高断熱住宅を成功させる鍵は「窓」にある|トリプルガラスと輸入サッシの魅力

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こんにちは。segawaです。今回は高断熱住宅で最も大切なについてご紹介致します。

1. 高断熱住宅における窓の重要性

外から見たDブラインドのデザイン性|岩手県で平屋をお考えの方は高断熱高気密注文住宅の大共ホームの画像

 

高断熱住宅を語る上で、最も見落とされがちでありながら極めて重要なポイントが「窓の断熱性能」です。住宅全体で熱損失が起こる箇所として、壁や床、屋根よりも「窓」からの損失が最も大きいとされています。「開口部=窓」実際冬季における熱の約60%は窓から逃げているとも言われています。

つまり、壁や屋根をどれだけ断熱しても、窓の性能が低ければ「暖房してもすぐ寒くなる」「冷房が効かない」といった不快な環境になりがちです。

特に冬季においては、窓際の冷気によって「コールドドラフト(足元の冷え)」が発生し、室内全体の体感温度を下げてしまいます。高断熱住宅では、そうした不快要素を防ぎ、快適な室内環境を保つために、高性能な窓が不可欠です。

国土交通省の資料によれば、熱の損失率は窓が48%、換気が17%、外壁が15%、床が10%、屋根が6%、隙間が4%という割合になっています。つまり、いくら壁や屋根に断熱材を多く使用しても、窓の性能が低ければ、家全体の断熱性は大きく損なわれてしまいます。

そのため、高断熱住宅を実現するには、壁や床の断熱材だけでなく、窓の断熱性能・窓周囲の断熱方法にもこだわる必要があります。窓の選び方ひとつで、住宅全体の断熱性や光熱費、さらには住まいの快適性が大きく左右されてしまいます。

2. トリプルガラスの特徴とメリット

・断熱性能の向上

トリプルガラスとは、3枚のガラスと2層の中空層で構成される窓ガラスのことです。この構造により、一般的なペアガラス(2枚ガラス)と比較して、はるかに高い断熱性能を持ちます。中空層にはアルゴンガスやクリプトンガスが封入されており、熱の移動を効果的に抑える仕組みです。

例えば、熱貫流率(U値)で比較すると、一般的なアルミサッシ+単板ガラスが6.51W/㎡K程度であるのに対し、トリプルガラスサッシは0.8W/㎡K以下の性能を持つものもあります。これは、外気の寒さを室内に伝えにくくする力が圧倒的に強いことを意味します。

・結露の防止

トリプルガラスはガラス表面の温度が外気温に左右されにくいため、室内側のガラス面に発生する結露を軽減します。特に岩手のような寒冷地では、結露によるカビやダニの発生を防ぐうえで、大きな効果を発揮します。

また、結露が少ないことで木製建具の劣化を防ぎ、住まいの寿命にも良い影響を与えます。衛生面とメンテナンス性の両面から、トリプルガラスの導入が有効になります。

・遮音性の向上

3層構造による厚みと気密性は、外部からの騒音を遮る効果も高く、交通量の多い道路沿いや住宅密集地でも快適な静けさを保つことができます。遮音性は住まいの質を大きく左右する要素の一つであり、睡眠の質や集中力にも影響します。

最近では在宅ワークの普及により、遮音性能に対するニーズがかなり高まっており、その点でもトリプルガラスは大きなメリットがあります。

・Low-Eガラスの採用

Low-E(ローイー)ガラスは、特殊な金属膜をガラス表面にコーティングしたもので、赤外線(熱)の反射効果を持ちます。

  • 冬は室内の熱を逃さず、暖房効率をアップ

  • 夏は外からの熱を遮り、冷房負荷を軽減

方角に応じて「遮熱型」「断熱型」の使い分けが重要です。

3. 輸入トリプルガラス製品の紹介

トリプルガラスを採用したサッシの中でも、特に注目されているのがヨーロッパ製の高性能サッシです。ドイツやスウェーデン、フィンランドなど、寒冷地における住宅性能が求められる地域では、トリプルガラスは標準仕様となっており、その技術は非常に成熟しています。

