟
そんなことから、今朝の実験棟の温度をチェックしてしまいます。

推移を先ほどチェックしてみると、

岩手の住宅の断熱性能比較
24時間分の温度データがこれ。

外気温の最低温度は、‐13℃ 最高気温-3℃です。
実験棟内の最高気温は、29℃ありましたが、
最高気温は私の中では大して意味を持っていません。
比較対象としてわかりやすいだけです。

数年前までは緑の温度推移の変化を見るのがメインでしたが、
現在は画像の4棟以外にある5棟目のデータ、青の温度推移を観るのがメイン。
番外の5棟目も断熱厚さ20㎝、
なので断熱厚20㎝が実験棟計5棟のうち3棟あることになります。

5棟目は断熱厚20㎝Ⅱのデータを踏まえての仮説による改良型で、
推移を観ると40㎝の断熱厚の温度推移にかなり近くなっているのがわかります。
良い感じです、正直ここまで近づけるとは・・・想定外かもしれません。

今日がもしかしたら今冬の最低気温なのかも?
そうなると現在のお遊びから次のステップへと進みたくなってきます。
次のステップとは実際の住宅でのテストということです。

そこで5棟目の手法を試すなら・・・
と考えたら、やはり当社の住宅展示場しか思い浮かびません。
断熱改修工事を始めたばかりですが、このタイミングを逃す手はありませんよね。

実大の住宅展示場で検証し同じように再現できたら、そこで初めて確かなものになります。
その先は・・・
なんて考えても、たらればなのでその時考えるべえかと。

ところが問題は住宅展示場のスペックをいじれるようにするかどうか、
で悩んでしまいます。
外壁をいつでも剥がせていじれるようにしたら、
見た目悪いとスタッフたちに怒られそうで・・
実験は実験室で、モデルハウスモデルハウスで!
という声が聴こえてきそうです。。

低姿勢でお伺いを立ててみるしかないでけど、
それで却下なら却下で、その時に感がえるしかない!

現在進行中のテストは、温度推移は倍近い性能を出してはいますが、
公的な材料でのシュミレーションでは計算できないとか、
課題はいくつかあるけど、
まあ、実がよくなりゃそれに越したことはないべってことで進めようと思います。

話を変えて、HEAT20のG3を意識した設定を考えてみました。

岩手の住宅の断熱レベル
以前紹介させて頂いたHEAT20から出された新しい推奨値 G3です。
これが今一番レベルが高くて最新レベルではないでしょうか。
岩手は地域区分3地域、新しいG3ではUA値は北海道と同じ0.2となっています。

当社の最高グレードは、UA値0.15、Q値0.48なので全く問題はありません。
ただ中間グレードであるPX-ⅠのUA値は0.23。
これだと宮城などの4地域をクリアするレベルとなってしまいます。

そこで、G3をクリアすべくPX-Ⅱをベースにして、
ドイツサッシのトリプルガラスをアルゴンガスからクリプトンガスに変えると、
UA値0.2をクリアできることになります。

あとはシュミレーションでは計算されない実際性能を

配慮や施工でどこまで上積みできるか・・・

が、本当の私らの仕事になるかなと。

確かに断熱性能のシュミレーションは大本ではあるけど、
それだけでは本当に温もりのある家はできない。
シュミレーションに出てこない面こそ大事なのだと、
自省も含め、もう一度考え方をシュミレーションしてみないといけません。

手間はかけても費用はかけない!

そういう暖かい家をつくりたいですね。

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