高断熱住宅なのに、寒い岩手でなぜ窓が多いのですか?

お客様からのよくある質問。

 他の高断熱住宅を見ると窓が小さかったりしますけど、
 こちらの高断熱住宅って、窓が大きいし窓が多いのはどうしてですか?


  高断熱で暖かい家にするのはもちろんその通りですが、高断熱住宅が目的ではありません。
  高断熱性能数値にこだわるが故に、暗い室内だったり室内に圧迫感があったりしたら嫌じゃないですか。
  快適に暮らし続けることが目的で、高断熱はそのための手段です。
  岩手の冬を暖かく快適に暮らすためには高断熱は外せません。
  だからこそ、窓の断熱性能を最重視したいと考えています。

というような回答になるでしょうか。

  というか、世界の窓を彷徨う窓フェチなものですから。(自称だけど)(笑

てなことを冗談ぽく付け加えてる。かな^^

そこで現在のスペックとは違いますが、10年以上前の動画を一部切り抜きで紹介しようと思います。

こういう時期を経て今があるわけですが、現在からするとまだまだ無知で未熟だったよなあと(笑

窓へのこだわりを振り返ると・・・

①アメリカの家の窓は、どうしてきれいに見えるのだろう?・・

から始まり輸入開始。

②アメリカにはLow-Eガラス、アルゴンガス封入の高断熱サッシがあるという。日本で聴いたっこともない。

岩手には絶対必要だと考え輸入し始めてすぐ、トリプルガラスまであることを知りもちろん輸入した。
 
この頃で30年前程か。

ペアガラスよりはるかに高価だった(4倍程)アルミクラッド木製枠のトリプルガラス(2Low-Eアルゴン)のサッシは、「絶対に暖かい家にしたい!」という特に家の建て替え層に支持され、10軒ほどで採用してくれた。

より断熱性の高い窓が必要だと考えるようになると、自然の流れのようにヨーロッパ特に北欧へ注目は移り変わっていき、ドイツを中心に幅広く調査するようになる。

この頃で20年程前かな。

③お試しでスウェーデンから輸入。

④本格的にコンテナで輸入。この時クリプトンガスを初採用。

⑤サッシ枠とガラススペーサーの違いでサッシの断熱性能を上げられることを知りサッシのスペックを変更。

 アルミスペーサーではなく、樹脂より優れたスイススペーサーやスーパースペーサーは衝撃だった。

この頃で17年程前になる。

⑥日本にはないリアルなカラーの樹脂サッシ、窓曲線などの自由度が高いことを知る。

 邸別に窓デザインされたサッシを輸入するようになる。

この頃13年前。

ここから数年、自由にデザインし過ぎて会社がヤバイかも?てな事態に(笑
今だから笑えるが当時は笑えないほど、輸入納期が読めなくなってしまった。

⑦2年の準備期間を経て現在の仕組みに修正。

この頃で8年前。

⑧カラーサッシの再採用。

この頃4年前。

そして、

⑨ドイツ並みの窓性能向上に向け特許取得。

 11年前に始まった疑問、窓のヒートブリッジの対策に一応の目途つけた。

現在に至るかな。

こうして振り返ってみるとね、我ながら・・・

高断熱でオシャレな家づくりって考えてたら、ずっと窓と共にあったんだなあ。

て改めて思いますね(笑

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