海外の間取りって。

海外と日本で家の間取りにある違いを見つけてみよう!

先日、もういいかと思える古い資料やカタログを処分。
その中のヨーロッパのカタログから間取りの部分だけ、
今日は紹介したいと思います。

2階建ての家の間取り

 

 

 

 

 

 

右が1階の間取りで左が2階の間取りになっていますが、
この1階2階の表現のしかた(並べ方)って、日本なら左に1階で右に2階を配置していて、
つい戸惑ってしまいます。

他に一般の方は目にすることはないけど、側面図に表示する窓の開きも逆なのです。
ヨーロッパからサッシを初めて輸入する時にそれを知らず、
「こちらの注文と開きが逆なんだけど・・・」と伝えると、
「お前の注文通りだ」と返ってきて、
一つずつ確認すると「その通りだよ、逆じゃないよ」

えっ!?どうなってんの?

というわけで、表示方法が逆・・
あちらの常識とこちらの常識の違いで、
自分の常識が世界と同じだと思っていること自体、単なる井の中の蛙だったわけ。。
こうなると郷に入っては郷に従え、しかないですよね^^;

1階玄関ドアの室内側に日本のような玄関土間はありません。
廻り階段が北側中央に配置されていて無駄のない間取りです。

間取りで注目したいのは、
2階にバスルーム、バスルームと主寝室の間にウォークインクローゼットを配置しています。
このようなレイアウトは当社でもここ数年多くなっているような気がします。

以下、単純に間取りのみ、興味のある方は参考に見てください。

平屋の家の間取り

 

 

 

 

コ型の独立キッチンが目を引きます。
独立型のキッチンは、私の経験でも数軒しかありません。

 

 

 

 

 

 

ガレージ付き2階建ての家の間取り1

 

 

 

 

 

 

 

ガレージ付き2階建ての家の間取り2

 

 

 

 

 

 

海外の家との間取りの違い

こうして並べてみて、共通する点を拾ってみるのもおもしろいです。
玄関のお隣的な場所に1階のトイレ。
階段は北側の中心に廻り階段で、2階ホール中心に無駄なく各部屋をレイアウト。
間取りは合理性が重視されていて、
2階建ての場合、バスタブ・シャワールームはすべて2階にすることで、
リビング・ダイニングの広さを確保していることがわかります。

プライベートなスペースは2階に、という考え方でもあるかもしれません。

そして何より、
間取りに日本のように押入やクローゼットを組み込まず、
大きなウォークインクロゼット以外は、家具として必要量を配置しています。

これはこれで、家族の年齢や家族構成の変化に応じた柔軟さはあるのですが、
もしこの考え方を採用したいなら、私たちの場所は地震の多い日本です。
地震の際、一番に暴れる大きな収納家具はぶつかったり下敷きにならないように、
私的にはぜひ固定したいものです。

それから最後に、
個人的には外周の壁厚に注目して見てほしいかな^^;
日本の間取り図を見ると、間仕切りと外周壁の壁厚はほぼ同じですが、
この間取り図は外周の壁厚は3倍ほどになります。

ヨーロッパの家の間取り表現を参考に。

外周壁の暑さは断熱の厚さとして見て頂いて構わないと思います。。

お国が変われば暮らしも違うし常識も違う。
違って当たり前なんだけど・・・
もし、これからの暮らしをより良いものにできるなら国境は要らないのではないかと。
シンプルに、自分の常識を変えればいいだけのことかもしれません。

海外の間取りような注文住宅なら

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