家を建てるという人生の大きなプロジェクトにおいて、
最初に立ちはだかるのが「土地探し」というステップです。
どんなに素敵な間取りや外観のマイホームを思い描いても、
その理想を叶えるための“敷地”がなければ、
新築の計画は前へ進みません。
岩手県での土地価格や坪単価の情報をもとに、
ご自身に合ったエリアや条件をしっかりと整理することが重要です。
今回は、岩手県における土地探しのコツについて
重要ポイントをまとめながらご紹介していきます。
1.家づくりの第一歩は、「理想の土地探し」から

土地を探し始める際には、まずご家族全員で
「どのような地域で暮らしたいか」「どのような生活を実現したいか」
といった価値観を共有しましょう。
たとえば、お子様の通学区域を重視する方、職場への通勤時間を短縮したい方、
日々の買い物の利便性を求める方など、希望は人それぞれです。
また、土地の広さや方角、日当たり、さらには
周辺環境や将来的な資産価値なども検討材料になります。
その上で、「ここだけは絶対に譲れない」という
優先条件を明確にすることが、効率的で後悔のない
土地選びにつながります。
希望条件を整理しながら、土地にかけられる予算の上限、
つまり坪単価の目安も同時に設定しておくと、
探すべき範囲が一気に絞り込まれ、
より現実的かつ具体的な土地探しが可能になります。
岩手県内ではエリアごとに土地価格に大きな差があるため、
最新の不動産市場の動向にも目を向けつつ、
ご自身にとって最もバランスの取れた土地を見つけていきましょう。
2.どうやって土地を探す?
「さあ、マイホームのために土地を探そう」と思い立ったとき、
まずどこから手を付ければよいのか、
迷われる方も多いのではないでしょうか。
近年では、いきなり不動産会社へ足を運ぶ方は少数派で、
大半の方がまずはインターネットを活用して売地情報を検索する、
という流れが一般的になっています。
2-1.ネット検索編

インターネット上の不動産情報サイトには、
岩手県内の売地情報が豊富に掲載されており、
検索条件を細かく設定することで、
ご自宅にいながら効率的に土地探しが可能です。
たとえば「学区」「価格帯」「土地の広さ」「駅からの距離」など、
ご希望の条件を入力すれば、それに合致した土地情報を瞬時に
一覧で確認できるというのは、まさに現代ならではの利便性といえるでしょう。
[ネット検索のメリット]
-
自宅にいながら、岩手県内の売地情報を一覧で確認できる
-
学区、面積、価格、沿線など、希望条件で絞り込み可能
-
写真や地図、周辺環境の情報まで確認できる
-
いつでも好きな時間に検索できる
しかしながら、ネットに掲載されている情報を
すべて鵜呑みにしてしまうのは、少し注意が必要です。
見た目には好条件に見える土地でも、実際に現地を訪れてみると、
予想外の問題が潜んでいるケースも少なくありません。
たとえば、接道している道路が非常に狭かったり、
敷地内に高低差があったり、隣地との境界に古い塀が
崩れかけていたりと、写真や概要だけでは分からないことが多々あります。
[ネット検索のデメリット]
-
写真は撮り方次第で「良く見えすぎる」ことがある
-
実際の土地は、掲載写真と印象が大きく違う場合も
-
接道条件や周囲の建物の影の影響など、現地でないと分からない情報が多い
-
詳細な所在地が掲載されていないことも多く、確認が難しい
例えば…
南側に高い建物があって日当たりがほとんどない
道幅が狭くて車の出入りが不便
地形に段差があり、造成費用がかさむ
隣家との距離が近く、プライバシーの確保が難しい
ネットだけに頼らず、現地確認を!
気になる土地が見つかったら、できるだけ早く現地を訪れてみましょう。
周囲の雰囲気、日当たり、音、アクセスなど、
肌で感じる情報こそが土地選びでは大切です。
ネットだけに頼らず、現地確認を!
気になる土地が見つかったら、できるだけ早く現地を訪れてみましょう。
周囲の雰囲気、日当たり、音、アクセスなど、
肌で感じる情報こそが土地選びでは大切です。
焦らず、疲れず、探すために!
-
同じ情報ばかり表示される
-
希望条件に合う土地は予算オーバー
-
探し疲れて家づくり自体を諦めそうになる…
そんな声も実際によく耳にします。
ですので、土地探しは「ネットだけ」で完結せず、
不動産会社や住宅会社と連携することも大切です。
経験豊富な担当者からは、ネット未掲載の物件情報や、
非公開の優良物件が紹介されることもあります。
2-2.適条件の場所を散策編

