暖かい家の秘密
★「古い家が寒いと感じる理由」
「古い家が寒いと感じる理由」
岩手の冬は、気温が-5℃以下になります。
暖房がなければ風呂場は凍えるような寒さになり、寝室で布団を頭からかぶって寝ている方も多いです。
そんな状況だからこそ、新築に対しては「古い家と比べたら暖かいだろう」と期待したくもなります。
ですが、そもそも「暖かい家」とは、どのように実現されるものなのでしょうか。
★暖かい家の仕組み
暖かい家の仕組み
住宅の熱は

外壁…15%
換気…5%
床…7%
屋根…5%
このような割合で流入しています。
つまり「冬でも暖かい家」とは、窓や外壁などから熱を通しにくい家のことなのです。
このような家のことを、住宅業界では「断熱性能が高い家」と呼んでいます。
住宅の熱は
・窓などの開口部…58%
・外壁…15%
・換気…5%
・床…7%
・屋根…5%

つまり「冬でも暖かい家」とは、窓や外壁などから熱を通しにくい家のことなのです。
このような家のことを、住宅業界では「断熱性能が高い家」と呼んでいます。
★断熱性能の高さは「UA値」を見ればわかる
断熱性能の高さは「UA値」を見ればわかる
「東京大学は、なぜ日本で一番頭がいいと言われるの?」
こう質問されると、きっと多くの人が「日本で一番偏差値の高い大学だから」と答えると思います。
なぜなら、偏差値という指標を見れば、東京大学が他の大学よりもレベルが高いことがハッキリとわかるからです。
実は断熱性能にも、偏差値と同じく指標があります。
「Ua値」と「Q値」という2つの指標で、どちらも数字が小さくなるほど断熱性能が高いことを表しています。
この2つの指標のうち、Q値は天井高が高い家など、表面積の大きな家ほど悪い数値が出るという欠点があります。
そのため、近年ではQ値ではなく、建物の形状による影響を受けにくい「Ua値」が省エネ基準にも公式に採用されています。
日本では、地域ごとにこのUa値の基準が定められています。
岩手県の場合は「0.56」、岩手より寒さの厳しい北海道では「0.46」です。
住宅を建てる際には、この基準が断熱性能の1つの目安となります。
ちなみに、古い家が建てられていた時代では、まだQ値が断熱性能の主な指標でした。
1980年(昭和55年)のQ値の基準は「5.2W/㎡K」。
今の盛岡の基準値である「1.9 W/㎡K」と比べてみると、かなり大きな数字です。
これでは「古い家は寒い!」と感じるのも仕方がありません。
UA値は、家を建てる前に「暖かさ」を知るための目安
UA値は、家を建てる前に「暖かさ」を知るための目安
Ua値は科学で使われる用語ですから、一般の方にはあまり馴染みがありません。
ですが、住宅の暖かさの目安を知る指標として、とても役に立ちます。
住宅展示場の家に行くと、どの家も暖房がついてポカポカです。
そんな状態で何も知らずに話を聞けば「暖かさなんて、住んでみないと分からない!」「どこも似たり寄ったりじゃないか」と迷ってしまうかもしれません。
そんな時にUa値を見ておくと、家を建てる前に「その家が暖かいかどうか」の目安を知ることができます。
住宅会社選びの参考としてご活用ください。
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家の暖かさを調べる指標は、今回ご紹介したQ値だけではありません。
例えば「どれくらい熱が家の外に逃げやすいのか」を見るUA値という指標もあります。
大共ホームでは、このような指標の解説だけでなく、当社の窓や断熱材へのこだわりもご紹介しています。
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