岩手の家に必要な断熱性能のUa値って・・

岩手県が一位!その内容は

以前、ウェザーニューズで布団と毛布の枚数の多い都道府県ランキングで、
岩手は3.22枚で全国第一位でした。

岩手の家って、やっぱ寒いし、それで岩手県人て我慢強いんだなあ・・て思いましたね。

ウェザーニューズの2014年調査で、もう一つ岩手県が第一位に輝くものがあって・・・

それは、

「湯たんぽ・あんか」を使用している県は、1位岩手県・・・

上のリンクから、冬に寝る時の室温や起きる時の室温などのランキングも、
私なんかは楽しく読んでしまいましたので時間があったら読んでみてください^^

それにしても、湯たんぽ?あんか?って、、

この調査は昭和じゃないですからね。

私が子どもの頃なら、湯たんぽもあったけど、あんかでした。
ま、炬燵があんかだったからその流れで扱いが便利だったのではないかと。
それにあんかの方が持ちが長かったからかもしれないですね。

そんな状況で育ち、暖をいかに採るかは気にしても、
家でその状況を変えることができるなんて考えたことも想像したこともなく、
冬になれば家の中も寒い!そんなことは当たり前のことだと不思議にも思わなかったですね、
この仕事をしていなければ、そして、アメリカやヨーロッパの家を知らなければですが。

岩手の住宅に必要なUA値って・・

もしかしたら、私も別の仕事をしていて家の断熱の違いを知らずにいたら、
今だに、

ま、普通でいいんじゃない?

くらいに言っていたかもしれません。

そこで、

今ある岩手で普通の高断熱の家と岩手で将来にあるべき高断熱の家

を考えてみます。

家の断熱性能レベルは、Ua値で知ることができます。
国が示す岩手に必要だとするUa値=0.56で、北海道地区のUa値=0.46
高断熱の基準は曖昧ですが、きっとこの基準をクリアできれば高断熱の家なのかもしれません。

国の基準の北海道のUa値=0.46なのに、
その北海道の札幌市が独自に、札幌版次世代住宅基準を示しています。
国の基準Ua値=0.46以下を最低とし、その上にさらに高い性能レベルを4段階

Ua値0.36以下、Ua値0.28以下、Ua値0.22以下、Ua値0.18以下

を設定しています。

そして、HEAT20 「20年先を見据えた日本の高断熱住宅研究会」では、
昨年の2019年 推奨値としてG3という断熱グレードを発表しています。

このG3では、北海道も岩手の3地域もUa値=0.2です。

そこで、岩手で家を建てるならと考えた時、
私たちはどこに基準を置くべきか。

これらから、

最低でも・・・、標準なら・・・、理想は・・・

もし次に、G4が出るとしたら、
札幌版次世代住宅基準のUa=0.18もしくはその上0.17以上かも?

と考えてしまいます。

将来のことを考えるなら、標準レベルはUa値=0.2以下にすべではないかと、
ずっと気になっていました。

家づくりには、ハウスメーカーも地場の工務店も、物差しを持っています。
それは、価格だったり、性能だったり、機能やデザインだったりするかもしれません。

断熱に関しては、断熱レベルが判断できるUa値という物差しがあるお陰で、
私たち家のつくり手も、住まい手も、
その物差しに目印を付け、基準を持てばいいことになります。

その物差しに目印を付けることで初めて、
優・良・可・不可と判断できるようになるわけです。

北欧やドイツの家の断熱レベルを参考に岩手の家を考える

私たちの家の断熱レベルは、
写真のような北欧やドイツの家の断熱レベルにはまだまだ及ぶものではありませんが、
少しずつでも岩手の暮らしを北欧レベルに近づけたいものです。

おしゃれな暮らしは、家が寒い環境の中では味わえません。
冷暖房費が高額になるようなら、快適な環境は負担でしかなりません。

快適な暮らしを支えるものは何か、
家づくりで、何が根っこで、何が幹で、何が枝葉なのか、
整理してみると、新たに見えてくるものがあるかもしれません。

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