インターネット検索や不動産会社への相談に加え、
「実際に希望エリアを歩いて土地を探す」という、
昔ながらながらも有効な方法があります。
特に、お子様の学校区内や、ご自身やご家族の職場の近くなど、
ある程度希望エリアが定まっている方には、この方法がおすすめです。
散策による土地探しのメリット
-
現地の雰囲気や道路状況、騒音の有無などが直接体感できる
-
学校からの実際の距離や、子ども同士の友人関係、地域の人の様子が分かる
-
小さな売地看板や張り紙など、ネットに掲載されていない売地を見つけられる可能性も
-
「ここに住みたい」と思える直感的な発見がある
何より、インターネットでは感じ取れない
“その地域ならではの空気感”を実際に
体験できることは、大きな強みです。
注意点・デメリット
ただし、以下のような点には注意が必要です:
-
希望エリアに売地が存在しないことも多く、ただ待つしかない場合もある
-
最近では「売地看板が出る前に売れてしまう」ケースも多く、情報収集が遅れる可能性も
-
建物解体工事中の場所などが、今後売地になるかもしれない“予兆”になることも
🔍「こんな場所が狙い目かも」
解体工事中の古家がある
長期間使われていなさそうな空き地
看板はないけれど雑草が生い茂っている敷地
このような場所を見かけたら、不動産会社へ確認してみると、
非公開情報を教えてもらえることもあります。
2-3.不動産業者編

土地探しをする際、昔から定番の方法として知られているのが、
「不動産会社へ直接相談に行く」というアプローチです。
かつては、この方法こそが土地購入のスタート地点とされてきましたが、
今もなお非常に有効な手段であることに変わりはありません。
ただし、現在は不動産業者の数も多く、
それぞれに得意分野や扱う物件の傾向が異なります。
岩手県内にも多様な不動産会社が存在しているため、
まずは数社を比較・検討し、
ご自身の目的に合った業者を選ぶことが重要です。
不動産会社を選ぶポイント
-
売地の取り扱いが豊富かどうか
売買仲介よりも賃貸中心の会社もあるため、売地に力を入れているかを確認しましょう。 -
探しているエリアに強いか
地域に精通した担当者がいるかどうかは、良質な情報収集の鍵になります。 -
未公開物件を持っているか
インターネットには出ていない“掘り出し物”を紹介してもらえる可能性があります。 -
親身に対応してくれるか
一方的な営業よりも、相談にしっかり耳を傾けてくれる会社を選びたいものです。
地元密着型の不動産会社であれば、周辺の地価動向や将来性、生活環境に関するリアルな情報も得られることがあります。
効率よく相談するには?
不動産会社へ相談に行く際は、あらかじめ
以下のようなポイントを整理しておくとスムーズです。
-
希望エリア(例:お子様の学区、通勤距離)
-
予算(総額・坪単価の目安)
-
必須条件(南向き、角地、静かな環境など)
-
優先順位(広さより立地、価格より日当たり など)
これらをもとに、複数の会社を比較しながら相談していくと、
より良い出会いが期待できます。
2-4.住宅会社編
土地探しを行う際、「建築を依頼したい住宅会社に相談する」
という方法も非常に有効です。
土地と建物は切り離せない関係にありますので、
住宅会社を早い段階で選定し、土地探しから依頼することで、
多くのメリットが得られます。
住宅会社に相談する2つのタイミング
-
土地が決まってから住宅会社を選ぶ
-
一般的な流れですが、建築プランの検討期間が短くなる可能性も。
-
-
住宅会社を先に選び、土地探しから依頼する
-
家づくり全体を見据えた土地選びができ、建物とのバランスが取りやすくなります。
-
住宅会社に相談するメリット
-
建築条件に合う土地を一緒に探してくれる
→ 間取りや日当たり、駐車場スペースなどを考慮しながら最適な土地を提案。 -
住宅会社が自社で土地を保有していることも
→ 他では公開されていない優良な土地情報を紹介してもらえるケースもあります。 -
建物の打合せと土地探しを同時進行できる
→ 土地に合わせた間取りの提案が早期に可能になり、時間的なロスも少なくなります。 -
総予算のバランスがとりやすい
→ 土地と建物のトータル費用を把握しながら無理のない計画が立てられます。
「先に土地を買ってしまったけれど、希望の建物が建てられない」という失敗を避ける意味でも、住宅会社との早期連携は非常に有効です。
こんな方におすすめ
-
家づくりを土地から一貫して任せたい方
-
限られた予算の中で、家と土地をバランス良く計画したい方
-
住宅会社の持つ非公開の土地情報に期待したい方
2-5.検討したい土地が見つかった時には

