盛岡市は住みやすい?|盛岡市の住環境と土地価格

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盛岡市は岩手県の県庁所在地であり、新幹線や主要な路線が乗り入れしている岩手県の中でも中心的な地域です。
利便性があることに加えて、少し足を延ばすと自然豊かなお出かけスポットがたくさんあり、子育て世帯にも魅力的なエリアといえます。

 

そこで今回は、盛岡市とはいったいどんなところなのか、住み心地やお出かけスポットのご紹介、子育て環境や盛岡市に移住を決めた理由、移住体験談や住民の口コミ、家を建てる場合の土地価格相場などについてお伝えしていきます。
盛岡での暮らしを検討している方はぜひ参考にしてください。

 

1.盛岡市ってどんなところ?

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盛岡市エリアは、豊臣秀吉の時代に盛岡藩として安堵され、城下町として栄えてきました。
盛岡市の中心部には、商人や職人、武士の屋敷や寺院などが配置され、市街地が形成された風情を今なお残し、3つの一級河川が流れる自然の豊かさが魅力です。
一方でショッピングモール「MOSSビル」や「クロステラス盛岡」をはじめとする商業施設が充実し、市内の移動手段として路線バスも選択できる利便性があります。

 

「街の住み心地、住みたい街ランキング2023(岩手県版)」では、盛岡市は4年連続で1位を獲得しており、交通の便のよさに加えて歴史ある美しい街並みが人気の要因のひとつといえるでしょう。

 

  • 人口

盛岡市の人口は男女合わせて約28万人、約13万世帯の方々が暮らしています(令和6年4月1日現在)。
全国的に人口減の傾向が多い中、平成から令和まで極端に減少していることもなく、岩手県の中心であることもあり、住民が集まっている印象です。

 

  • 世帯の特徴

盛岡市の世帯の特徴として、一般世帯と高齢単独世帯の増加傾向が挙げられます。
一般世帯は、1985年から2020年までの調査では右肩上がりの増加が見られ、移住者が増えていることがわかります。
また、高齢者単独世帯で1995年と2020年を比較すると、約3倍の増加となっています。

 

  • 気候・地形(自然環境・防災・ハザードマップ)

岩手県の中央部で北よりに位置する盛岡市は、北側が北西側は、市内からもよく見える岩手山の噴火により形成された火山性の山地や丘陵地が広がり、南には平地が広がります。

 

寒暖差が大きい内陸性の気候で、平均気温は約10.5℃、北東北の位置するため最低気温は氷点下14.6℃まで冷え込むこともあります。
なお、気温が低い割には、積雪量が少ないのは盛岡市の特徴といえます。

 

防災面では、内陸に位置しているため津波被害の可能性は低くなっています。
しかし、河川沿いのエリアでは大雨などによる洪水・浸水のリスクがあります。
また、近年はゲリラ豪雨などによる土砂災害の可能性もあります。盛岡市が掲示するハザードマップなどで確認しておきましょう。

 

盛岡市防災マップ

 

  • 産業(歴史・特産物・マスコット)

盛岡市は、農業が盛んで稲作のほか、トマトやネギなどの野菜やリンゴなど果物の生産品も知られています。
また、鋳物(いもの)の伝統工芸品としての南部鉄器は、全国的にも有名な産業です。

 

盛岡市ならではの食文化では、わんこそばや盛岡冷麺、南部せんべいなどがあり内外にも人気があります。
ご当地マスコットは「しわまろくん(さかのうえのしわまろ)」で、父は平安時代に志波城を築いた武人として有名な坂上田村麻呂です。

2.盛岡市が「住みたい街」「住み心地のよい街」として人気の理由

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上述でも触れましたが、盛岡市は住みたい街、住み心地のよい街ランキングで4年連続1位に輝くなど常に上位にランクインする人気の街です。
いったいどのような魅力があるのか詳しくご紹介していきましょう。

 

  • 生活に必要なものがそろう!生活利便性

盛岡市の中心部にはクロステラス盛岡という大型ショッピングテラスがあり、食品なども含めて普段使いできる商業施設です。
商店街にはMOSSというショッピングセンターもあり、生活雑貨や日用品などなんでもそろうため便利に利用できます。
商店街は、地元密着の専門店もあり暮らしに必要なものはなんでもそろいます。

 

  • 移動がスムーズ!交通アクセスがいい

新幹線が発着する盛岡駅では、東北・北海道新幹線、秋田新幹線のほか、JR東北本線、JR田沢湖線、JR山田線、いわて銀河鉄道などが乗り入れており、どこに移動するにも便利です。
近くにあるいわて花巻空港からは伊丹(大阪)、小牧(名古屋)、新千歳(札幌)、神戸、福岡など主要な都市にもアクセス。
東北自動車道の高速道路も縦断しており、交通の要所となっています。

 

  • 子どもとお出かけできるレジャー施設や観光スポットが充実

盛岡市には、子どもと一緒にお出かけできる施設・スポットが充実しています。
おすすめお出かけスポットは、盛岡手づくり村、岩山パークランド、盛岡城跡公園などです。

 

