岩手の住宅:湿度の違いをもたらす違い

今日も、強い陽射しがるわけでもないのに、風がないせいか、
むっとする暑さ、底からじわーッとまとわりついてくる。
これと同じような感覚で、もし40℃前後となったら一体どんななんだ?
そんなことを考えてしまいます・・

私が子どもの頃なら、こんなじゃなかったような・・・

岩手県盛岡の過去の気温を改めてチェックしてみると、
一番右欄の「年の値」を見てください。
1923年 9.1℃ から始まって、最近の数年間は11℃超えが常態化しています。

そして、1923年から1℃上昇するのに60~70年かかっているのに、
その後は1℃上昇するのに30年程で、上昇速度はほぼ倍速に・・
さらに加速となれば今後15年程で1℃上昇もあり得るのかも・・・

そして、その先は・・・

そんなことを考え、環境省 2100年未来の天気予報 夏

思い起こしてしまいました。

こうなると岩手だって、住宅の断熱を高めることは当たり前として、
その先に必要となる最適な暮らし方を模索しなければなりません。

そこで夏の冷房温度を気にするのはいいけど、
快適な湿度について真剣に遊んでみたくなったわけです(笑

「住宅展示場」・「私の自宅」・「全館空調宅」の3つの住宅の違いから、
何かわかるかもしれないですからね^^

①当社住宅展示場ウィズアス

先ずは昨日の暑さの中での住宅展示場の表面温度を。
窓色が濃いめなので陽の当たっている窓枠が53℃にもなっている点をチェック。

それからこの午後2時時点での屋根面温度は60℃を超えていますが、
この時の屋根裏温度は30℃、その後夕方33.8℃まで上昇。

一般の住宅なら、屋根裏温度は60℃~70℃になるところですから、
屋根構造の配慮に関するテストとしては、
屋根面からの輻射温度を粗々抑え込めていると言って良い状況ではないかと。


当社住宅展示場の昨日の午後2時時点の温湿度は見ての通りで、
エアコン1台冷房連続運転での状況です。
温度は一日の中での変化概ね1℃内なので、あとは湿度を観ます。

昨日は朝7時以降、工事の人の出入りがあったため湿度が上昇しているので、
それ以前の朝6時時点の湿度を参考にすると62%、(ちなみに今朝の湿度61%)

これが午後2時にはご覧のように、53%になり、そして午後7時に最低湿度50%に、
そこから湿度は上昇に転じ60%超に至るの繰り返しとなっています。

そして、

②我が自宅:アメリカの全館冷暖房システム

これが20年程前からお世話になっているアメリカから輸入して設置した冷暖房空調システム。
手前の装備は新築時にはなかったもです。
これまで?最近2回の故障から、機能不全の部分を新たな増設で迂回する処置を行ったため、
見かけはかなり仰々しくなっています^^;

1階床からの冷房吹き出し温度チェック。

2階天井からの冷房吹き出し温度をチェック。

室温は常時25℃、午後2時台の湿度は写真のように62%、
ちなみに朝方の湿度は68%。夕方5時半54%(2階は4%低い50%)を記録しその後上昇、
夜11時半68%となり以降朝方まで・・・と、この繰り返しです。

後で時間をみて、体感温度を計算するために窓の温度もチェックしておきます。

③2020年版 全館冷暖房空調システム
 現在検証中のシンプルバージョンです。

冷房設定は26~27℃設定での室温推移。

湿度を観てみると、夜は住宅展示場と同じく62%です。
それが夕方の5時半に最低湿度43%を記録してその後上昇。

このような結果から、湿度の違いは何か。

夜間の湿度が、なぜ我が家だけが70%弱と高くなってしまうのか?

 仮説ですが、これは内装仕上げの違いではないかと。
 我が家はビニールクロス仕上げ、
 展示場と2020年版全館空調は、無垢床に漆喰等の吸放湿性の高さではないかと。

なぜ2020年版全館空調の湿度が43%まで下がったのか?

 これは、年式からくる性能差ではないかと。
 我が家も住宅展示場も、比較するには年式古過ぎかもしれません。
 もう一つの要因はあるかと思いますが、それはまた違う機会に。

とまあ、こんな違いや冷房のクセがあることを知っていれば、
住宅自体でどんな暮らしが可能か、
そして暮らし方での改善方法も見えてくるのではないでしょうか。

住宅の断熱レベルが低いと暮らし方の配慮で変えられる領域は狭いけど、
断熱性能を上げれば上げるほど、暮らし方の影響力は大きくなります。
温度も湿度も冷暖房費も、最適解を見つけさえすれば、
最適快へ最短で簡単にコントロールできるのではないかと思います。

これらの温度や湿度を、あなたの暮らしの中での快・不快の温湿度と照らしてみて、
参考にして頂けたら嬉しいです。

以上、簡単ですが昨日のお遊び報告でした^^;

最後に、ほんとにどうでもいい興味本位な遊びを。

昨日日中の車のボディーの表面温度は、75℃ほど。

いつも熱いシートはいったい何℃か・・・

座席シートの表面温度は、65.5℃でした。
ちなみに窓は二方向5㎝前後開けていた状態で。

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です