北欧デザインを暮らしに取り入れる──滝沢市の家づくり実例

アアルト自邸の壁 レンガの画像

家づくりは、一生に何度とない大きなプロジェクト。間取りや設備、外観など考えるべきことは山ほどありますが、住まいの心地よさを左右するのは“内装の質感と空間演出”です。特に「壁材」や「空間デザイン」は、住まい手の感性やライフスタイルを色濃く反映します。

家づくりにおけるデザインと素材の選び方のヒントをお伝えします。特に最近人気の高い「北欧スタイル」、自然素材の「しっくい」や「塗り壁」、そして壁紙(クロス)の選定についても詳しく解説します。

アアルト自邸の壁 レンガの画像

 

家づくりの第一歩は「暮らし方のイメージ」から

1.家づくりにおいてまず大切なのは、「どんな暮らしがしたいか」を明確にすることです。

・家で過ごす時間を大切にしたい
・木の温もりに包まれてリラックスしたい
・掃除がしやすい空間がいい
・趣味の時間を満喫したい

こうした暮らしの理想像が、インテリアスタイルの方向性を導きます。

北欧スタイルの魅力とは?

今や定番となった北欧インテリア。その魅力は「シンプルで飽きがこないデザイン」と「自然素材へのこだわり」にあります。

北欧デザインのキーワード:

 木の温もり:無垢材のフローリングや家具で心地よさを演出

・明るい色調:白・ベージュ・グレーを基調にしつつ、差し色にブルーやマスタード

機能美:装飾よりも実用性を重視したデザイン

特にスウェーデンやデンマークの住宅に見られるような「ミニマルだけど温かい空間」は、日本の住宅にも非常に馴染みやすく、多くの方に選ばれています。

リビング3 ジャパンディ 淡いモーブの画像 リビング1 北欧テイスト 明るい日差しが差し込むリビングの画像

 

●クロス(壁紙)の選び方のコツ

内装における壁面の印象は大きく、空間全体の雰囲気を左右します。クロスの選び方ひとつで、部屋の印象はがらりと変わります。

選ぶときのポイント:

・ベースカラーはシンプルに
白やアイボリー系で統一すると清潔感と明るさが出ます。凹凸のある織物調のクロスは高級感がありおすすめです。

・アクセントクロスで個性を出す
一面だけを異なる色や柄にすることで、空間にメリハリが生まれます。北欧風にしたい場合は、淡いグレーやブルーのクロスがおすすめ。

・機能性にも注目
防汚、防カビ、調湿、消臭など、機能性クロスも多数あります。特に水回りには汚れに強い素材を選ぶと安心です。

【メリット】

デザイン・色柄が豊富
北欧風のナチュラル柄や、淡いカラー、シンプルな無地など選択肢が幅広く、空間のテーマに合わせて柔軟にコーディネート可能。

・施工が早くコストも比較的安価
短期間で施工が完了し、施工費もリーズナブル。特に広い面積に施工する場合は効率的。

・メンテナンス性が高い
汚れ防止・防カビ・抗菌などの機能性クロスも多数あり、日々の手入れが楽。

・アクセントとして使いやすい
一部の壁だけに柄物や色付きクロスを貼ることで、簡単に北欧テイストのアクセントがつけられます。

【デメリット】

・質感に限界がある
素材感や深みのある仕上がりは、近くで見ると「プリントされた感」が出やすく、本物の質感には及ばない場合も。

・年数とともに継ぎ目が目立つことも
時間の経過とともに接着部分が浮いたり、黄ばみが出てくることがある。

・張り替え時に手間がかかる
下地処理や剥がし作業が必要で、経年劣化後のリフォームでは予想以上に費用がかさむ場合も。

クロス1 マスタード トイレ アクセントの画像

クロス3 マリメッコ アクセントの画像

クロス2 ブルーグレー 子供部屋の画像

クロスいろいろ 北欧 マリメッコ 淡いブルー グリーン ピンクの画像

 

●「しっくい」や「塗り壁」

壁材にこだわりたい方に人気なのが、「しっくい」や「塗り壁」です。これらはクロスには出せない自然素材ならではの風合いと質感が魅力です。

しっくいの特徴:

