家づくりを進める中で、そう感じる方はとても多いです。
間取りや設備は具体的にイメージしやすい一方で、
外観デザインはなんとなく
「好き・嫌い」で選んでしまいがちです。
でも実は、外観には明確な「法則」があります。
屋根の形、窓の配置、素材の使い方。
この3つを意識するだけで、
住宅の外観は一気に垢抜けます。
この記事では、2階建て住宅の外観を
おしゃれに仕上げるための考え方を、
わかりやすく整理してお伝えします。
1.まず知っておきたい「外観スタイル」は2種類
2階建て住宅の外観は、大きく2つのスタイルに分かれます。
どちらを選ぶかによって、建物全体のシルエットが
大きく変わります。
1-1.総二階(そうにかい)
1階と2階の面積がほぼ同じ、
箱のようなシンプルな形状です。
建築コストを抑えやすく、耐震性や断熱性を
確保しやすいという実用的なメリットがあります。
シンプルな分、窓の配置や外壁の色使いなどの
デザインの工夫が、印象を大きく左右します。
1-2.部分二階(ぶぶんにかい)
1階より2階が小さい構造で、
建物のシルエットに動きと個性が生まれます。
凹凸があるため陰影が出やすく、
片流れ屋根などと組み合わせることで、
スタイリッシュな外観をつくりやすいのが特徴です。
平屋のような落ち着いた雰囲気と、
2階建ての利便性を自然に両立できます。
2.外観の印象を決める「屋根の形」3種類
外観デザインの中で最も印象に影響するのが、屋根の形です。
同じ建物でも、屋根の形が変わるだけで
「温かみのある家」にも
「シャープでモダンな家」にもなります。
代表的な3種類をご紹介します。
2-1.切妻(きりづま)|温かみとやさしさ
本を伏せたような三角形の屋根で、
日本で最もポピュラーな形状です。
シンプルで汎用性が高く、どんなデザインとも
馴染みやすいのが特徴です。
切妻屋根でおしゃれに見せるポイントは
「重ね方」にあります。
・大小の切妻を前後にずらして重ねる:
正面から見たときに屋根が重なって見えるため、
建物に奥行きと立体感が生まれます
・総二階の箱に切妻をコンパクトに載せる:
軒の出を短くすることで、
北欧住宅のようなスッキリとした
可愛らしいシルエットに
・大屋根で1階と2階を一体化させる:
屋根のラインが地面近くまで伸びることで、
2階建てなのに平屋のような落ち着きと、
ダイナミックな高級感が生まれます
2-2.片流れ(かたながれ)|スタイリッシュと個性
一方向にだけ傾斜した、
シャープでモダンな印象の屋根です。
スッキリとしたデザイナーズ住宅のような雰囲気を
つくりたい方に人気があります。
片流れ屋根をより魅力的に見せるには、
「組み合わせ方」がポイントです。
・高さの異なる片流れを重ねる:
2枚・3枚の片流れを寄せて重ねることで、
建物に複雑なシルエットと
奥行きが生まれます
・逆方向に向けた「ハの字」構成:
見る角度によって表情が変わる、立体的な外観に
・垂直ラインとの対比:
斜めの屋根ラインに対し、スリット窓を
垂直に並べることで視覚的なバランスが整い、
洗練された印象になります
深い軒で重厚感を出す:片流れ特有の
「薄っぺらさ」を解消し、
どっしりとした存在感を与えます
2-3.寄棟(よせむね)|重厚感と高級感
4方向に傾斜がある屋根で、
どっしりとした安定感と高級感が
出やすいのが特徴です。
和モダンや邸宅風の外観と相性が良く、
どの角度から見ても整った印象を与えます。
・シンプルな総二階に寄棟を載せる:
軒を深く出して水平ラインを強調することで、
落ち着いた邸宅のような佇まいに
・2階を片側に寄せて下屋を設ける:
1階の寄棟と2階の寄棟が重なり合うことで、
外観に奥行きとリズムが生まれます
3.垢抜けた外観をつくる「寄せ」のテクニック4つ
屋根の形を選んだ次は、デザインの仕上げです。
プロの設計士がよく使う
「外観を一気に洗練させるテクニック」を
ご紹介します。
キーワードは「寄せる」——
デザインの要素をひとつの場所に
キュッと集中させることです。
