南面に伸びる長い軒が、夏の日差しを遮り、
冬にはやわらかな光をたっぷりと招き入れる。
パッシブデザインを取り入れたこの住まいは
冷暖房に頼りすぎずとも、一年を通して
心地よさを感じられるよう考えられています。

外観のアクセントとなるのは、落ち着いた
ウォールナットカラーのドイツ窓。

内壁・外壁はスペイン漆喰で仕上げです。
光の当たり方や時間帯によって
豊かな陰影が生まれ、空間に静けさと
奥行きをもたらします。

床材には、ぬくもり豊かな無垢材を採用。
クリア塗装で仕上げることで、
木本来の色味や質感をそのまま
楽しめる、やさしい足ざわり。

子ども部屋はあえて仕切らず、成長や
暮らしの変化に合わせて柔軟に
使えるように計画。「今」と「これから」
を大切にした、寄り添う間取りです。

リビングに隣接した和室は、客間としても、
家族のくつろぎの場としても使える、
多目的な空間。和の落ち着きに、北欧の
やわらかな雰囲気がふんわりと重なり、
心がそっとほどけるような、
穏やかな時間が流れます。

毎日がふわりと心地よくなる、
そんな優しさに包まれた住まいです。