築20年を迎える家のトリプルガラス木製サッシ。
「建具枠が傷んできたので、建具交換だけで済むのか、それとも窓全体を交換しなければならないのか相談したい」と来社されたのは昨年11月。
先ずは現状を確認させてください。
と約束はしたものの、お互いのタイミングが合わなかったりで、延び延びになっていた。先日、遠野での見学会案内を終えた帰り道、電話してみると、幸運なことに、ちょうど在宅とのことで立ち寄って現地確認を行うことができました。
実際に見て・触れて・叩いてみることで分かったこと、そして取るべき対策について整理してみます。
築20年・トリプルガラス木製サッシの現状
この住宅は築20年。
当時としては先進的だったトリプルガラスで北欧特有の木製サッシの回転窓が採用されています。
ガラス性能自体は今でも見劣りしませんが、問題は木製の建具枠です。
外観から見ると大きな破損はないものの、
・塗膜の劣化
・色ムラ
・木部の毛羽立ち
といった経年変化が見られました。
「叩いた音」で分かるサッシ内部の異変
窓の状態確認の際、施主ご主人が窓の建具枠を軽く叩きながら教えてくれたのが音の違い。
下枠の一部だけ、軽く鈍い音が返ってくるのです。
これは経験上、結露水や雨水を吸い込んだ木部内部が腐食している中が空洞化している可能性があるサインです。
原因は「結露水」と木製サッシの宿命?
トリプルガラスであっても、
木製サッシは「水分管理」が命です。
特にコールドドラフトによって冷やされる下枠は、冬期のガラス表面結露に晒され、サッシ内部で発生する微量の水分浸透する様子が思い浮かびます。
長年の蓄積によって、知らないうちに水を含み続けます。表面上は問題なく見えても、内部から腐食が進行しているケースは珍しくありません。
この状態で考えられる選択肢は3つ
レバーハンドルの左側の中間あたりの音が軽い。そしてサーモカメラで観ても下枠の中でも若干温度が低い。
今回の状態を踏まえると、考えられる対策は以下の3段階です。
① 建具(障子)のみ交換
可能なら建具(障子)の交換で済むならそうしたいと相談時の案
この案は、12月時点でメーカーに確認済みで、メーカー曰く
この20年で5世代ほど仕様変更が行われていて建具がサッシ枠に合わない
とのことで無理とのこと。
➁窓全体(サッシ一式)の交換
下枠内部が広範囲で空洞化
将来的な耐久性・気密性に不安が残る場合、長期的には最も安心ではある。
しかし、交換費用が高額になること。家全体の窓交換なら良いが、一窓交換となると他の窓とのバランスの問題を考えると… できるなら避けたい。
③下枠部分の補修・部分交換
腐食範囲が局所的、構造耐力に影響が出ていない場合、状況次第では現実的な選択肢になる。
ドイツの見本市で、木製サッシ枠の部分補修ツールに木製サッシの再生実演を見たことがある。
ツールがあるわけではないので部分補修はできないだろう。でも構造がフレーム構造がわかれば可能かもしれない。
今回改めて感じたのは、
木製サッシは「ダメになる」のではなく「手を入れる時期が来る」ということ。
そして、20年前は知識がなかったのだけど、今ならわかる。
この木製サッシ枠は四角で、枠上部は水平なのだ。
建具枠に、ドイツサッシのように斜めに傾斜をつけ、結露が流れやすい形状にしてあれば、木部への結露水の侵入を抑制できただろうに、と。
適切なメンテナンスを行っていれば、
20年
30年
それ以上、使い続けることも可能なはず。
しかし、
結露対策のためのちょっとした傾斜の有無が20年後に違いをもたらすということか。
知識と経験がないリスクはこういうことなのだ。
サッシの傷み対策の判断
交換か?補修か?判断は「現地確認」で決まる
木製サッシの傷みは見た目だけでは判断できない。下枠の「音」「硬さ」「含水状態」が重要なので。建具交換だけで済む場合もあれば、窓全体交換が適切な場合もある。
今回は、20年前の枠構成を確認した上で、温暖な季節に建具部分だけをお預かりしようと思う。
20年前とは違い、当社にはサッシに関してはどこよりもノウハウがある。枠構成さえわかれば、下枠部分だけきれいに交換できるはずなのだから。
最後に、小さなトピックを
昨日、屋根上の雪の状態を撮っておこうとしたら、それどころではなくブリザードのような視界。
強風で大荒れな岩手県滝沢市
せっかくの雪かきも吹き溜りで帳消しかな?地吹雪で避けたい道路は…
見通しの良い田んぼ畑の中の一本道。出かけないのが一番だけど。 pic.twitter.com/IYES77azgB
— oyakata (@ooyakata11) January 20, 2026
これをXに投稿したのです。
すると、

こんなコメントが。
動画は遠慮なく使ってくださいと返したのですが・・
今朝方、使用しなかったとの丁寧な報告DMをいただきました。
メディアって、SNS等からの候補ネタをいつも探しているのでしょうね。













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