- 木材から多量のVOC
木質建材の資料集が昨日届いていた。
この資料はシックハウスに関するデータ集で各種木材や
木質建材と言われる合板、集成材、複合フローリングなどの分析データ。安易に木材を多様することは以前得ていた大まかな情報では
知っていたので機会があるごとにお客様には伝えていた。しかし、公的機関における詳細なデータはこれまで公開されて
いなかったので私には待ち望んでいた資料だ。
今日はこの資料の国産木材の分析結果から、
よく使われる木材だけをみてみた。28日間経過後のデータだけでみると
ホルムアルデヒドは、ツガ材がスギの約3倍の放散量。
アセトアルデヒドは、アカマツがスギ材の約3倍の放散量。
TVOC(総揮発性有機化合物)は、ヒノキが目標値の32倍。それぞれの一番おおきな特徴だろうか。
総ヒノキ造りの家でシックハウス被害の報告は何例か聞いてはいたが、
これほどまでとは予想もしていなかった。経過1時間以内だと暫定目標値の244倍にもなっている。
トリカブトも薬にもなれば毒にもなる。
自然素材という言葉は響きがいい。響きがいいから言葉だけが一人歩きしてしまう。
住宅素材も食べ物と同じ。適量とバランスが大切なのだ。
そんなことを改めて考えさせる資料だった。自然素材である木材を使用すれば健康住宅と
誰もが勘違いしてしまう。要注意である。
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