岩手県の中心都市・盛岡市に隣接し、自然豊かな環境と便利な都市機能を兼ね備えた滝沢市。
移住先の候補とし、土地を探している方も多いのではないでしょうか?
この記事では、滝沢市での土地選びにおいて注目したいポイントを詳しく解説していきます。
人気エリア・穴場エリアや地価相場、注文住宅づくりのコツなどもご紹介しますので、滝沢市への移住を検討している方は、ぜひ参考にしてみてください。
1、滝沢市の土地探しのポイント

滝沢市での土地探しにおいて最も重要なのは、地盤や冬季の道路状況などを確認することです。
それは、滝沢市は岩手県最高峰である岩手山の南東部に位置することから、地形に起伏があるためです。
土地探しにおいて、ほかに重要になる項目を解説していきます。
地価とのバランス
滝沢市は、岩手県の中心都市である盛岡市と隣接した利便性のいい立地にありながら、土地価格が比較的にリーズナブルであることが特徴です。
交通や生活の利便性を確保しながら、コストを抑えて注文住宅を建てたいと考えている方にはよい候補地となるでしょう。
なお、滝沢市の土地価格は、駅前など利便性が高い土地ほど価格が高くなる傾向があります。
土地にコストを使い過ぎると、建物にかける予算が減ってしまい、理想の家を建てられないことも。
車での移動が中心であるなら、穴場エリアで便利に静かに暮らすことを検討するのもおすすめです。
生活利便性
注文住宅を建てるときには、生活の利便性も考慮しましょう。
近くに商業施設があると便利ですが、共働きで買い物は週末にまとめて車で出かけるのなら、徒歩圏内にこだわる必要はありません。
家族のライフスタイルにあわせて検討しましょう。
なお滝沢市内には、トライアルやツルハドラッグなどのチェーン店のほか、盛岡市との境界付近にイオンモール盛岡があるので便利です。
また2025年春に大型複合商業施設「結まち滝沢クロス(仮称)」の開業が予定され、工事が進んでいます。
この施設には、スーパーマーケット、ホームセンター、保育施設、温浴施設、医療施設、飲食店などの商業施設が立地する予定です。
滝沢中央病院をはじめ、内科や整形外科などのクリニックもあります。
砂防公園や野鳥観察の森などの自然と親しむ公園も複数あるので、子育て世代も住みやすい市といえるでしょう。
通勤・通学
滝沢市で注文住宅を建てるのであれば、通勤や通学エリアとのアクセスのよさも重視して土地選びを進めましょう。
滝沢市には、東部を縦断するように走るIGRいわて銀河鉄道線と、南部を横断するJR田沢湖線の2つの鉄道路線を有しています。
市内要所を走るバスの路線も充実しているので、通勤や通学を考慮して立地を選ぶとよいでしょう。
ただし通学に関しては、永遠に続くわけではありません。
また通勤に関しても、転職の可能性はあるのかなど、これからのライフプランやライフスタイルの変化も考慮しておくことが重要です。
なお滝沢市には、6つの中学校と9つの小学校があり、内2校は小中学校併設となっています(2024年8月現在)。
学校の規模や雰囲気はそれぞれ異なるので、子育て世代は子どもが通うことになる学校についても、調べておくと安心です。
将来性
土地を選ぶときには、その土地がある地域の将来性も考慮しましょう。
土地価格の推移はもちろん、地域の世代別人口の推移や高齢化率の動向も参考になります。
高齢化率とは、人口に対する65歳以上の人が占める割合で、高齢化の度合いを示す指標のひとつです。
滝沢市内では、姥屋敷、大釜地域の西部および鵜飼地域の一部の高齢化率が30%を超えており、比較的高めといえます。
逆に室小路エリアは高齢化率が比較的低く、人気の地域となっています。
あわせて世代別の人口推移を確認すると、その地域が発展していっているのかを判断しやすくなります。
地域ごとの人口推移については、後述します。
居住環境
同じ地域内にあっても、選ぶ土地によって居住環境は異なります。
地価が上昇傾向にある将来性が高い地域内であっても、日当たりが悪かったり、騒音がしたり、あるいは悪臭を発する施設が近くにあったりするようだと、快適な暮らしができません。
ただし、一見条件が悪そうに見える土地であっても、設計の工夫で問題を解決できることもあります。
土地探しは、家の設計とあわせて考えてくれる会社と進めるとよいでしょう
コラム:耐震力・支持地盤を調べる地盤調査とは
これから家を建てるときには、建物の耐震性をできるだけ高めたいと考える方が増えています。
しかし、地震に強い家づくりをするときに最も重要なのは、家を建てる土地の地盤の強さです。
建物自体の耐震性をできるだけ高めたいと思っても、地盤が弱ければ難しくなってしまいます。
基本的には、購入した土地で地盤の強度を調べる地盤調査を行い、必要に応じて地盤改良を行うことで対処するのが一般的です。
ただし、滝沢市のどのエリアにあるのかにより地盤の強さは異なり、もともと地盤が強い傾向があるエリアもあります。
土地を探すときには、滝沢市の土地事情に詳しい建築会社に相談することが重要です。
2、滝沢市の人気エリアと特徴