「日本の住宅性能より20年進んでいる」とも言われています。

ドイツ製サッシと国産サッシの比較

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トリプルガラスにすれば良いというわけではなく、窓枠にも秘密があります。いくつにも小さく区切られている事により外気を室内に伝えにくくしています。

ドイツ製トリプルサッシの特徴

・窓枠が分厚く、小さく区切られていることで断熱・気密性に優れています。
・高断熱樹脂フレーム自体にも断熱材を内蔵。
・3重パッキン+内開き構造で外気を遮断。ドレーキップ窓が密閉性を高めます。

日本製トリプルサッシの特徴

・スリムな設計
・引き違い窓など、日本住宅向けに軽量で開放感を重視したデザイン。
・2重パッキン
・樹脂またはアルミとの複合が中心で、フレーム断熱性能は控えめ。
・気密性はやや劣る

ドイツ製サッシのデザイン性

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ドイツ製トリプルサッシは、機能性はもちろん、デザイン性にも優れています。ナチュラルな木目フレームなど、住宅の外観・内装デザインに高いレベルで調和する点も人気の理由です。

窓を「デザイン」し他にはない住宅にすることも可能です。

4. 国内製品との比較

・価格帯の違い

ドイツ製窓は国内製窓に比べて輸送コストなどでトータルコストがやや割高になってしまいます。

ただし、初期費用は高くとも、冷暖房費の削減や住宅性能の向上による資産価値の維持を考えると、長期的には十分に元が取れる投資になります。

・性能の違い

性能面では、輸入サッシは断熱性・遮音性ともに非常に高い水準を誇ります。ただし、日本の住宅環境や最適化されていない部分もあるため、導入には慎重な検討が必要です。

・メンテナンス性

メンテナンス性は通常あれば国内製品に軍配が上がります。ですが、大共ホームでは部材のみを輸入し自社で窓は作成している為、万が一の不具合時にも迅速な対応が可能です。

5. トリプルガラス導入時の注意点

・コストと効果のバランス

トリプルガラスは初期費用が高めですが、長期的には冷暖房費の削減や住宅の快適性向上といったメリットがあります。その効果を最大化するには、住宅全体の間取りと断熱設計とのバランスも重要です。

窓だけを高性能にしても、壁や床、屋根の断熱が不十分であれば期待する効果は得られません。窓の断熱性能だけではなく家全体の断熱性能・窓周りの施工方法共にバランスを取ることが最も大切になります。

・施工業者の選定

高性能な窓であっても、施工が甘ければ断熱効果は大きく損なわれます。トリプルガラスの性能を正しく引き出すためには、気密・断熱施工に精通した業者に依頼することが大前提になります。

窓の取り付けには、防水・気密・断熱の3点を高いレベルで仕上げる必要があり、その施工精度が住宅性能に直結します。大共ホームでは常にドイツ製窓を採用している為安心して施工することが可能です。

 

6. 高断熱住宅を実現するための窓選び

高断熱住宅を目指すなら、家全体断熱はもちろん窓の断熱性能は住宅全体の性能を左右する重要なファクターです。トリプルガラスをはじめとする高性能サッシの導入は、省エネ性だけでなく、結露防止、遮音性の向上といった多方面にわたる恩恵をもたらします。

また、窓はパッシブ設計の要素でもあります。南側に大きな窓を設けて冬場の日射熱を取り込み、北側や西側には小さな窓を配置することで、冷暖房効率をさらに高めることが可能です。

国内製品と輸入製品、それぞれの特性を正しく理解し、住宅全体とのバランスや予算、メンテナンス性まで考慮したうえで最適な窓を選ぶことが、高断熱住宅成功のカギを握っています。

大共ホーム事務所にて窓のサンプルなどを詳しくご説明いたします少しでも気になる方がいましたらお気軽にお問い合わせください!