無垢床の家には、住む人の「当たり前」を
そっと幸せに変える力があります。
無垢床とは、天然木をそのまま活かし、
温度や湿度をやさしく調整する床材です。
「冬の朝、ベッドから起きて一歩目の
『冷たくない』に毎日感動する」
「子供たちが冬でも靴下を脱ぎ捨てて
走り回っている」
「夏はさらっとしていて、
寝転がると最高に気持ちいい」
「家に入った瞬間の、
ほのかな木の香りに癒やされる」
天然の素材と住まいの高性能がつくりだす心地よさは、
これまでの暮らしのイメージを、新しく、
より快適なものへと塗り替えてくれました。
「床暖房を入れないと
結局寒いのではないか?」
「冬の床の冷たさは、
岩手では当たり前だと思っていた」
「無垢材は手入れが大変そうで、
自分には無理だと思っていた」
こんなふうに考えていた方も、
実際に暮らし始めると、無垢床がもたらす
自然な温もりに驚かれます。
さらに、住むほどに無垢材への愛着は
深まっていきます。
「傷も家族の歴史。思ったより気にならず、
むしろ味わいを感じる」。
それは、表面が剥がれてしまう素材とは違い、
芯まで本物の木である無垢材だからこそ。
年月とともに深まる色合いや、
家族の歩みが刻まれる傷さえも、
住まいの豊かな表情(時熟)として
馴染んでいきます。
氷点下の朝でも、床が足の体温を奪わない
「熱伝導率の低さ」。
湿気をやさしく整えてくれるため、
夏場のベタつきを感じさせず、
床が「第2のソファ」になる贅沢。
無垢床の家には、視覚や触覚だけでなく、
嗅覚でも「本物の家」を実感できる
豊かさがあります。
アレルギーや健康への配慮から選ばれる方も
増えていますが、その一方で
「お手入れはどうすればいい?」
「どんな種類があるの?」
といった疑問をお持ちの方もいらっしゃいます。
この記事では、無垢床が心地よい仕組みから、
素材ごとの特徴、そして大共ホームがおすすめする
「ナラ材」を中心とした、素足で暮らす
毎日の楽しみをご紹介します。
1.無垢床の特徴と種類
まずは、無垢床と一般的なフローリングの
違いを整理したうえで、代表的な木の種類と
その個性についてご紹介します。
(1)無垢床とフローリングとの違い
無垢床と一般的なフローリング
(複合フローリング)は、
素材の「構造」が根本から異なります。
無垢床:天然木をそのまま切り出した「一枚板」です。
木本来の香りや質感、そして湿度を調整する
「呼吸」の機能が生きています。
複合フローリング:合板などの基材の表面に、
薄い天然木や化粧シートを貼り合わせたものです。
無垢床は湿度によってわずかに
伸縮する特性があるため、素材を理解した
丁寧な施工が求められますが、使い込むほどに
深い飴色へと変化する「経年美化」は、
代えがたい魅力です。
(2)ナラ
ナラ材は、無垢床に適した広葉樹のひとつで、
耐久性と耐水性に優れているのが大きな特長です。
湿度による伸縮が少なく、安定した状態を保ちやすいため、
四季を通じて快適に過ごせます。
木肌はやや硬めでキズがつきにくく、床材に適しています。
さらに、ワインの樽にも使われるほど香りがよく、
室内にほんのりと自然な木の香りを漂わせてくれるのも魅力です。
木目が美しく明るくナチュラルな色味をしており、
空間に上質な雰囲気を与えてくれます。
(3)オーク
オークは「セイヨウナラ」とも呼ばれる主に欧米産の木材で、
ナラに比べるとややきめが粗く、素朴で自然な風合いを持ちます。
木目は力強く、ナチュラルモダンなインテリアと相性がよいのが魅力です。
硬くて耐久性にも優れているため、日常的な使用にも適しており、
ラフな雰囲気を楽しみたい方に選ばれる傾向があります。
(4)ウォールナット
広葉樹の中でも高級樹種とされるウォールナットは、
深みのある色合いや美しい木目が印象的です。
重厚感のある見た目から、高級家具や住宅の内装にも多く用いられています。
適度な硬さと弾力性を持つのも特長で、高級感を求める方に人気がある床材です。
(5)パイン
パイン材はやわらかな質感と素朴な風合いが魅力の木材で、
素足で歩いてもやわらかく、やさしい肌ざわりを楽しめます。
新しいときは明るい黄白色ですが、使うほどに味わいのある色へと変化します。
流通量が多く比較的手ごろな価格で入手できるため、
コストを抑えつつ木の温もりを取り入れられる床材です。
(6)スギ
スギは日本を代表する針葉樹で、軽くてやわらかく、足触りのよさが魅力です。
木目が美しく、ほんのりと漂う独特の香りにはリラックス効果も得られます。