・原料は石灰で、調湿性・抗菌性・消臭性がある

・表面はマットで優しく、光を柔らかく反射する

・自然素材でありながら、防火性も高く、耐久性も抜群

和風のイメージがあるしっくいですが、実は北欧ナチュラルな空間とも相性抜群。白い塗り壁は、木材との組み合わせで空間に優しさと凛とした美しさをもたらします。

【メリット】

・調湿・消臭・抗菌性がある自然素材
呼吸する壁ともいわれ、室内の湿度を適度に保ち、空気を清浄に保つ作用があります。アレルギー対策にも◎。

・やわらかく、優しい光の反射が美しい
白くマットな仕上がりが、北欧らしい明るさと落ち着きを演出。自然光や照明の光を柔らかく反射して空間にやさしさを与えます。

・手仕事ならではの温もりがある
コテ跡や表情のある仕上がりは、他にはないオリジナル感。経年変化も味わいとして楽しめます。

・静電気が起きにくく、ホコリが付きにくい
空気中のチリが壁に吸着しにくく、清潔な空間を保ちやすいという面もあります。

【デメリット】

・施工コスト・手間が高い
職人の手作業が必要なため、施工日数と費用がクロスに比べて高め。

・仕上がりにムラや個体差が出ることがある
自然素材ゆえ、塗りムラや色むらも味のひとつですが、均一な仕上がりを好む方には向かないことも。

・メンテナンスに注意が必要
汚れや傷に対して繊細な面があり、強くこすると削れてしまう可能性があります。ただし、補修は部分的に自分でも可能です。

塗り壁(珪藻土・漆喰・モルタルなど)も検討を

「塗り壁」と一口にいっても種類はさまざま。珪藻土は調湿性に優れ、呼吸する壁として人気ですし、モルタル風仕上げはインダストリアルな空間に最適です。左官職人の手仕事が光る塗り壁は、唯一無二のテクスチャーを生み出します。

光に生えるしっくい塗り壁 パターンの画像 しっくい+ステンドグラスの画像 しっくい+ガラスブロックの画像 カラーしっくい オリジナル色粉の画像

●北欧+自然素材で「経年美化」を楽しむ家に

クロスや塗り壁を選ぶ際、ぜひ意識してほしいのが「経年変化を楽しめる素材選び」です。北欧の住まいは、使い込むほどに味が出る素材を好み、経年劣化ではなく経年美化を楽しむ文化があります。

例えば:

・無垢材のフローリングは、使うほどに艶が出る

・しっくいや塗り壁は、うっすら汚れがついても風合いとして残る

・ナチュラルなクロスは、照明の陰影を柔らかく受け止める

「ピカピカで完璧」よりも、「少しずつ育っていく家」こそ、長く愛せる住まいになるのです。

●まとめ:素材の選択が暮らしの質を決める

クロス・しっくい・塗り壁。どの素材にも良さがあり、それぞれに合った場所や目的があります。重要なのは、自分たちの暮らし方と好みに合ったものを選ぶことです。

北欧テイストを軸に据えた家づくりでは、「自然素材の美しさ」と「シンプルで心地よい空間」がポイントになります。塗り壁の柔らかい質感、しっくいの呼吸する壁、そしてアクセントクロスによる彩り。こうした選択一つひとつが、あなたの暮らしを豊かに彩ってくれるでしょう。

おわりに

家づくりはゴールではなく、新しい暮らしの始まりです。「どんな空間なら心が安らぐか」「どんな素材が自分たちに合うか」をじっくりと考え、後悔のない選択をしてください。もし迷ったときは、インテリアコーディネーターに相談するのもおすすめです。プロの視点から、最適な提案を受けることで、より満足度の高い住まいが完成します。

大共ホームでは、内装壁、外壁ともにしっくいを標準採用しています。

特に室内をしっくいで納めたお客様からは、

「焼き肉をした翌日にも臭いが残っていない!」

「洗濯物の湿度を吸収してくれる!!」

「塗り壁の模様が素敵ですね!!!」

といった嬉しいご意見をいただきます。

是非暮らしに心地よさをもたらす、自然素材をご体感してみませんか。

完成見学会も行っておりますので、ご予約はこちらからお願いいたします。

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