「盛岡手づくり村」は団体観光客にも人気の施設で、南部せんべいや南部鉄器など盛岡を代表する特産物の製作を見学したり体験したりできます。
「岩山パークランド」は遊園地の定番遊具であるメリーゴーランドや観覧車、コースターなど子どもたちが楽しめるアトラクションがそろいます。
「盛岡城跡公園」では、家族でお花見やピクニックなども楽しめます。

 

  • 城下町の情緒と豊かな自然環境

大人だけでも楽しめるスポットもたくさんあります。
おすすめは岩手銀行赤レンガ館、もりおか啄木・賢治青春館、岩洞湖(がんどうこ)などです。

 

「赤レンガ館」は明治44年に建てられたもので、ルネッサンス洋式の素敵な佇まい。国の重要文化財にも指定されています。
「もりおか啄木・賢治青春館」も同じく重要文化財に指定された建築物で、盛岡で青春時代を過ごした石川啄木と宮沢賢治の展示物が見所です。
美しい自然の風景に触れられる「岩洞湖」は、標高700mにあるダム湖です。新緑や紅葉の季節には遊歩道をのんびりと散策したいですね。

【口コミ情報】盛岡市の住みやすさ

20代:盛岡市は、水も美味しいためか、ご飯も美味しく感じます。緑も豊かなので、空気も澄んでいます。県外に遊びに行ったときに、空気が重くかんじました。

30代:家の周りにコンビニや、スーパーが近く感じる。大きいデパートは少ないが、生活する分にはちょうどいい気がします。

 

3.盛岡市の子育て環境

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盛岡市は子育て環境にも恵まれた街といえます。自治体の取り組みなどもご紹介します。

 

  • 「盛岡市子育て世帯応援プロジェクト」で、もりママ・もりパパを応援!

盛岡市が取り組んでいるのが「盛岡市子育て世帯応援プロジェクト」です。
世帯年収がおおむね550万円未満の世帯を対象に、保育施設や児童クラブの利用料・給食の副食代などを軽減するものです。
具体的には、0歳児から2歳児の保育料軽減(第2子以降が対象)、3歳児から5歳児の副食代の軽減(第1子から対象)、小学校就学後の放課後児童クラブ利用料の補助(第2子以降が対象)などです。
盛岡市が独自で行っているプロジェクトで、子育て世帯ならぜひ利用したい制度です。

 

また、育児負担で悩んでいる方などに育児支援を行う「盛岡市ファミリーサポートセンター」があり、支援を受けたい人と援助したい人が登録し地域で育児をサポートするサービスを行っています。
0歳児から小学生まで対象で、保育園・幼稚園の送迎などが利用できます。
ほかにも、保護者が病気で育児が難しい場合に利用できる子育て短期支援事業やボランティアで運営されている子ども食堂などがあります。

 

  • 盛岡市の待機児童と保育所の空き状況

 

盛岡市の待機児童数集約(令和5年4月1日現在)は下記の通りです。

 

  • 保育所等数・・・108箇所
  • 利用定員数・・・7,403名
  • 利用児童数・・・6,834名
  • 待機児童数・・・1名

 

利用定員数よりも利用児童数が少ないため、保育所には一定数の空きがある状況といえます。
なお、待機児童数もわずかにいるため、家庭の事情などで一部の施設に待機児童が発生しています。

盛岡市の保育施設の空き状況については公開期間がありますので、直近の公開期間を事前に確認することや電話での問い合わせが必要です。

 

盛岡市の保育施設はこちらからご確認ください。

▶令和6年度 盛岡市保育施設一覧

  • 盛岡市の子連れで楽しめるお出かけスポット

子連れで楽しめるお出かけスポットをご紹介します。

 

<レジャー施設・観光スポット>

  • 岩山パークランド

年齢に合わせて楽しめるアトラクション。岩山公園内にあり自然豊か。駐車場あり。

 

大人(中学生以上) 400円
子ども(4歳~小学生) 200円
シニア(65歳以上) 200円
フリーパス券:大人 2,600円
フリーパス券:子ども 2,200円

 

  • 高松公園

岩手山を望む桜の名所。園内の高松の池でボート遊びが楽しめる。乗り物代は別途有料。駐車場あり。

 

  • 盛岡市動物公園

約60種300頭羽の生き物たちと出会える動物園。自然に近い環境での飼育が魅力。
ベビーカーや車いすなどの貸し出しがあり家族で利用できる。坂道用のシャトルカーも便利。駐車場あり(有料)。

 

大人(高校生以上) 1,000円
小中学生 500円

 

  • 盛岡城跡公園(岩手公園)

南部藩主の居城であった盛岡旧跡。石垣や池が当時を偲ばせる趣きある公園で季節の花々も楽しめる。
入園無料。駐車場あり。

 

施設内には職人の作業風景を見学・体験できる手づくり工房や南曲り家などがあり、さまざまな製作体験ができる。
駐車場あり。

 

