先ずは今週末に予定している完成したばかりの住宅の見学会のPRを^^
住宅の見学場所:岩手県滝沢市牧野林になります。
住宅の断熱性能UA値:0.23
トリプルガラスのドイツ製サッシUw=0.76
暖房方式:ヒートポンプ熱源温水式床暖房
実際に見て、五感で感じて頂けたら嬉しいです^^
完成住宅の見学予約はこちらからお願い致します。
ーーーーーーーーーーーPR-----------
ほんの少し前から、当社の住宅展示場”ウィズアス”の断熱レベルを
現在のスペックまで上げるべく断熱改修中で、
今は外壁を剥がし、サッシ交換に向けて窓周辺の下地作りなどの作業中です。
住宅展示場の外壁を剥がし下地の胴縁材を外した状態。
壁が鈍く光を反射しているのですが、これが建築当時、試しに採用してみた
”遮熱シート”というものです。
この写真は外壁材を剥がした状態。
実は遮熱シートを施したこと自体、
私の中では終わっていたことなのですっかり忘れておりました。
にしても・・・これって、懐かしすぎる!
当時、NASAが開発した・・・冷暖房削減率○○%!!
そりゃまたすげえべ!ってことで、
たまたま展示場の建築中だったこともあり衝動的に採用してみたのです。
住宅展示場に採用してみたものの、その効果は正直判らなかったので、
実験棟にて比較検証してみることにしたのですけどね、、
当時のブログから振り返ってみると・・・
<2004.12.20 >
遮熱シート雪がうっすらと地面をおおい一昨日の朝。
気温は氷点下なので実験棟のデータ取りには、ちょうど良いと思い、
2つの実験棟と外気温用とで3つの温室度測定器をセットした。
そして昨日の夕方回収、PCにデータを取り込み今日グラフを確認した。
これまで1年ほど季節ごとにヒマをみては新たな断熱?素材として、
遮熱シートの検証をしてきた。
遮熱シートに出会って1年。最初の出会い、
その効果は断熱材におとらないという触れ込みだった。
最初、小さなボックスを作り検証した。
これまで使用してきた断熱材との組み合わせを変え温度変化をみた。
しかし、その結果は期待した触れ込みほどの断熱性能を確認できなかった。
ちょうどこの時期、住宅展示場を建設中だった。
そこに効果は半信半疑のまま、せっかくの機会だと思い展示場に採用。
完成後、既存施工住宅との比較測定も行うも
その結果はボックス試験よりも期待を裏切る結果となる。
まったく効果なし!か、むしろ逆効果ではないのか、
と思える試験結果の時もあったのだ。
その結果を住宅気候研究会にて報告。
メンバーから、施工方法で効果が違うらしいよ、との情報。
寒冷地と温暖地で使用箇所が異なることや
小さな施工工夫で効果はまったく違うものになるらしい、というのだ。
そんな大事な情報、もっと早くに知っていたら
展示場の施工法も多少は工夫したものを・・・
と当時は口惜しくおもったが、今にしてみれば結果は変わらなかっただろう。
実験棟で施工法を変えながら測定してきて既に5ヶ月経過。
今でもまだ結論出せる段階になっていない。
ところが
先週の測定で初めて顕著なデータの違いをみることができたのだ。
「おぉ、いい感じぃ」と一瞬喜んだが、ふと疑問が!?
暖房のスイッチを入れた2~3時間後は温度差があり、
時間経過にしたがってその違いは小さくなり・・・
しまいにはとんど違いは微々たるものになっていた。
今回の測定はその再検証。その結果はほぼ同じ変化だった。
でも、この測定結果は何か施工法を一ひねりすることで
効果を引き出せるのではないか、
新たな期待を膨らませるには十分!
もう一度だけやってみて、
今回の施工法のままのデータ取りはお終いにしよう!
<2004.12.31>
!?・・・逆じゃねえの!??
遮熱シートを貼った実験棟のデータの方が温度が低い!
どうなってんの?
4日間のデータのことだ。
前回遮熱シートの書き込みをした次の日から4日間計測したつもりだった・・・
ところがメモリーオーバー。データは一個も残ってなかったのです。
年内最後と決め、めげずに測定再開。
最初の加熱時の温度上昇は早い、それも5時間ほど。
5時間を過ぎると、遮熱シート未使用の実験棟は、
亀のように追い上げ30時間程で追いつき逆転した。
それ以降はずっと3~4度の温度差をキープ。
結果は期待とは逆になってしまった。
計測結果の温度変化が同じなら効果ない!
ということであきらめもつく。
しかし、この結果は実験棟の条件設定をもう一度見直さなければならない・・・
また振り出しに戻ったような気分。
冬期間で計測できるのはあと2ヶ月あまりか・・・
とため息もでるが新年もう一度手順を考え直してみるべえええ!!
年明けはサーモグラフィも参加予定。
新年のおもしろデータに期待しつつ今年を終えることにまずは感謝!
住宅に遮熱シート検証。住宅に単に遮熱シートを使用するなら効果なし。
新築に使えるかどうか遮熱シートの検証はこれからも続く。
<2005.03.10 >
もう春のさきんちょです。
実験棟でもうひとつお遊び実験をする予定でしたが、
社内的にも私の趣味には付き合ってくれそうにない状況。
これまで一年以上かかったのですが、当初の目的は達成されました。
昨日をもって冬期間の遮熱実験を終了します。
これまでの測定結果から得たこと。
①あらためて空気は断熱材であった。
②遮熱シートと他素材との相性があること。
③遮熱シートは単に使用するだけではまったく効果がないこと。
④ある施工法によっては間欠暖房向きである。24時間暖房には不向き。
⑤ある施工法ー2によっては温度差は24時間暖房にも問題なくなること。
⑥湿度は遮熱シートが良好な結果を示すこと。(あくまで冬期間であるが)
とまあ、なんやかんや当時も遊んでたな~って思いますね(笑
当時2年ちょっとくらいあれこれ確認してみたけど、
私の中での結論として、住宅の壁には有効打にはなりにくいなってことに。
シート単体としてはおもしろいですけど、単体では住宅の壁にはなりません。
但し、屋根には設置場所により有効だと思われます。
ということで、今回の住宅展示場の断熱改修では壁の遮熱シートを撤去です。
今回の改修工事では、実験棟の検証結果から手法の一部再現も狙っています。
これまた、遮熱シート検証の二の舞になるかもしれませんが、
こればっかりはね、やってみないとわかりませんから(笑
良くも悪くも、結果は判るのでお楽しみに^^
コメントを残す