透ける間接照明

昨日と今日、花巻市で完成した住宅の予約制の見学会でした。

青い窓の家
私的には久しぶりにご採用頂いた青いサッシが漆喰によく映えていて嬉しくなりました。
光りの加減でサッシの色映えは変化するのですが、
この写真の場合は実際の色より鮮やかに見えている状態として見て頂くと良いかもしれません。

こちらのお家も施主さんのこだわりポイントはいくつもあります。
その中でも今日は、窓以外で私が嬉しくなったポイントについて紹介しようかなと。

透けるタイルの間接照明 (1)
そのポイントとは洗面カウンターにあります。
カウンターというよりカウンターに映し出される明かり、間接照明ですね^^
当社にお越しの方なら記憶にあるのではないでしょうか、
1Fショールームの洗面カウンター前にある間接照明、
それと同じしくみになります。

モザイク柄は違っていてもこうして同じように採用して頂けると、
苦労した過去を振り返りながら私としては嬉しくなるのです。

この仕掛けを初めて見てから実際にやれるようになるのに2年。
初めて見たのは中国で宿泊したホテルの朝食ラウンジにあったカウンターでした。
??ふと気づくと、なんかいいじゃない、どういう仕掛けになってるんだろう?
その仕掛けが知りたくて、朝食とはまったく関係ない所を
触れてみたり、端っこの隙間とかのぞき込んだりしてたのですから、
周囲から見たらかなりやばいオッサンだったのではないかと(笑

でもね、知っている人は知っていたのかもしれないけど、
当時の私には初めて見る間接照明で、

これができたら・・・
暮らしのあらゆる場面に、
柔らかくさり気ない灯りを添えられるのではないか、

そんな気がしたのです。

そして、

仕掛けはわかった。さあ、どうする?

こうなると、あとはやれるようになるために動くのみ。
日本に戻って同じようなものを探すも見つからない。
なら、見たのは中国だから中国ならあるべよ!

てことで、中国に行って探すことになります。

可能性のある幾つかの店舗を巡り、可能性のあるものを探し歩きます。


ああ、これが一番近いかな?

と見つけたこの店舗で10柄程をサンプル用に購入、
日本へケースで送ってもらうことにしました。

これらが日本に届き、いろいろ試行錯誤してみるのですが、
私が見たホテルのようにはどうしてもできない。。
そこに女性陣からは・・・

もし、できたとしてこの柄はちょっと・・でしょ。

それは私も薄々感じていたけれど、
直球で言われると、例え仕掛けができたとしても
使いたくなる素材がないならこのまま進めるわけにも行かず・・・

違う素材を改めて探そう!
と再度動き始め、しばらくしてダメで諦めかけた時、
できる素材の情報が飛び込んできたのです。

欲すれば何とかですね、
そこから事務所洗面カウンターに試験的にやってみようということになり、
事務所の洗面カウンターになったわけです。

実際、事務所のものより見学会場の家の仕上がりの方がずっときれいです。
納め方も工夫しすっきりしていて完成度は高いと思います。
こういう小さなことの一つひとつがブラッシュアップされていく、
ていうのを見るって楽しいものです。

次はどのようにバージョンアップできるか・・・
スタッフたちのアイデアと工夫を楽しみにしてください^^

そういえば、


透ける素材ではこんなものもありましたね。

世界ではいろんな素敵なデザインポイントに出会います。
ですが、あるのは知ってても、素材が日本にない、
素材を何とか得られたとしても、できる技術もなければツールもない、
出来る人もノウハウもない、だからできないことは多い。

知らなきゃゼロだけど、
知っている=できる、ことではないですから。

知っているを、できるへ。

一つずつ増やして行きたいですね。

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