岩手県の住宅屋の年末年始と、‐10℃の朝の放射冷却と子どもたちの新年挨拶

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新年、あけましておめでとうございます。
今年も、ちょっと変わり種な家づくりに精進すると思いますが、どうか懲りずにお付き合いいただけたら嬉しいです。引き続きどうかよろしくお願いいたします。

年末年始といえば、一般的には「仕事納め」「帰省」「ゆっくり休む」という言葉が並ぶのかもしれません。私にとっては、年末年始は自由に課題をこなす期間でしょうか。

時間をフリーにしておきたいのは、この時期にしか現れない”家が出す本当のサイン”を見逃したくないからかと。貧乏性と言えばそれまでですが…

今年の年末年始も、岩手らしい冷え込みの中、静かに?自由時間を過ごさせていただきました。その中で視界に入ったものなど紹介しようと思います。

朝日を受けて黄金色に輝く、トリプルガラス外側の凍結

カーテン越しに明るくなる時間がほんの少しだけ早くなったように感じた今朝、
自宅の窓をふと見て、日の出を確認。

すると…

トリプルガラスの一番外側。夜の放射冷却によって生じた外側結露が、そのまま凍結し、朝日を受けて黄金色に輝いていたのです。

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見方によっては、黄金色のシダ桜のようにも見えます。

sites/2/2026/01/74dcc596f8c9ae66c39ec8618daa0408.jpgの画像少し画像荒いですが、ズームで。

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これが実際に観てると、水晶の結晶でもキラキラ光を反射してるかのように見えるのですよ。

これは内側の結露ではありません。ガラスの性能が高く、室内の熱がしっかりと遮断されている状況で放射冷却により冷やされたガラス面だからこそ起きる、外側だけの結露の凍結。住宅性能を理解している人にとっては、むしろ「よしよし」と頷きたくなる現象なのです。

この黄金色に光る現象って、一冬何回のチャンスがあるでしょう。もし、その機会があったとしても今日のお休みにカーテンを開けるのが遅れてしまったりすると見逃す可能性は高いです。だって、朝陽が当たって30分程で消えてしまうのですから。

自然がつくる一瞬の造形美。これは高断熱住宅でしか味わえない瞬間なのです。
‐10℃超えの今朝のもう一つのご褒美は、ダイヤモンドダスト。
これも朝日があったから見えた幸運で、自宅前で見たのは初めてでしたね。
こうした現象が見られるのは、寒冷地・岩手ならではだと思います。

放射冷却の日は、岩手山とウォーターフロントへ

トリプルガラス外側に結露や今日のような凍結を見つけると放射冷却来てるな。

すると、カーテンを開け岩手山をチェックし、雲がない良し!てことで、つい足が向いてしまう場所があります。岩手山と水辺が同時に望めるウォーターフロントの家です。

雲ひとつない放射冷却の朝は、空気が澄み、景色の輪郭が際立ちます。岩手山の稜線、水面に映る家、静まり返った冬の中で聴こえる鳥の声や牛の鳴き声。

こうした環境下で住宅を観ると、単に“景色がきれい”という感想だけでは終わりません。外壁の冷え方、窓まわりの温度ムラ、風の影響など、自然条件が、家の性能差をどのように浮かび上がらせてくれるのか。が気になるわけです。

‐10℃超の朝、住宅展示場で起きていること

今朝の外気温は‐10℃を下回りました。

住宅展示場では、外壁表面が放射冷却によってさらに冷やされ、サーモグラフィで見ると色の差がはっきりと出ています。断熱の連続性が保たれている部分と、そうでない部分。その違いは、数字よりも視覚のほうが雄弁です。

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「寒いですね」という一言で片づけてしまうのは簡単ですが、住宅屋としては、この状況を私的には“宝の山”だと思っています。

この冷え込みは、輻射(放射)の世界を体感的に理解する最高の教材なのです。

昨年12月28日、トリプルガラス外側凍結と結晶

少し時間を巻き戻します。昨年12月28日の朝も、印象的な冷え込みでした。

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「ガラスは見ていた」的な年末ガラス拭きの後がよくわかることに笑ってしまいました。

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トリプルガラス結露凍結の結晶

結晶が自然のメッセージのようにも思えてくるから不思議です。

トリプルガラスの外側に生じた凍結結露は、結晶となり、まるで自然が描いかのようです。こうした写真を残しておくと、後から振り返ったときに、その年の冬の厳しさや空気感まで思い出せます。

年末の話の流れで、スタッフたちとの餅つきテストも。

寒かったけど、熱いお餅から届く輻射熱に癒されましたね。
この日、しんがりで帰る私の持ちかえり分がなかったのはプチショックでしたけど(笑

‐10℃だからこそ残したい、温度の記録

冷え込んだ記念すべき朝は、必ず記録を取ります。

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「ウォーターフロントの家」温度推移

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当社住宅展示場の温度推移

ウォーターフロントの家の内外の気温推移、そして住宅展示場の室温推移。さらに、断熱構成の異なる壁体内の温度・湿度の違いも確認します。

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外2層張り10㎝厚断熱層内各温度湿度

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外3層張り10㎝厚断熱層内各温度湿度

そして、非常識な断熱構成。

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中間に空気層を挟んだタイプは、総断熱厚は薄いのに意外と成績優秀なのです。
窓周囲熱橋と同じで、どんな素材でどう施工するかで性能は変わる!てことのわかる事例ですね。

二層外張り、三層外張り、それぞれの断熱構成によって、空気層内の環境は確実に違います。計算値では見えない数値を知ること。経験的にその差は決して小さくありません。

こうした記録は、今すぐ誰かに見せるためのものではありません。10年、20年と家づくりを続けていく中で、「あのときの判断は正しかったか?」「新たなアイデアのヒントはないか」を自分たちで検証し続けるための財産なのです。

放射冷却を見ることは、輻射とは何かを身体で覚えること

放射冷却のチェックは、私にとって単なる“寒さチェック”ではありません。

私たちは、カラダに最適な住環境を考える延長線上として、放射輻射現象を見ています。冷える仕組みが分かれば、体の芯の暖め方も分かる。住宅は、対処療法ではなく、原理原則を理解した上でつくりたいから。

だから年末年始の多くは、会社に来て、測って、考えて、記録して…
正直に言えば「好きなことをしている時間」です。

「子どもたちも連れて来て」から始まった20年以上の習慣

そんな年末年始を過ごしていると、自然とこうなります。

「子どもたちも連れて来ていいよ」と。

この一言から始まった習慣が、もう20年以上続いています。スタッフの子どもたちが会社に年始の挨拶に来てくれるのです。もちろん、お年玉付きです。

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お年玉袋

既に社会人として巣立った既卒者は4人。今年も、今日来社してくれた子どもたちは7人でした。

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雪かきの手伝いに来てくれたスタッフの息子さんは現在大学生。
今や100人力ですね。

暑さを超える岩手の家づくりや川遊びなど

この時が懐かしい!!

こんな感じで小さかった子が、いつの間にか背が伸び、声が変わり、やがて社会に出ていく。その時間の流れを、会社という場所で共有できることが、何よりの宝物だと感じます。