展示資料室入場料:100円

※手づくり体験は別途費用

※施設の入場料は無料

 

<科学館や美術館、スポーツ施設など>

  • 岩手県立美術館

岩手県ゆかりの美術品を中心に、国内外の作品も展示・紹介している。駐車場あり。

 

一般 460円
学生 350円(高校生以下無料)

 

  • 岩手県営総合運動公園

陸上競技のほか、スポーツクライミング競技場も整備された施設。
施設の利用には利用料が必要。駐車場あり。

 

  • 盛岡市子ども科学館

プラネタリウムやメカトロン展示など、科学のふしぎを体験できるスポット。
サイエンスショーの開催も。

 

展示 プラネタリウム
大人(高校生以上) 200円 300円
子ども(4歳~中学生) 100円 100円

 

<公園>

  • 愛宕山(あたごやま)記念公園

市街地にある愛宕山は、岩手銀行創立30周年記念事業として展望台が建設。
公園内には盛岡ゆかりの歌人である立原道造、武島繁太郎の歌碑がある。駐車場あり。

 

  • 岩手県立御所湖(ごしょこ)広域公園

広域レクレーション施設として整備されており、テニスコートなどを含む運動場やバッテリーカーなどに乗り物広場、水辺で遊べるファミリーランド、湿生植物園、野菊公園など、御所湖を取り囲むように施設、公園が広がる。
利用料は各施設による。駐車場あり。

 

  • 岩山公園

高台にある岩山公園からは、市街地はもちろん岩手山や八幡平などを一望できる。
公園周辺は、動物公園やパークランド、スキー場などレジャー施設も近い。駐車場あり。

 

  • 小鹿(おか)公園

だれでも自由に活動できる市民の憩いの場所。
冬期間はスキーやそり遊びができる場所として親しまれている。駐車場あり。

 

  • 四十四田(しじゅうしだ)公園

ダム湖と岩手山が展望できる公園。山頂までの遊歩道があり森林浴を楽しみながら散策できる。
野球やソフトボールができるグラウンドも整備されている。駐車場あり。

 

  • 志波城(しわじょう)古代公園

約1200年前の平安時代に坂上田村麻呂によって造られた古代城柵「志波城」の復元がある公園。
竪穴式住居など遺構の上に復元された建造物もある。駐車場あり。

 

  • 中央公園

「杜-文化と緑あふれるセントラルパーク」の位置づけで、盛岡市の文化の拠点として整備がすすめられており、園内に「岩手県立美術館」や「盛岡市子ども科学館」「盛岡市先人記念館」「盛岡市遺跡の学び館」などがある。
利用料は各施設に準じる。駐車場あり。

 

  • 綱取(つなとり)公園

盛岡市綱取ダム湖畔に広がる公園。四季折々の草花や自然の景観が魅力。
園内には綱取スポーツセンターがあり、ナイターが完備された野球やサッカー、テニス場などがある。駐車場あり。

 

【口コミ情報】盛岡市の子育て環境

きたぎんボールパークの中にキッズスタジアムがあるので、子供もキッズボルダリングなど面白い遊具で遊んでいてとても楽しそうです。

 

 

4.盛岡市に家を建てるには?|盛岡市の土地事情

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盛岡市で家を建てたいと考えている方もいるでしょう。
どのくらいの土地価格が目安なのか、相場などをご紹介します。

 

  • 盛岡市の土地価格

盛岡市は県庁所在地であり、交通の要所でもあることから岩手県内の中で最も土地評価額が高いエリアです。
また、近年は土地評価が少しだけ上昇しており、1㎡あたりの平均公示地価は72,122円、坪単価は238,421円になっています。

 

  • 一戸建ての平均面積

盛岡市の戸建て平均面積は、約92㎡(約27坪)です。
ゆとりある面積というよりは、3~4人家族で駐車スペース1台を確保する想定となるでしょう。
もちろん、分譲地などではもう少し大きな区画となる場合もあります。

 

  • 価格相場比較

盛岡市内の中でもエリアにより土地の価格相場は異なります。
ここではエリア別の相場をご紹介します。

 

エリア 地価平均(1㎡あたり) 坪単価平均(1坪あたり)
津志田 約69,000円 約229,000円
城西町 約66,000円 約220,000円
三本柳 約65,000円 約216,000円
西見前 約53,000円 約176,000円
永井 約39,000円 約130,000円

 

  1. まとめ

 

今回は、盛岡市がどんな街なのか、その概要と盛岡市で子どもと遊べる施設・スポットについて、子育て支援の内容、土地の価格相場などについて紹介しました。

 

城下町として風情あふれる街並み、南部鉄器やわんこそばなど盛岡ならではの特産品の体験など家族みんなで楽しめる場所がたくさんある魅力的な街です。

 

移住する子育て世帯にも地域が協力して支援するサービスも充実しています。
盛岡市で子育てや家づくりを検討している方は、一度、盛岡市に足を運び体験してみてはいかがでしょうか。

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