ただし、材質がやわらかいためキズがつきやすく、
温度や湿度によって伸縮しやすいことが特徴です。
ナチュラルな風合いを楽しみたい方に向いています。
(7)ヒノキ
ヒノキは日本を代表する高級木材で、
美しい木目と上品なツヤ、心地よい香りが特長です。
調湿性が高く快適な室内環境を保つ効果があり、
耐久性や防虫性にも優れています。
その一方、膨張や反りなどの変形リスクがあり、価格も高めです。
特別感を重視する方に適した素材といえるでしょう。
2.無垢床の魅力とメリット
大共ホームでは、
耐久性と温もりのバランスが最も優れた
「ナラ材」を標準的に採用しています。
ここでは、ナラ材を中心に無垢床の
メリットを深掘りします。
(1)足触りのよさ
無垢床の最大の魅力は、素足で触れたときの心地よさ。
肌に直接触れるものだからこそ、
自然素材のやさしい質感のものを選びたい方に最適です。
とくにナラ材は木肌がきめ細かく、さらりとした感触が特徴です。
天然木が持つ調湿作用により、夏でもべたつかず、
快適な肌ざわりが保たれます。
合板フローリングでは感じられない、
自然素材ならではのやさしい触感が、
くつろぎの時間をより豊かにしてくれるでしょう。
(2)冷え性の方にもやさしい|「熱伝導率」の秘密
無垢床は冬でも冷たく感じにくく、
冷え性の方にもやさしい素材です。
これは木材が空気を多く含み、
熱伝導率(熱を伝える性質)が低いことが理由です。
触れても体温が奪われにくく、
ほんのりとした温もりが続きます。
また、無垢床は蓄熱性にも優れていることから、
床暖房と併用することで低めの温度設定でも
十分にあたたかさを保てるのも特徴です。
体の芯からじんわりとあたたまり、省エネにもつながるため、
環境にもお財布にもやさしい快適な暮らしを叶えてくれます。
一般的に、無垢材は熱や急激な温度変化に弱く、
床暖房との相性が悪いといわれています。
過度な熱は膨張や反りを引き起こし、
床材を傷める原因にもなりかねません。
しかし大共ホームでは、独自設計の床暖房を採用し、
専用の配管パイプにより熱をゆるやかに分散させることで、
床全体を均一にあたためる設計としています。
家全体の断熱性が高いこともあり、
高温に頼らずとも室内は十分にあたたかで、
無垢材の風合いを損なうことなく快適さと省エネを両立できます。
(3)健康にやさしい素材
無垢床は化学物質を使用しない自然素材のため、
ホルムアルデヒドなどのアレルギーリスクを低減できます。
日々を過ごす空間を、健やかでクリーンに保つための
頼もしい素材といえるでしょう。
さらに調湿作用によりダニやカビの発生を抑える効果もあり、
静電気が起こりにくいためホコリも舞いにくく、
室内環境を清潔に保てます。
小さなお子様やアレルギーをお持ちの方が快適に暮らしたいときには、
無垢床を選ぶのがおすすめです。
(4)見た目の美しさと経年変化
無垢床の魅力は、その美しい木目と自然なツヤにも表れます。
日差しの入り方や照明によって見え方が変わるため、
時間帯や季節によって異なる雰囲気を楽しめるのが特長です。
とくに明るく落ち着いた色味のナラ材は、
空間に上質感とあたたかみを添えてくれるでしょう。
また、年月が経つにつれ色味が深まり、
キズすらも風合いとして味わいに変わっていくのも
無垢床ならではの魅力です。
スペイン漆喰などの自然素材との相性もとてもよく、
統一感のある空間づくりが叶います。
3.素足で一年中暮らせる魅力的な家の事例紹介
ここからは、大共ホームが建てた、
ナラの無垢板を使用した素足が心地よい家をご紹介していきます。
(1)無垢板が美しいA様邸
フローリングにナラの無垢板を使用したA様邸です。
キッチンカウンターやキッチンの棚なども天然木で造作することで、
ナチュラルな雰囲気あふれる空間になっています。
リビングの吹抜けには、同じく無垢材のレッドシダーを採用。
板張り天井にすることで、心地よい温もりが感じられ、
さらに経年美化を楽しむお家になりました。
(2)自然素材にこだわったB様邸
自然素材にこだわって建てたB様邸です。
フローリングにナラ材を使用したほか、家具も天然木で造作。
化学物質を含まないから、小さなお子様や
アレルギーに敏感な家族がいても安心です。
2階のホールは書斎スペースとし、
家族の気配を感じながら、PC作業や読書ができます。
さらにおしゃれなアイアンバーを設けたことで、
洗濯物干しスペースとしても活躍するのがポイントです。