3-1.窓のラインを「寄せて」揃える
バラバラに配置されがちな窓を、
意図的にひとつのラインに集めます。
垂直寄せ:
1階と2階の窓の端をぴたっと揃えます。
これだけで建物に「芯」が通り、
端正な顔立ちになります
集中寄せ:
小さな窓を一箇所にまとめて配置することで、
壁の余白が強調され、美術館のような
モダンな印象に
窓を揃えるだけで、素人目には
「何かおしゃれ」と感じる外観になります。
それほど、窓の配置は外観の印象を
左右する重要な要素です。
3-2.素材と色を「寄せて」エリアを分ける
外壁材を全面に混ぜすぎず、
特定のエリアにだけ異なる素材を
「寄せ」て使います。
・玄関周りへの集中:
玄関周辺の凹んだ部分だけに木目や石目を使うと、
そこが家の「顔」として引き立ち、
奥行きが生まれます
・縦・横のライン使い:
バルコニーや建物の一角だけ色を変えて
縦ラインを強調すると、2階建ての高さが
活きてスマートな印象に
大共ホームの外観では、
スペイン漆喰の白壁にグレーのアクセントを添えたり、
ドイツ製の格子窓を組み合わせたりすることで、
素材と色の「寄せ」を自然に実現しています。
3-3.凹凸で「影」を寄せて立体感を出す
フラットな壁面のままでは、
どうしてものっぺりした印象になります。
建物の一部を引っ込めるか飛び出させることで、
特定の場所に「影」をつくります。
・オーバーハング:
2階を1階より前にせり出させ、
その下に影を作る構成。
片流れや切妻と組み合わせると
ダイナミックな外観に
・インナーバルコニー:
2階の一部を内側に凹ませることで、
外観に深い影が落ち、立体感が強調されます
影が生まれることで、
外観に「厚み」と「重厚感」が加わります。
平面的な建物と、影のある建物では、
見た目の高級感がまったく違います。
3-4.生活感を裏に「寄せて」正面をすっきりさせる
雨樋、給湯器、エアコン室外機。
これらはどうしても生活感が出てしまう要素です。
これらをすべて正面(ファサード)から見えない
「裏側」に寄せることで、正面には
デザイン要素だけが残り、
外観の印象が格段にクリーンになります。
ファサードの窓をあえて少なく、
または極限まで減らして「壁の質感」だけで
デザインする手法も、高級感を高める有効な方法です。
4.大共ホームが考える「外観デザイン」
大共ホームが外観づくりで大切にしているのは、
「デザインと性能を切り離さない」ということです。
どれだけ美しい外観でも、
岩手の厳しい冬に耐えられる性能が伴っていなければ、
暮らし始めてから後悔することになります。
たとえば、大きな窓を取り入れたい場合も、
ドイツ製の高断熱サッシを採用することで、
開放的な外観デザインと高い断熱性能を
同時に実現しています。
また、スペイン漆喰の塗り壁は、
サイディングにはない質感と温もりを
外観に与えながら、調湿性にも優れた
機能的な素材です。
デザインを選ぶことが、
そのまま性能を選ぶことにもつながる——
それが大共ホームの外観づくりの考え方です。
完全自由設計だからこそ、
「こんな外観にしたい」というイメージを、
屋根の形・窓の配置・素材の組み合わせとして
丁寧に形にしていくことができます。
5.まとめ|外観は「法則」を知ると、選び方が変わる
2階建て住宅の外観デザインをまとめると、
次の3点が核心です。
・スタイル(総二階・部分二階)で建物のシルエットを決める
・屋根の形(切妻・片流れ・寄棟)で全体の印象をつくる
・「寄せ」のテクニック(窓・素材・凹凸・生活感の整理)で垢抜けさせる
外観は「なんとなくの好み」で選ぶより、
法則を知ったうえで選ぶ方が、
完成したときの満足度がはるかに高くなります。
「なんかおしゃれ」には、必ず理由があります。
大共ホームでは、外観のデザインについても
お客様の理想のイメージをじっくりヒアリングしながら、
性能とデザインの両方が揃った外観を一緒に考えていきます。
「こんなイメージにしたい」という漠然とした思いでも、
ぜひお気軽にご相談ください。


