家づくりを検討していると、「断熱性能」や「高気密住宅」という言葉をよく耳にすると思います。
しかし、実際に住宅の性能を数値により判断する上で重要なのは「気密測定」です。
どれだけ高性能な断熱材を使っていても、家に隙間が多ければ本来の性能は発揮できません。
そのため、住宅の性能を正しく確認するためには 実際の建物で気密測定を行い、C値を確認することが重要です。
この記事では、
- 気密測定とは何か
- C値の意味と目安
- 気密測定を行うべき理由
- 気密測定のタイミング
- 高気密住宅を目指した具体的な取り組み
について、解説をしていきます。
目次
1.気密測定とは
2.気密性能が低い家で起こる4つの問題
①夏は暑く、冬は寒い家になる
②内部結露が発生する
③ 換気システムが正常に働かない
④ 手抜き工事を見抜けない
3.気密測定を必ず行うべき理由
4.気密測定はいつ行う?
5.高気密住宅を目指した具体的な取り組みについて
1.気密測定とは
気密測定とは、住宅にどれくらいの隙間があるかを測定する検査です。
住宅の開口部に専用の測定機器(送風機)を設置し、家の中の空気を強制的に排出します。
その際の空気の流れから、住宅の隙間量を計算します。
この測定によって算出される数値が 「C値(相当隙間面積)」 です。
C値とは、
延床面積に対してどれくらいの隙間があるか
を示す数値で、数値が小さいほど気密性能が高い住宅になります。
例えば、
| C値 | 気密性能 |
| 2.0以上 | 一般住宅 |
| 1.0以下 | 高気密住宅 |
| 0.7以下 | 高性能住宅 |
と言われています。
2.気密性能が低い家で起こる4つの問題
住宅の気密性能が低いと、さまざまな問題が発生します。
① 夏は暑く、冬は寒い家になる
住宅に隙間が多いと、外の空気がどんどん室内に入り込みます。
つまり
- 冬 → 冷たい空気が侵入
- 夏 → 暑い空気が侵入
となり、エアコンを使っても快適な温度を保てません。
結果として 光熱費が高くなる原因になります。
② 内部結露が発生する
気密性能が低いと、壁の中に湿気を含んだ空気が入り込みます。
すると壁の内部で結露が起き、
- カビ
- 木材の腐食
- 建物寿命の低下
などのリスクが高くなります。
住宅性能の観点では 断熱と気密はセットで考えることが重要です。
③ 換気システムが正常に働かない
現在の住宅は「計画換気」が前提です。
しかし、家に隙間が多いと
- 想定外の場所から空気が入る
- 換気経路が崩れる
という問題が起きます。
つまり 空気の流れが設計通りにならないのです。
④ 手抜き工事を見抜けない
実は、気密性能は 職人の施工精度に大きく左右されます。
つまり
- 同じ材料
- 同じ設計
であっても施工品質によって C値は大きく変わるのです。
気密測定を行うことで、
- 施工品質の確認
- 手抜き工事の防止
にもつながります。
3.気密測定を必ず行うべき理由
カタログのC値は参考にならない
住宅会社のカタログには、
- C値0.5
- C値0.3
などと書かれていることがあります。
しかしこれは モデルハウスや平均値であり、
実際に建てる家の性能とは限りません。
住宅の気密性能は 1棟ごとに違うため、
実際の住宅で測定することが重要です。
測定結果が悪くても改善できる
気密測定のメリットは、結果が悪くても 手直しができることです。
例えば
- コンセント周り
- サッシ周り
- 配管部分
などの隙間を補修することで、
C値は改善できます。
そのため、多くの高性能住宅では
測定 → 改善 → 再測定
という流れを採用しています。
4.気密測定はいつ行う?
一般的に気密測定は以下のタイミングで行われます。
建築途中(中間気密測定)
断熱施工が終わったタイミングで測定。
目的
→ 隙間を見つけて補修する
完成時(完成気密測定)
建物完成後に最終確認。
目的
→ 最終C値の確認
高性能住宅を建てる工務店では
2回測定するケースが多いです。
目指すべきC値の目安
住宅性能としておすすめされるC値は
C値0.7以下(理想は0.5以下)
と言われています。
ただし、C値は低ければいいわけではなく
- コスト
- 施工難易度
とのバランスも重要です。
現実的には
C値0.5〜0.7
程度がコストと性能のバランスがよいラインとされています。
5.高気密住宅を目指した具体的な取り組みについて
大共ホームではお客様に高い気密性能持つ住宅をご提供するために以下のような取り組みを行っております。
- 換気配管部分のウレタン施工
キッチンのレンジフードや24時間換気設備を配管する際に、小屋裏空間と居住空間を隔てる壁に穴を開けます。小屋裏空間は直接外気が流入するような構造となっているため、配管の際に開けた穴の隙間にウレタンや気密テープ等で隙間を塞ぐような施工を施し、気密性能の低下を防止します。
- 電気配線の貫通部分のウレタン施工
建物内の電気配線を行う際に建てものの躯体に穴を開けます。電気配線のために開けた躯体の穴の隙間にウレタン施工を施すことで、気密性を落とさない工夫を行っております。
まとめ|気密測定は高性能住宅の必須条件
快適な家づくりをするうえで重要なのは
断熱 + 気密
のバランスです。
そして気密性能を確認する唯一の方法が
**気密測定(C値測定)**です。
最後に記事全体をまとめますと、
- 気密測定とは住宅の隙間を測る検査
- C値が小さいほど高気密住宅
- 目安は C値0.7以下(理想は0.5以下)
- 気密測定は施工品質の確認にもなる
- カタログ値ではなく 実測値が重要
今回は以上になります。