開放感のある吹抜けは、高所からあたたかな日が差し込み、
家族をやさしく包み込んでくれます。
ずっとそこに留まりたくなるような、快適な空間に仕上がりました。
(3)無暖房でもあたたかいC様邸
吹抜けの空間を貫く見せ梁(はり)の、
開放的なリビングが印象的なC様邸です。
物をしまうのにも座るのにも使えるベンチ収納が、
無垢床とスペイン漆喰とマッチし、
自然素材に包まれたあたたかみのある空間を
演出する一助となっています。
家の一角には、ガーデニングやお家カフェ、
洗濯物干し場など、冬場でも多目的に使える
ウインターガーデンも取り入れました。
大共ホームの無暖房の家は、暖房器具が一切いらないわけではありません。
ですが、家全体を断熱材で包み込み、
さらに日差しや人の体温など自然に発生する熱を有効利用し、
室温を18℃以上に保てるよう工夫しています。
そうすることで、灯油や電気を使う過剰な暖房が不要になり、
健康でエコな住まいを実現できるのです。
4.無垢床の中で、ナラ材が選ばれる理由
さまざまな種類の無垢床の中から、
大共ホームがナラ材を選ぶのには理由があります。
ここでは木材の特性や耐久性、塗装の違い、
メンテナンス性、コストパフォーマンスの観点から、
ナラ材の優れた点をご紹介します。
(1)広葉樹と針葉樹の違い
無垢床に使われる木材は、「広葉樹」と「針葉樹」の2
種類に大きく分けられます。
広葉樹はナラやウォールナットなどが代表で、
硬く重厚感があり、キズがつきにくいのが特長です。
一方、パインやスギなどの針葉樹はやわらかく、
足触りはやさしいものの、キズがつきやすく
湿度の影響も受けやすい傾向があります。
ナラ材は、広葉樹の中でも耐久性と美しさを兼ね備えていて
バランスがよいため、長く使いたい床材として最適です。
(2)継ぎ手の耐久性
床材の「継ぎ手」の構造は、見た目以上に重要なポイントです。
継ぎ手とは、木材同士を接合するときの継ぎ目や、継ぐ方法のことを指します。
継ぎ手の精度が悪いと、使用とともに浮きやすくなったり、
隙間ができてしまったりする恐れがあります。
ナラ材は硬くて安定した性質を持つため、加工精度が高く、
継ぎ手部分の強度も確保しやすいことがメリットです。
施工後の美しさを長く保てるのも、
素材自体の安定性があってこそ。
経年劣化しにくく、反りやねじれのリスクが少ない点でも、
ナラ材は安心して選べる床材といえるでしょう。
(3)無塗装(塗装前)と塗装後の比較
無垢床は、無塗装と塗装済のどちらを選ぶかで
見た目や手入れのしやすさが変わります。
無塗装のナラ材は、木の質感をそのまま楽しめますが、
汚れや水分に弱く、こまめなケアが求められます。
一方、自然塗料などで仕上げられた塗装済みのナラ材は、
表面に保護膜が形成されることで耐水性や防汚性を高めながら、
透湿性や気密性も備えているため、
「木が呼吸できる状態」を保つことができる素材になります。
また、塗装によって色の深みやツヤを引き出すこともでき、
空間に高級感を演出できます。
キズも「味」としてなじんでいくため、
暮らしの中で育てる楽しみがあるのも魅力です。
(4)適切なメンテナンスで長持ち
無垢床は繊細な素材という印象があるかもしれませんが、
ナラ材は比較的扱いやすく、正しい方法でお手入れすれば
長く美しさを保てます。
たとえば、飲み物や調味料をこぼしてしまった場合は、
メラミンスポンジで汚れを落とし、
ざらつきが出たらサンドペーパーで整え、
新築時と同じ塗料を薄く塗ることで目立たなくできます。
落書きも同様の方法で対処可能です。
キズができた場合にはウッドパテで埋めて研磨するだけで、
補修も簡単におこなえます。
きちんとケアすれば、
ナラの無垢床は世代を超えて使える素材なのです。
(5)まとめ買いしてコストを低減
「無垢床は高価だから手が出ない」と思われがちですが、
大共ホームではナラ材をまとめて仕入れることで単価を抑え、
コストダウンを図っています。
一定量以上を安定的に使用するため、
仕入れ効率を高める工夫が可能になり、
その分をお客様の建築費に還元しています。
また、断熱性や蓄熱性の高い構造と組み合わせることで、
冷暖房費を抑える省エネ効果が高まることもメリットです。
こういった工夫で、長期的には光熱費を含めた
トータルコストを抑える家づくりを実現しています。
無垢床の家と心地よさに関するよくある質問(FAQ)
Q1:無垢床は、合板フローリングと
比べてお掃除が大変ですか?