ここからは、滝沢市の人気エリアとその特徴を紹介します。
室小路
滝沢市の室小路エリアは、滝沢市の中央付近、東北自動車道の東側にあり、若い子育て世代が多いことが特徴です。
主に住宅地として開発されており、家族向けの物件が多いエリアです。
エリア内にはツルハドラッグや薬王堂などのドラッグストアもあり便利です。
牧野林
牧野林エリアは、南部に岩手県立盛岡高校を有し、トライアルやいわて生協ベルフ牧野林、産地直売所の産直チャグチャグなどもある、生活の利便性が高いことから人気があります。
一方、北部は広々とした緑豊かなエリアが広がっていることが特徴です。
巣子
巣子は、IGRいわて銀河鉄道巣子駅周辺のエリアです。
主に巣子駅と東北自動車道の間が住宅地となっており、一角にはダイソー滝沢巣子店もあります。
北部は森林公園が広がり、岩手県立大学もあります。
穴口
穴口エリアは、諸葛川・木賊川に沿って南北に細長くのびた住宅地です。
エリア内にある「特別養護老人ホームいこいの麓・滝沢あなぐち」の近くには諸葛川河川公園があり、晴れた日にはきれいな岩手山を望むことができます。
3、滝沢市の穴場エリアと特徴

続いて、滝沢市の穴場エリアとその特徴をご紹介します。
鵜飼
鵜飼エリアは、滝沢市役所の北東に広がる自然豊かで静かな環境が魅力のエリアです。
住宅の数はまだ少なめで、今後発展が見込めます。
盛岡環状線と接しているため、車での移動がメインであるならおすすめです。
葉の木沢山
葉の子沢山は、IGRいわて銀河鉄道巣子駅の南西に広がるエリアです。
ファミリータウンやサニータウン、チェリータウンなど計画的に開発された住宅地が多く、小規模な公園も複数あるため、とくに子育て世帯には住みやすいエリアです。
大釜
大釜は、JR田沢湖線大釜駅周辺のエリアを指します。
大釜駅の南には、大釜中央公園を中心とした閑静な住宅地が広がっています。
そのほかのエリアは自然に囲まれた住宅地が点在しており、静かな環境で暮らしたい方に適しています。
小岩井
小岩井は、JR田沢湖線小岩井駅を中心としたエリアを指します。
駅の南北どちらにも住宅地が広がり、風鈴第一公園やこいわいみどり公園など、小規模な公園も点在しているので、のどかで健康的なライフスタイルを求める家族におすすめのエリアです。
コラム:岩手山麓土地改良区とは?
滝沢市で土地探しをしていて「岩手山麓土地改良区」という言葉を目にし、「どんな土地だろう?」と気になっている方もいるのでは?
土地改良区と聞くと、一見土地区画のように思えますが、実はこれは農業従事者が加入する団体のことで、土地を指す言葉ではありません。
岩手山麓土地改良区は滝沢市に事務所がある農業団体のことなので、土地の種類と混同しないようにしてくださいね。
4、滝沢市のエリア別土地価格相場

