1.家づくりの資金計画について

家づくりの資金計画とは?家を建てる上で必要になるお金の管理が資金計画になります。
住宅建築費、建築地の購入費、関わる諸費用を全体的に把握し納得して進めていきます。
建築に際して、自己資金をいくら準備したらよいか、住宅ローンはいくら借り入れ可能かなど、希望する建物を実現するために必要な金額を確認して、建築資金の準備をどのようにするかをまず決めていかなければなりません。
資金計画が万全であることが家造りを進める上でとても重要なポイントになります。

2.資金計画を立てよう

資金計画を建てる上で、住宅の間取り、土地の希望などに合わせて予算を組んでいきます。
住宅会社や建物の工法により建築費も変わりますし、希望する土地によって価格も変わってきます。その他の部分で、建物や土地代金以外の部分も合わせて検討する必要があります。
付帯工事費や諸費用という部分です。理想の住まいつくりを進める上で、住宅以外の部分にかかる費用や経費は確認して資金計画を立てていきましょう。

3.家づくりにかかる費用

本体工事費以外にかかる費用

付帯工事費

付帯工事費とは? 建築を進める上で必要になる工事費を言います。
冷暖房設備・造り付けの家具工事費なども含まれます。

① 解体工事費
主に建て替えの場合に必要になります。売地の場合でも既存建物付きの場合、解体工事費が必要になる事もあります。
② 上下水道設備費
水道管が新築建物に適合しない場合や水道管が敷地内に設備されていない場合、下水道が設備になっていない場合必要になります。
③ 地盤補強工事費
建築をする前に、地盤調査を行い沈下事故が起こらないかデータとして確認します。軟弱地盤がある場合地盤改良工事が必要になります。
④ 土地造成工事費
建築地が造成費用が必要になる状況の場合必要です。(高低差が有り土留め工事が必要等)
⑤ 冷暖房設備費
主にエアコン設備を購入する費用になります。本体工事費に含めて予算を組む場合もあります。
⑥ 造作家具工事費
造り付けの収納、テレビボードなどの既製品ではなく、建築時に大工さんに製作、据え付けを依頼する家具工事の費用です。
⑦ カーテン工事費
カーテンおよびレールの設置工事費
⑧ 外構工事費
駐車スペースの舗装工事・フェンス工事・物置購入費・アプローチ工事・カーポート工事 等
⑨ 家電・家具購入費
家電製品・収納家具の購入費用

諸費用

諸費用とは? 土地建物の登記費用、住宅ローン借入時の登記費用、水道の加入金、火災保険料、住宅ローン借り入れ手数料・保証料、契約印紙代 等

① 建物新築登記
新築時に建物を登記する「表題登記」所有者を登記する「所有権保存登記」
② 土地所有権移転登記
土地を購入して名義を旧所有者から移転する際に必要になる登記費用
③ 滅失登記
既存建物があって、解体して新築する場合に必要になる登記費用
④ 融資手数料・保証料
金融機関から融資を受ける際に必要になる一時費用、借り入れ額により変動します。
⑤ 火災保険料
新築建物に対して掛ける火災保険料、地震保険・家財保険についても検討が必要です。
⑥ 水道加入金
新築時に水道契約に関わる一度だけかかる費用
⑦ 祭儀費用
解体祭・地鎮祭・上棟祭等、神社に祭儀を依頼する際にかかる費用
⑧ 建築確認申請費用
建築申請に係る申請費用
⑨ 印紙代
契約書のに貼る印紙代、申請関係時に必要になる収入印紙となります。
⑩ 地盤調査費用・補強費
建築前に地盤強度を確認する地盤調査費、調査後に補強が必要な場合の補強費となります。

4.資金計画のポイント・建築の進め方

購入する土地の目安、建築費用の目安が出来ましたら住宅ローン借入も含めて、資金計画を作成してみましょう。
工事費用については、建築を進めていくうえで予算が上がる事を想定して少し多めに検討してみてもいいと思います。最初にコストを絞り込むことも必要なことですが、余裕をもって検討することで楽しく家づくりを進めて行くことが出来ます。ただし、借入額については、年収からの逆算で借入限度額いっぱいまで借りるような計画しないで、あくまでも、借りれる額では無く、返せる金額で住宅ローンを組むことがベストです。
思いがけず、予算がオーバーしないためにも事前に、建築スケジュールを把握して置くことが重要です。
希望の土地が見つかって、購入する前に自分たちの思い描く家が建築できるかを間取り、仕様も含めて検討して安心して家造りを進めていきましょう。

建築開始までのスケジュール

A. 土地を購入して建築する場合

  1. 希望の土地を見つける

    どのように進めたらいいかわからない

  2. 希望の間取り・予算をヒアリング

    土地を上手に利用できるアドバイスをしながら、間取りのご提案を致します。

  3. 現地を確認・日当たりや風向きを確認して、間取り図の作製に入ります。

    ご希望を元に間取りの作成。

  4. プランとご予算の提示

    自分たちの理想の家造りが出来るか確認して、土地の購入を確定

  5. 融資事前審査

    借入額については総額から仮設定します。

  6. 土地契約

    購入意思を売り主に伝えます。

  7. 建築契約・土地代金支払い

    所有権を移転します。

  8. 工事着工

    地盤なども確認の上、工事開始です。

B. 既存建物を解体して新築する場合

  1. 建て替え相談

    現在のお住まいの、気に入っている部分など、新しい住まいに残したい雰囲気や木材・造作材などお建物を拝見しながらヒアリングさせて頂きます。
    *既存建物の解体工事費用についてもご提示させて頂きます。

  2. 間取りプラン・見積のご提案

    水道の状況など、古い水道管の入れ替えが必要な場合などあわせてご提案します。

  3. 建築契約

    おおよその間取りとご予算の確定です。

  4. 解体工事・地盤調査

    既存建物を解体、地盤調査を行い基礎仕様の確認します。

  5. 基礎工事の着手

    家造りスタートです!

5.ファイナンシャルプランナー相談

大共ホームでは、ファイナンシャルプランナーによる、ご相談もご案内します。
最良な住宅ローン選び、資金計画、家計ライフプラン・生命保険の見直しなど家づくりを進めるタイミングで見直すアドバイスを的確に致します。
安心して住まいづくりを進めるお手伝いをいたします。

家づくりが大きな買い物ではなく、住宅ローンが大きな買い物になります。

新築時や購入時に、建築費用・購入費用を家造りの一番の買い物と思いがちですが実は、住宅ローンが人生最大の買い物になってしまいます。
仮に35年返済で、3000万円を1.3%で借入すると、総返済額は金利を含めて3700万になります。住宅建築費を上回る、住宅ローンは大きな買い物になります。
ローンの選択、家計費保険料の見直しはとても重要になります。