ヨーロッパは壁で冷暖房?

今日は、バウテックで見た暖冷房機器などを紹介。

ヨーロッパの冷温水壁冷暖房システム

まずは、「これはなんじゃらほい?」と目に入ったものがこれ。

冷暖房体感パネル

 

 

 

 

 

 

 

 

一見、とまれ!とも、近寄るな!とも見えますが、ブースの周辺から
冷暖房システムメーカーのブースと知ることができました。
当然、左は冷房状態を、右は暖房状態を体感できます。
手の平を当てると、思ったほど冷たくも暑くもない。

その秘密は壁の冷暖房にあり!です。

壁の中の配管暖冷房配管材

 

 

 

 

左写真は壁の中に仕込まれた冷暖房用の配管の様子。
無数に細い線が見えますが、この細い管に冷温水が流れる仕組み。
このEPS断熱材(配管奥)とウール断熱材(手前)で配管をサンドイッチ。

当然天井にも可能。このように床暖だけでなく、壁・天井など周囲を
輻射熱で囲むと、輻射面が広くなる分わずかな輻射温度ですむことになる。
室温を低めにしても体感温度を上げることになるってわけ。

右写真のように、場合によっては輻射の放熱温のバランスをとるため
配管の太さを変えることも可能になっている。

北欧の断熱レベルから考えても、冷暖房を運転しているのかどうか
肌感覚では分からないレベルの放熱量だと推測できます。

ヨーロッパのその他の冷暖房システム

ここでは地中熱ヒートポンプをメインにしているようで、
壁に設置するのと同じように地中に水平に埋設し採熱する。
地中に接する面が多くなる分、地中からの採熱効果は高くなるわけです。
このブース他に地中熱ヒートポンプだけでも7~8社のブースがありました。

床暖温水パネル

左はあるメーカーの床暖房展示物。
右は温水パネルヒーターブース。

ペレットストーブペレットストーブ仕組み

 

 

 

 

 

 

そしてこれが、ペレットを燃料とするストーブ。
ストーブの他にもペレットを燃料とする暖房用ボイラーに
暖房給湯兼用ボイラーなど、その出展数は数知れず。
薪とペレット兼用もありでした。
こちらではペレットの価格がとにかく安い。
灯油を燃料とするものやオール電化で言う蓄暖などは皆無。

薪ストーブ薪ストーブ2

 

お馴染みの薪ストーブ。薪ストーブもたくさんあったのですが、
写真で見るように、全般的に横幅をとらない縦長タイプが多い。
居住空間は日本並みですから、やはり場所をとらないスリム型が
重宝されているのではないでしょうか。
薪ストーブ、ボイラー共にペレットと匹敵する程の出展数。

これらボイラーとヒートポンプを掛け合わせたシステムや
換気システムとの組み合わせによる排気熱利用、
そしてソーラーパネルの温水利用まで
省エネに対する各システムの連携が進んでいましたね。

日本はこの部分が遅れていると感じます。
各機器の性能はいいんですけどね。特にヒートポンプなどは・・・

もう少し、現在の単体システムから連携システムへ進化するべきでしょう。
現在、私たちにできるのは既存の製品をどう結びつけられるか、
独自にシステム連携するか、しかなさそうですが^^;

似たような記事は以下でも。

北欧の温水壁暖房

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