「この土地、ちょっと気になる…」そんな候補地が見つかったとき、
次に行うべきは「現地確認」と「詳細情報のチェック」です。
写真や図面だけでは判断できない要素が多いため、
実際に足を運んで五感で確かめることが大切です。
まずは現地へ行きましょう
土地の良し悪しは、現地を訪れることで初めて見えてくるものがあります。
以下のポイントを意識して確認しましょう。
-
周辺環境(交通量、騒音、隣地との距離、雰囲気)
-
立地条件(駅やバス停、スーパー、小学校などまでの距離)
-
土地の広さ・形状・高低差
-
日当たりや風通し
-
接道の状況(車の出入りはしやすいか)
災害リスクの確認
岩手県でも、近年は自然災害への意識が高まっています。
候補地が災害危険区域に指定されていないかどうかを、
市町村が提供しているハザードマップなどで確認しましょう。
-
土砂災害警戒区域や浸水想定区域に該当しないか
-
地盤の安定性(地盤調査が必要なケースも)
土地の詳細情報を再確認
不動産会社から提示されている土地の基本情報についても、
改めてチェックしておくべき重要事項があります。
-
接道状況:前面道路は市道か私道か(私道の場合、通行・掘削の権利も確認)
-
インフラ整備状況:上下水道や電気、ガスの引き込みが敷地内にあるか
-
用途地域:建築基準法や都市計画法に適合しているか
-
建ぺい率・容積率の確認(希望する建物が建てられるか)
-
別途告知事項(心理的瑕疵、境界未確定など)がないか
-
第三者の権利が設定されていないか(地役権、借地権など)
3. まとめ 〜理想の土地探しを成功させるために〜
マイホームを実現する第一歩は、「自分たちに合った土地を見つけること」です。
岩手県での土地探しには、さまざまなアプローチがありますが、
どの方法にも共通して大切なことは、情報を正確に、そして丁寧に確認することです。
今回ご紹介した方法を振り返ってみましょう:
-
インターネットでの検索:利便性が高く、手軽に条件絞り込みが可能。ただし現地確認は必須。
-
希望エリアの散策:雰囲気や立地感覚を直接体感できる。売地の“兆し”を見逃さない。
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不動産会社に相談:地域に強い業者を選び、未公開物件やリアルな情報を得る。
-
住宅会社と連携:建物とのバランスを考慮した土地提案が可能。打ち合わせも効率的。
-
検討地の最終チェック:現地確認・災害リスク・法的制限・インフラ状況など多角的に確認を。
どの方法を選ぶにしても、焦らず、諦めず、
ご家族とじっくり話し合いながら、
条件を整理することが成功への近道です。
そしてなにより、「ここに住みたい」と思える土地に出会えたときこそ、
家づくりの一歩としての歩みが始まります。
岩手県で土地・家づくりについてご相談がある際は、
地域密着の工務店として、約40年の歴史をもつ
大共ホームに是非ご相談ください。
お声がけ、心よりお待ちしております。
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