1 化粧梁の役割
*化粧梁の役割は大きくわけて構造的役割と意匠的役割があります。
A.意匠的役割
☆化粧梁の一般的な役割はみせる為の梁として装飾や空間演出につかいます。
*天井を立体感やアクセントを加える。
*木材の質感で温かみを演出する。
*吹き抜け空間などで視線を引き付けるデザインにする。
*和風.洋風など様々なスタイルに合わせて意匠する。
☆化粧梁は構造的な加重を支えるわけではなく飾りとして配置する場合もあります。
B.構造的な役割
☆天井に隠さずに構造梁として兼用にする事があります。
*構造梁をあえて天井に隠さずに意匠としてすかす。
*構造上必要な梁を美観を整えて化粧梁とする。
*木造建築などで伝統的な梁組をそのまま見せるデザインにする。
2 施工例の紹介

上記の写真はリビングの吹き抜けの上に取付した化粧梁です。
この梁は集成材の梁を使用しました。
濃い塗装をして白い塗壁に映えるようにしました。
奥に見える梁は下がり壁の下部分に化粧梁を付けています。

こちらの写真は化粧梁は無垢の米松の梁になります。
照明用のダクトレ-ルを梁の側面に取付して照明器具を設置しています。

こちらの写真は古い住宅に使用されていた構造用の梁を
綺麗に加工して化粧梁として再利用しました。
梁の木目を生かす為に明るい塗装にしました。

こちらの写真は、玄関ホ-ルの上の吹き抜けに取付した化粧梁です。
大きな吹き抜けではありませんが、玄関部分のアクセントになっています。

こちらの写真はリビングが小上りのタタミスペースの吹き抜け部分に
取付した化粧梁になります。


こちらの写真の梁はキャットウォ-ク兼用の化粧梁です。
梁の下にはペンダントの照明を取り付けています。

こちらの写真は洗面所の吹き抜けの所の梁です。
梁の下に物干しの金物を取付ました。

こちらの写真は古民家風の感じになるように梁を活用しました。

こちらの写真は吹き抜けの勾天井に天井の勾配なりに
化粧梁を付けています。

こちらの写真はリビングの天井にじかに化粧梁を付けています。

こちらの写真もリビングの天井にじかに化粧梁を付けていますが
リビングの天井は他の天井より30cm高くなっているので、梁を付けた
事による圧迫感はありません。

こちらの写真はお店みたいな感じに化粧梁で演出しました。


こちらの写真はちょっとした化粧梁の演出で開口部の下の部分に梁を
取付る演出をしました。
3 おしゃれな化粧梁のデザインアイデア
☆木目調でナチュラルな雰囲気
*天井に無垢の木材を化粧梁として使うことで、温かみのある空間に。
北欧風や和モ゙ダン的なインテリアにぴったり。
☆ヴィンテージ調のエイジング加工
*古材風やダメージ加工を施した梁で、古民家風に。
*アイアン金具と組み合わせもおすすめです。
☆間接照明との組み合わせ
*化粧梁の内側や側面に照明器具を配置して夜の空間演出に。
*照明により空間の奥行を演出。
☆吹き抜け天井との相性が抜群
*吹き抜け空間に横切る化粧梁は、視線を集めるアクセントに。
*高さを生かして、大胆な化粧梁の配置も可能に。
4 化粧梁を使用する時の注意点
☆構造材か非構造材かの区別
*構造材か非構造材では取付等で大きくことなってきます。
構造材として化粧梁を使用する場合は荷重条件に応じて梁のサイズが
変わってきますので注意が必要です。
☆意匠.仕上げの注意点
*木材は見た目の空間全体の印象を左右します。
色のばらつきや節の有無、木目の方向などデザインに合わせて
木材を選定する必要があります。
*留め方の見せ方
ボルト.金物等を隠すのか、見せて取付するのかで梁の見え方が変わってきます。
*塗装.仕上げ方法
化粧梁の塗装をそのままの色にするのか、着色するのかで空間の雰囲気が変わってきます。
5 化粧梁のメンテランス
☆メンテランスの内容
*ほこり等がたまりやすいので、ほうき等で掃除をする。
*美観的に塗料が変色してきたら、再塗装をする。
☆ひび割れ.反りの確認
*木材の乾燥によりクラックや反りが出ることがあります。
*構造として使用している場合のひび割れ.反りがでた場合は専門家に相談。
*梁の固定状況の確認、特に地震等が発生した場合。
化粧梁を天井に配置する事によりよそには無い天井を見上げたくなる
ような空間を演出できます。
コメントを残す
コメントを投稿するにはログインしてください。