水回りの床材、何がベスト?失敗しないための選び方とおすすめ素材を現場監督が解説!
はじめに|水回りの床材が家づくりの満足度を左右する
こんにちは、mikamiです!
住宅の快適さを大きく左右するのが、水回りの床材です。キッチンや洗面所、トイレなどは水や湿気が発生しやすく、床材選びに失敗するとカビや腐食、滑りやすさといった問題が起きやすくなります。
現場で施工を見てきて、実際に住んでいる方の声を聞くと、水回りは特に「見た目」より「機能性・耐久性・メンテナンス性」のバランスが重要であることが分かります。
この記事では、「水回り 床材」の選び方から素材ごとのメリット・デメリット、さらにおすすめの床材まで、徹底的に解説します。
水回りの床材|選ぶうえで押さえるべき4つの視点

水回りの床材を選ぶ際には、以下の4つのポイントを意識すると失敗がありません。
耐水性と防水性が高いかどうかを確認する
水回りでは、当然ながら「水への強さ」が最優先です。
耐水性が低い床材では、隙間から水が染み込みやすく、床材の変形や腐食、下地のカビ発生などにつながります。
床材自体が防水仕様であるか、防水加工がされているかもチェックしましょう。
お手入れのしやすさとメンテナンス性も重要
毎日使う水回りでは、掃除のしやすさも重要です。
例えば表面がフラットな素材や、継ぎ目の少ないものは汚れがたまりにくく、日常の掃除が楽になります。
長く清潔に保つには、日々のメンテナンス性も無視できません。
デザイン性とインテリアとのバランスも考慮
機能性を重視する一方で、やはり空間の美しさや統一感も大事にしたいところです。
最近では、水回りに使える高機能な床材にも、木目調や石目調などデザイン性の高いものが増えています。内装全体の雰囲気に合うデザインを選びましょう。
価格とコストパフォーマンスのバランスも見る
水回りは比較的狭い空間が多いため、高性能な素材を選んでもコストアップは限定的です。安価な素材で妥協するよりも、長く使えてトラブルの少ない床材を選ぶ方が、結果的にコストパフォーマンスは高くなります。
素材別で見る水回りにおすすめの床材|メリット・デメリット

ここからは、水回りに使われる代表的な床材を素材別に解説します。それぞれのメリット・デメリットを把握し、自分の住まいに合った床材を選びましょう。
クッションフロア|コスパ◎、印象も柔らかい
クッションフロアは、水回りに最も多く採用されている床材の一つです。塩化ビニル製で、防水性とクッション性を兼ね備えています。滑りにくく、転倒リスクを軽減できる点でも人気です。
メリット
・水を弾くので水濡れに強く、掃除もしやすい
・価格が安く、施工も簡単でコストパフォーマンスが高い
・豊富なデザイン(木目、タイル風、大理石風など)から選べる
・衝撃吸収性があるため、足腰にやさしい
デメリット
・表面が柔らかいため、重い家具などで凹みが出やすい
・長期間使用すると端部がめくれてくる場合がある
・耐久性は他の床材に劣る
・高温のものに弱く、アイロンなどの熱に注意が必要
フロアタイル|デザイン性と耐久性に優れた選択肢
フロアタイルは、塩化ビニル樹脂を使用した床材で、クッションフロアより硬質で高級感があります。プロの現場でも「クッションフロアよりも耐久性を重視したい」という要望に応える素材としてよく使われます。
メリット
・リアルな質感で木材や石材の風合いを再現できる
・傷がつきにくく、家具の重みにも強い
・防水性が高く、水回りに最適
・貼り替えがしやすく、部分補修も可能
デメリット
・下地処理が重要で、施工に技術が必要
・床が硬く、足腰に負担がかかる場合もある
・クッション性がないため、転倒時に注意が必要
・材料費・施工費ともにクッションフロアより高め
タイル(磁器タイル)|高級感と耐水性の最上位
磁器タイルは、耐水性・耐久性ともに非常に優れた床材です。高級住宅やデザイナーズ住宅でよく採用されており、見た目の重厚感と安心感を兼ね備えています。
メリット
・水や湿気に非常に強く、カビや腐食の心配が少ない
・高級感ある仕上がりで、ホテルライクな空間に
・摩耗に強く、長期間使っても劣化しにくい
・床暖房との相性も良好
デメリット
・施工費が高く、下地の強度も必要
・表面が滑りやすくなることがあり、安全性の配慮が必要
・冬場は冷たく感じるため、快適性に欠けることもある
・割れやすく、重い物を落とすと破損リスクがある
よくある失敗事例から学ぶ|水回りの床材選びで後悔しないために
水回りの床材選びでよくある失敗は、「見た目重視で機能を無視した」ケースです。たとえば、無垢材のような自然素材を使いたいという要望もありますが、水や湿気に弱く、日々のメンテナンスが大変です。
また、価格を抑えようとして安価な床材を選び、数年後にめくれや浮きが出て、結局リフォームすることになるというケースもあります。
現場監督が選ぶ!水回りにおすすめの床材ランキング

