進化する岩手の家づくり

ここ数日、心身共に忙しく・・・
三日もここを疎かにしてしまいました。。
というか、単に要領の悪さと筋力の衰えを感じただけのことですが(笑

今日は少し時間が出来たので岩手県南方面の工事現場へ。

岩手の平屋住宅
こちらは岩手県花巻市の平屋のお家。
外部の仕上げを終え、現在内部の仕上げ作業中です。

窓は私の好きな色で、RAL7016^^

外壁は漆喰のスタンダード色の白。
よく聞かれる質問に、

他の色ってあるんですか?

ということがあります。

あります。
あるのですが、色によってお値段は高くなります。
一般に使われる有機系の塗り壁材なら、色を選んでも価格は同じだけど、
漆喰の場合は色も自然界にあるものから作られるから。
もし希少鉱物からしか取れない色だったりすると結構高かったりするのです。

お値段のこともあるけど、
将来的にメンテや塗り替えなどのケース考えると、
スタンダードを選択することのメリットは断然高くなります。

と、返事させて頂いているかな。
(詳しくはスタッフにお尋ねください^^)

素材選びには、何のために、何を求めて、選択するのかは大事したいですね。

岩手で一番暖かい家
さらに南下して岩手県奥州市のお家。
現在、内部は大工工事、外部は外壁下地を施工中。

こちらは当社の「無暖房の家」シリーズの Ua=0.17タイプ。
当社ではこのタイプのスペックで施工をスタートして1年半。

外張り100mmを中心に、
この十数年に渡り、私たちが北欧やドイツの家づくりに触れ、
憧れたもの、目標となったもの、驚かされたもの、2度のチャレンジで断念していたものまで、
それらのノウハウがきっちり詰まっています。

技術やノウハウって、すぐできるものってないですね。
条件が一つひとつ重なり繋がり合うことで可能になるものが多いです。
進化って、一日一日の時の堆積みたいなものかもしれません。

時の堆積と言えば、私の行きつけの焼き鳥屋は開業40年。

岩手で人気の焼き鳥屋
不思議なことに、ここに案内させて頂いた外国の人たちは皆、

ここが一番いい! 一番落ち着くよ。

そう言って本当に本心から喜んでくれるのです。

私からしたら、なんでここ? ツボがわからん!

と思ってしまいます。

日本らしい、岩手らしいお店って・・・どこだべ?

と、いつも悩みながら会食する店を選ぶのですが、数日もするとネタ切れ・・
しょうがない、一日くらい私の行きつけで我慢してもらうべ。

そんな流れのチョイスなのに、なぜか皆大絶賛(笑

小じゃれたお店でも小きれいなお店でもありませんし、
目玉になるメニューがあるわけでもなく、
ごくごく普通に田舎にあり気な焼き鳥屋です。
(こき下ろしてるみたいですが、私は大好きなんですよ^^;)

私には見慣れたこのお店の何が・・・
彼らを感激させるのでしょうか。
焼き鳥は確かにうまい!けど、どうやらそれだけではないようような。

考えるに、それはきっと・・・

積み重ねられた40年という、時が醸し出す佇まいではないかと。

彼らは自宅でも外食でも、
うん十年、うん百年の佇まいの中で過ごすのはごく普通なわけだから、
同じような時の匂いを感じたのかもしれません。

今回日本が初めて、むろん岩手も初めて、
というドイツから応援に来てくれた技術者。
ここでの過ごした時間が、
日本での思い出の一つなってくれたら嬉しいですよね。

私たちへの指導を終えドイツに向け今日飛び立った行ってしまいました。
来年ドイツで行われる研修での再会を約束して。

ありがとう、walt!

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