今回は、SNSでも人気のある「ホテルライク」「モノトーン」「大人空間」という3つのキーワードを軸に、ワンランク上の暮らしを実現するインテリアコーディネートのアイデアをご紹介します。
自宅がまるでホテルのように。ホテルライクとは?
まずは、「ホテルライク」という言葉についてお話ししましょう。
ホテルライクな空間とは、ラグジュアリーで落ち着きがあり、洗練されたデザインを持つインテリアスタイルのことを指します。非日常を感じさせる空間でありながら、実は“整った生活感”があるのも特徴です。
ホテルのような部屋に共通しているのは、次の3つ。
1.統一感のあるカラーと素材
2.生活感を抑えた美しい収納
3.余白を大切にしたレイアウト
この3つを意識することで、自宅でもホテルライクな空間を演出することができます。

モノトーンで演出する“大人空間”
ホテルライクな雰囲気を作る上で欠かせないのが「カラーコーディネート」です。
特に、モノトーン(白・黒・グレーを基調とした色使い)は、大人の余裕や知性、洗練された印象を与えてくれる万能な配色です。
たとえば、白を基調にした空間は清潔感と開放感をもたらし、そこに黒のアクセントを効かせることで空間が引き締まり、グレーを加えることで柔らかさとバランスが生まれます。
ポイントは「使う色を3色以内に絞ること」。
色数が増えると統一感が損なわれ、落ち着きのない印象になりやすいので注意しましょう。
■ 壁・床のカラー選び
ホテルライクなモノトーン空間では、壁や床の色味が大きな役割を果たします。
・壁:白系、もしくは淡いグレーがベースとして最適です。最近はグレージュ(グレー+ベージュ)を取り入れる方も多く、柔らかさとモダンさを兼ね備えています。
・床:ナチュラルなカラーのフローリングもいいですが、より大人っぽさを演出するなら、ダークブラウンやウォルナット系の床材がおすすめ。
■ 家具は“線”を意識して選ぶ
大人空間を作るには、「線の美しさ」を意識した家具選びが重要です。
直線的でシンプルなデザインの家具は、空間にシャープさと洗練された印象を与えてくれます。例えば、細めのアイアン脚のテーブルや、無駄のないスクエアなソファなどが代表的です。
また、家具の高さを抑えることで天井が高く感じられ、よりホテルのような広がりのある空間になります。


■間接照明が“大人の余裕”を演出する
ホテルに足を踏み入れた瞬間、柔らかく包み込まれるような光に癒やされた経験はありませんか?
これは「間接照明」の力です。
自宅でも、天井照明だけに頼らず、フロアライトやテーブルランプを活用することで、ホテルのような落ち着いた雰囲気を簡単に再現できます。
おすすめは、暖色系のLEDライトを使った調光タイプ。時間帯や気分に合わせて明るさを変えることで、空間の表情も変化し、より豊かな暮らしを演出できます。
■ホテルライクに仕上げる間接照明のポイント
天井の「コーブ照明」で空間に広がりを
天井に凹み(折り上げ天井)をつくり、その縁にLEDを仕込むコーブ照明は、ホテルのスイートルームでよく見られます。天井面に光を反射させることで、空間に広がりと高級感が生まれます。
・おすすめ空間:リビング、寝室、エントランス
・ポイント:光色は電球色(2700K〜3000K)で温かみを
壁面を照らす「コーニス照明」で陰影を演出
壁面を照らすコーニス照明は、アートやテクスチャーのある壁を美しく見せます。しっくいやタイル壁、モールディング装飾との相性も抜群です。
・おすすめ空間:ダイニング、廊下、トイレ
・ポイント:陰影のある壁素材と組み合わせると効果的
ベッド周りやTV背面に間接光を仕込む
寝室のベッドヘッドや、リビングのテレビ背面などに間接照明を設けると、リラックス感と視線の誘導効果が得られます。背面の壁材にダーク系や質感のある素材を使うと、よりホテルらしい印象に。
・おすすめ空間:寝室、リビング
・ポイント:調光機能を入れて、明るさを調整できるとベター
フットライトで上質な安心感を
廊下や階段、トイレなどにフットライト(足元照明)を仕込むと、落ち着きと安全性を両立したホテルのような空間に。特に夜間の移動時に重宝します。
・おすすめ空間:階段、廊下、玄関
・ポイント:人感センサー付きにすると利便性アップ
ライティングの「トーン」を統一
間接照明の色温度や明るさを統一することが、ホテルライクな空間づくりには非常に重要です。複数の照明を使う場合でも、すべてが同系の光色(電球色 or 温白色)で統一されていると、空間に「格」が出ます。


小物とファブリックで格上げ
ホテルライクなモノトーン空間では、小物の選び方にも気を配る必要があります。
「装飾しすぎず、質の良さを感じさせる」ことが大切です。
アート・オブジェ
抽象画やモノトーン写真、石材・金属を使ったオブジェなど、無彩色で質感のあるものを選ぶと空間に深みが出ます。
クッション・ラグ・カーテン
ファブリックは、素材にこだわることで空間の印象を格上げしてくれます。
ベルベット、リネン、ウールなど、自然素材や高級感のある質感のものをセレクトしましょう。
クッションは柄物を避け、濃淡の異なるグレーでまとめると大人っぽさが際立ちます。
“生活感を隠す収納”がホテルライクの鍵
生活の場である以上、どうしても出てしまう生活感。それをどうコントロールするかが、ホテルライクな大人空間を保つコツです。
・見せる収納は「魅せる収納」へ。
・生活用品は引き出しやクローゼットにすっきりと。
・家電は極力デザイン性の高いものを選ぶか、収納に組み込んで目立たせないように。
「整えること」を習慣にすると、毎日がホテルで過ごすような心地よさに変わります。





最後に:日常こそ、特別に
ホテルライクなモノトーンの大人空間は、特別な家具や広い部屋がなくても十分に再現できます。
むしろ、限られたスペースだからこそ、ひとつひとつの要素を丁寧に選ぶことで“自分だけの上質な空間”が生まれるのです。
「毎日を整えて暮らすこと」それ自体が、心の豊かさへとつながります。
ぜひ、今回のアイデアを取り入れて、あなたの空間もホテルのように美しく、落ち着いた“大人の居場所”へと変えてみてください。
これからお家を建てたいけれど、どうしたら良いか悩んだときは、是非 大共ホームにご相談ください。
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