寒い冬、子育て家庭で本当に大切なのは「室温」ではなく「床面温度」でした

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今日はある施主さんの家づくりビフォー・アフターより

寒い冬、子育て家庭でよく見る風景

寒い冬の朝。
子どもはスリーパーを着て家の中を歩いている。

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リビングではこたつに足を入れ、
出たり入ったりを繰り返している。

「暖房はつけているのに、なぜか寒い。」

子育て家庭では、こんな光景をよく目にします。

特に小さな子どもは、家の中でも厚着をしたり、
こたつやストーブの近くから離れようとしません。

しかし実はこの「寒さ」、
単純に室温の問題ではない場合が多いのです。

寒い冬の子育て環境で本当に大切なのは、
実は床面温度です。

子育て世代の生活は「床の世界」

大人の生活の高さは、
椅子やソファの高さにあります。

しかし子どもの生活は違います。

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子どもは

・床で遊ぶ
・床に座る
・床に寝転ぶ
・裸足で歩く

つまり、子どもの生活空間は
床から50cm以内に集中しています。

この高さの世界では、
空気の温度よりも、
床の温度の影響が大きくなります。

寒い冬に子どもが家の中で寒がるのは、
室温ではなく床面温度が低い可能性があるのです。

室温22℃でも寒い家がある理由

多くの家庭では、
暖房をつけて室温を上げています。

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例えば、

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室温22℃

一見、この温度だけを見ると
十分暖かそうに感じます。

しかし

床面温度が16℃だったらどうでしょうか。
18℃以下の場合、裸足だと人は冷たさを感じます。

なぜなら人は

・接触による熱移動
・放射による熱移動

によって体温を失うからです。

特に床は体に触れる面積が大きいため、
床面温度が低いと
体の熱が奪われやすくなります。

つまり

室温が暖かくても
床が冷たい家は寒く感じるのです。

寒い冬の子育てで起きる問題

床面温度が低い家では、
子どもの行動に変化が現れます。

例えば

・裸足で歩かなくなる
・こたつから出なくなる
・床で遊ばなくなる
・ソファや椅子に上がる

これは子どもが
無意識に暖かい場所を探しているためです。

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子どもは体温調整が未熟なため、
床面温度の影響を大きく受けます。

そのため寒い冬の子育て環境では、
床面温度が快適であることがとても重要になります。

床面温度が高い家で起きること

一方で床面温度が高い家では、
子どもの行動は大きく変わります。

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例えば

・裸足で歩く
・家のどこでも遊ぶ
・床に寝転ぶ
・こたつが不要になる

暖かい家では、
暖かい場所を探す必要がなくなります。

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家の中のどこにいても
同じように暖かいからです。

結果として

子どもは家の中を自由に動き回り、
床で遊ぶ時間も増えます。

寒い冬でも、
子どもは裸足で過ごすことが多くなります。

床面温度を決める3つの住宅性能

床面温度は、
次の3つの要素によって決まります。

① 断熱性能

断熱性能が低い家では、
床から熱が逃げてしまいます。

床面温度を高く保つためには、
高い断熱性能が必要です。

② 窓性能

窓は家の中で最も熱が逃げやすい部分です。

窓の断熱性能が低いと
室内の熱が逃げ、
床面温度も下がります。

寒い冬の快適性を考える場合、
窓の性能はとても重要になります。

③ 床暖房

床面温度を安定して高く保つためには、
床暖房が有効です。

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特に低温水床暖房のように、
穏やかな温度で床全体を温める方式では、
23℃~25℃の床面温度を均一に保つことができます。

子どもの記憶に残る「家の温度」

家づくりを考えるとき、
多くの人は

・間取り
・デザイン
・設備

を重視します。

しかし子どもにとって
家の記憶に残るのは、
必ずしもそれらではありません。

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冬の朝、
裸足で床を歩いた感触。

リビングで寝転びながら遊んだ時間。

寒い冬でも
家のどこにいても暖かかったこと。

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そうした体験が
子どもの記憶に残ります。

寒い冬の子育てを考えるとき、
本当に大切なのは

室温ではなく床面温度

なのかもしれません。

子育ての家づくりでよくある質問

Q

寒い冬に子どもが家の中で寒がる理由は?

A

床面温度が低い可能性があります。子どもは床で遊ぶ時間が長いため、室温より床面温度の影響を強く受けます。

Q

子育て家庭で理想的な床面温度は?

A

これまでの調査で23℃~25℃前後が快適な温度のようです。床暖房や高断熱住宅では床面温度を低すぎず高過ぎずほんの少しだけ高く保つことができます。

Q

室温が暖かいのに寒い理由は?

A

床面温度が低いと体温が床に奪われるため寒く感じます。室温だけでは快適性は決まりません。