最後に、私が現場で実際に使ってきた中でおすすめする「水回り床材ランキング」を紹介します。
- フロアタイル(デザインと耐久性重視)
- クッションフロア(コスパ重視)
- タイル(高級感と性能重視)
どれが正解ということはなく、予算・生活スタイル・デザインの好みによって選択肢は異なります。迷ったら、施工実績の多い業者に相談するのもひとつの方法です。
水回りの床材と相性の良い内装・設備も考慮しよう
水回りの床材選びでは、単体での性能だけでなく、周辺の内装や設備との相性も重要なポイントになります。たとえば、キッチンの扉が濃い木目調であれば、床材も同じトーンで揃えることで統一感のある空間に仕上がります。洗面所の場合は、洗面台の色や壁紙とのコントラストを意識するだけで、明るく清潔感のある印象になります。
また、床材の滑りにくさや防音性能も考慮すべき視点です。特に小さなお子様や高齢者がいる家庭では、滑りにくい加工が施された床材や、クッション性のあるタイプを選ぶことで、安全性を高められます。水はねや排水音を抑えたい方には、防音性に優れた素材もおすすめです。
さらに、床暖房を導入する場合には、床材との対応可否を必ず確認しましょう。フロアタイルや磁器タイルは床暖房との相性が良く、寒冷地や冬場でも快適に過ごせます。一方で、クッションフロアなど熱に弱い素材の場合、使用条件を誤ると劣化や変色の原因になるため注意が必要です。
弊社の施工事例紹介
最後に弊社の施工事例を紹介します。
・キッチンにクッションフロアを採用した事例
ナチュラルな感じが空間と相まって素敵です。
・洗面室にクッションフロアを採用した事例
スタイリッシュで素敵ですね。
洗面室にクッションフロアを採用するケースは割と多いです。
・キッチンにフロアタイルを採用した事例
キッチンにフロアタイル、その奥の脱衣、洗面室はクッションフロアを採用しています。場所によって使い分けるのもいいかもしれません。
・ペットルームに磁器タイルを採用した事例
こちらのお客様は、チンチラを飼っていて、遊ばせるスペースとして磁器タイルを採用したそうです。
掃除がしやすく傷もつきにくいのでぴったりですね。
・キッチンに磁器タイルを採用した事例
磁器タイルはやはり高級感がありますね。
まとめ|水回りの床材選びは、バランスと将来性がカギ
水回りの床材は、「耐水性」「掃除のしやすさ」「デザイン」「耐久性」など、複数の要素をトータルで考える必要があります。一度施工した床材は簡単にやり替えられるものではないからこそ、事前の情報収集と素材選びがとても大切です。
この記事で紹介した内容を参考に、後悔のない水回り床材選びをしてください!
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