〈大共ホ-ムの建物の断熱性能が高い理由の続きをお話しします。〉
♠前回は、基礎の断熱部分と建物の壁の部分を説明しましたが、今回はサッシの
性能を含め、細かいところまで断熱にこだわっている所をお話したいと思います。
〇当社のサッシは、ヨ-ロッパ諸国で住宅の断熱性能が非常に厳しいドイツの
樹脂枠にトリプルガラスをはめ込んだ高性能なサッシになります。
〇3mmガラス+アルゴンガス+4mmのガラス+アルゴンガス+3mmのガラスで構成されています。
北海道の建築性能試験センタ-で測定したサッシ全体の熱貫流率が0.9W/(m2.K)と高い断熱性能が
あります。
ヨ-ロッパ諸国のサッシのフレームは高い剛性をもち複数のシーリングにより高い気密性があります。
〇窓の開閉はドレ-キップ式で内倒し(キッブ)と内開き(ドレ-)の2方向の開閉が可能な窓で
次の特徴があります。
゜内倒し(キップ) 換気しながら安全性を確保でき、雨の日でも換気が可能です。
゜内開き(ドレ-) 窓全体を大きく開けてガラスの掃除が簡単にできます。
♠構造体とサッシの取付部分の隙間は全て発砲する断熱材で隙間なく埋めます。
♠前の写真と同じで構造体とサッシの取付部分は熱が逃げやすい所なので
断熱材をサッシの枠にまで少し被せて少しでも熱が逃げない工夫をしています。
♠2階の床部分になります。
この部分は他社では構造体のみの場合が多いですが、当社では
外部に接する場所は断熱材で補強して少しでも熱が逃げないようにしています。
♠屋根と天井の部分になります。
屋根と天井の所は断熱材を厚く入れる事が出来ないので、断熱性能の高い断熱材
で断熱補強して熱損失を防ぎます。
♠換気のダクトの配管や電気配線の穴から熱を逃がしてしまいますので、発砲系の断熱材で
塞いでいます。
♠断熱性能を維持するには建物の隙間をなくする事が重要になります。

♠断熱性能を上げる為には建物からの熱を逃がさない事が重要になります。
その為には前に説明した隙間を塞ぐ事が重要になります。
その隙間がどれくらいあるか確認する必要があります、その為に当社では
全ての建物で機械で気密測定をしています。
●気密測定により性能の確保と確認ができます。
現場での施工の丁寧さに左右されるので施工中に測定して気密性能が
確保できているか客観的に確認できます。
測定結果はその住宅が高気密住宅である証拠になります。
●隙間の少ない住宅は、外気の影響を受けにくく、室内の温度が安定しやすく
なり、冷暖房の効率があがり、光熱費の削減になります。
●建物の耐久性の向上
気密性能が低いと、室内の湿気を含んだ空気が壁の内部に入り込み、
冷たい空気に触れて結露を発生しやすくなります。これにより
木材の腐食.カビの発生を招き、住宅の寿命を締める原因になります。
高気密住宅はそのような原因をなくすことができます。
●気密性能の一般的な目安(C値)
5cm2/m2以上 隙間風や壁内結露のリスクがあります。
2.0cm2/m2以下 比較的に気密は高いですが換気や冷暖房の効果は十分に得る事はできません。
1.0cm2/m2以下 一般的に高気密住宅とされる水準、快適住宅を確保する為の最低限の値
0.5cm2/m2以下 超高気密住宅、冷暖房の効率が格段に向上し、計画換気が最も効果的に機能
する理想的な水準、北海道などの寒冷地などでの推奨値とされています。
●上記の表は前の写真での住宅の完成時の気密測定をした内容になります。
気密測定の値(C値)は0.32cm2/m2で超高気密住宅になります。
◎C値の基準はかつては国の基準として地域によって⌈5.0以下⌋や⌈2.0以下⌋
というC値の基準が設けられていましたが、2009年の改正により撤廃されています。
住宅メ-カ-等の施工技術の向上により一定の気密性能が確保できたとされた
為ですが、実際はC値が悪い住宅も存在しているので、C値の確認は必要です。













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