滝沢市の土地について、エリア別に土地価格の相場を解説します。
- 滝沢市の地価と土地価格の傾向
滝沢市は、岩手県内の全33市町村のなかで、8番目に土地価格が高い自治体です。
盛岡市の坪単価平均が23万8,421円であるのに対し、滝沢市は10万1,652円。
盛岡市に隣接していることを考えると、比較的安価に土地を購入し、理想の注文住宅を建てやすいエリアといえるでしょう。
- 滝沢市の地区別の人口の動向
滝沢市の人口は、ほぼ横ばいであるものの、平成20年(2008年)以降やや増加傾向にあります。
エリアでいうと、室小路が最も人口の増加割合が高く、そのほか鵜飼もプラスで推移しています。
- 滝沢市の地価相場比較
続いて、滝沢市のエリア別の地価相場を紹介します。(出典:土地代データ)
<駅ごとの平均地価> ※滝沢市内を駅圏内とする駅
駅名 | 坪単価平均 |
青山駅(盛岡市) | 17万1,515円 |
厨川駅(盛岡市) | 15万1,206円 |
巣子駅 | 11万5,371円 |
大釜駅 | 10万2,148円 |
滝沢駅 | 9万5,537円 |
小岩井駅 | 5万5,206円 |
<エリア別の土地価格>
エリア名 | 最寄駅 | 坪単価 |
牧野林(297番) | 厨川駅 | 15万6,033円 |
穴口(446番) | 厨川駅 | 15万3,719 円 |
室小路(661番) | 青山駅 | 14万5,785円 |
葉の木沢山(116番) | 巣子駅 | 13万6,859円 |
鵜飼向新田 | 青山駅 | 12万9,586円 |
穴口 | 青山駅 | 12万4,628円 |
巣子 | 巣子駅 | 10万9,421円 |
葉の木沢山(316番) | 巣子駅 | 9万9,834円 |
鵜飼鰍森 | 大釜駅 | 8万6,942 円 |
鵜飼細谷地 | 青山駅 | 6万8,760 円 |
大釜風林 | 小岩井駅 | 5万5,206円 |
牧野林(809番) | 厨川駅 | 5万5,206円 |
このように、同じエリア名であっても、土地価格には違いがあります。
駅からの距離が遠くなるほど価格は安くなる傾向があるものの、近隣に商業施設があるかなどの影響も受けるので、一概にはいえません。
立地については、何を優先するのかを家族でよく考えておきましょう。
- 滝沢市で注文住宅を建てる場合のポイント
滝沢市で注文住宅を建てるときには、どのようなことを考慮すればよいのかを解説します。
- 日当たりや冬の寒さ対策(家屋・車庫含め)
滝沢市は、冬の気温が氷点下になることから、注文住宅を建てるときには十分な寒さ対策が欠かせません。
近年、住宅の断熱性能は高くなっていますが、寒さの厳しい滝沢市で快適に暮らすためには、より工夫が求められます。
とくに冬の暖房時の熱の約6割が流出するといわれている窓はやドアは、住宅の断熱性能を高めるためには重要なポイントになります。
具体的には、窓サッシには熱の伝導率が低い樹脂サッシを選び、さらにガラスはトリプルガラス(3枚のガラスの間に空気やガスを挟み込んだガラス)を選ぶと断熱性能が高まります。
さらに建物の室内側に断熱材を仕込む内断熱だけでなく、外側からも断熱する外張り断熱を併用すると、さらに暖かい暮らしを実現できるでしょう。
- 二世帯同居も増えている・寄り添える快適な間取り
滝沢市では、二世帯住宅も増加中です。
二世帯同居で両親に子育てをサポートしてもらえるのは、共働きの子育て世帯にとってとても心強いことですよね。
二世帯住宅は個室以外のすべてを共用する完全同居型と、一部のみを共用する部分共用型、すべてを分離する完全分離型の3種類があり、それぞれ特徴が異なります。
また、分離するのも上下で分離する方法、左右で分離する方法など、家族の数だけ二世帯同居の形があります。
二世帯同居を考えるときには、どのようなパターンがお互い快適に暮らせるのかを、よく検討することが重要です。
家族でよく話し合うだけでなく、二世帯住宅の建築に慣れた会社にアドバイスをもらうことをおすすめします。
- 区画と地盤確認に注意しつつ・自然を活かす
自然豊かな滝沢市で注文住宅を建てるのであれば、周囲の自然を活かした家づくりを考えるのもおすすめです。
例えば岩手県が誇る岩手山が望める土地なら、大きな窓を設けて借景すると、毎日雄大な眺望を楽しめます。
大きな窓にすると断熱性が心配になりますが、樹脂サッシのはめ殺し(FIX)窓を選べば暖かい空気が外に漏れず、さらに窓枠が眺望を邪魔することもありません。
ただし自然を活かした暮らしをするには、地盤を確認したうえでの土地選びが重要になります。
どの方角を向いており、どのように自然を活かせるのかなどを、滝沢市での家づくりを多く経験している工務店に相談しつつ、土地選びを進めるとよいでしょう。
- 滝沢市の土地を活かした家づくりの事例
事例① : ぐるり、ゆるり、繋がる家

事例② : ~住みやすさにこだわった、光が広がる家~

1階のリビングは吹き抜けになっており、
勾配天井のため、圧迫感がない開放的なリビングになりました。
2階からは、岩手山と姫神山を一望でき、お家に居ながらも、
四季折々の山を見ることができ、二つの部屋からは、
1階を見下ろす事ができる格子手すりがついています。
1階と2階の空気が一緒に感じられることで、部屋と部屋との温度差が
少なくなるだけでなく、毎月の光熱費も考えた時に、お財布にも優しいですね。
収納スペースだけでなく、来客用スペースとしても使うことが出来るので、
無駄がなく、光が広がるお家になりました。
事例③ : 優雅な自分時間を過ごす、贅沢な平屋スタイル

家事負担を軽減する回遊型の間取り。
収納を多く取付けているため整理整頓された空間を保ちやすくなります。
和室スペースは、のんびりのくつろげる場所として使用。
お孫さんなどが遊びに来た時にも使いやすい空間です。
- まとめ

滝沢市での土地選びでは、まずは地価とのバランスを考えましょう。
その際、車の有無や今後のライフプランなどを考慮することが重要です。
また土地のあるエリアの将来性も確認しておくと安心です。
滝沢市で注文住宅を建てるときには、日当たりを考えたうえで入念な寒さ対策が欠かせません。
自然環境を活かした注文住宅にしたいときには、滝沢市での家づくりに慣れた建築会社に相談することが大切です。
大共ホームでは、滝沢市での土地探しから家づくりのサポートが可能です。
まずは気軽にご相談してみてくださいね🕊️
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