A1: 基本的には、普段通り掃除機を
かけるだけで十分です。
無垢床は静電気が起きにくいため、
ホコリが床に吸着しにくく、
むしろお掃除はスムーズに感じられるはずです。
水拭きは、固く絞った雑巾で行うのがポイント。
もし汚れが気になっても、無垢材なら
「削って直す」ことができるため、
長期的には非常に扱いやすい素材です。
Q2:岩手の冬、無垢床だけで本当に
「素足」で過ごせますか?
A2: はい、多くのお客様が冬でも素足や
薄手の靴下で過ごされています。
木材に含まれる空気が断熱材の役割を果たすため、
氷点下の朝でも床がキンキンに冷えることは
ありません。大共ホームの高い断熱性能と、
無垢材の低い「熱伝導率」が組み合わさることで、
足元から伝わる冷えを最小限に抑えています。
Q3:床暖房を使うと、無垢材が反ったり隙間ができたりしませんか?
A3: 一般的な床暖房ではそのリスクがありますが、
大共ホームでは「無垢材を傷めない独自設計の
床暖房」を採用しています。
低温でじわじわと温める方式のため、
急激な乾燥による大きな変形を防ぎます。
多少の伸縮(季節による数ミリの隙間)は
天然木の「呼吸」の証ですが、歩行に支障が
出るようなトラブルは、適切な施工と設計で
防ぐことが可能です。
Q4:子供が飲み物をこぼしたり、
おもちゃを落として傷がついたりするのが心配です。
A4: むしろ、そうした「生活の跡」を修復できるのが
無垢床の強みです。合板のように表面が剥がれて
下地が見えてしまうことがないため、
小さな傷は自然に馴染んでいきます。
目立つシミや傷は、サンドペーパーで軽く削り、
専用の自然塗料を塗り直すだけで、
ご自身でも驚くほど綺麗に補修できます。
Q5:ナラ材以外の無垢床も選べますか?
A5: もちろん可能です。パインやスギなど、
お好みの質感やインテリアに合わせて
お選びいただけます。
ただし、大共ホームがナラ材を推奨するのは、
岩手の暮らしにおいて「傷のつきにくさ」
「温もり」「耐久性」のバランスが最も
優れているからです。
モデルハウスでは複数の素材をご用意しています
ので、ぜひ足ざわりの違いを体感して
比較してみてください。
6.まとめ|足元から始まるゆたかな暮らし
ナラ材を中心とした無垢床は、
素足での心地よさと冬のあたたかさ、
自然素材ならではの安心感、
そして美しい経年変化までを楽しめる、
暮らしに豊かさをもたらしてくれる床材です。
大共ホームでは、このナラ材を適切に扱うための床暖房設計や、
長持ちさせるための施工、
メンテナンスのノウハウを独自に磨いてきました。
さらに、まとめ買いによるコストの低減、
そして高断熱構造との相乗効果により、
機能性とコストパフォーマンスの両立も可能にしています。
無垢床のある家で、一年中素足で快適に暮らす。
そんな住まいを岩手で叶えたい方。
大共ホームでは、無垢床のある住まいづくりについて
ご相談いただけます。
モデルハウスで実際の肌ざわりや温もりを
体感いただくことも可能ですので、
無垢床の心地よさを、実際の住まいで
体感いただけます。
著作プロフィール
株式会社大共ホーム代表
橋本 秀久
1960年、岩手県旧川井村(現・宮古市)生まれ。
大学卒業後、大手住宅会社勤務を経て、
1988年に株式会社大共ホームを設立。
欧米と日本の住宅性能における
圧倒的な格差を目の当たりにした経験から、
「岩手の厳しい冬を自然体で暮らせる住まい」
の実現を追求。
住宅先進国の知見を独自の技術へと昇華させ、
日本の住環境の抜本的な改善に尽力する。
特許取得の独自工法をはじめ、
断熱等級7(HEAT20 G3相当)を超える
「無暖房の家」シリーズを展開。
地元の厳しい気候を知り尽くした
「現場主義」の家づくりは、施主のみならず
全国の建築家からも厚い信頼を寄せられている。







