遮熱シート雪がうっすらと地面をおおい一昨日の朝。
気温は氷点下なので実験棟のデータ取りには、ちょうど良いと思い、
2つの実験棟と外気温用とで3つの温室度測定器をセットした。
そして昨日の夕方回収、PCにデータを取り込み今日グラフを確認した。
これまで1年ほど季節ごとにヒマをみては新たな断熱?素材として、
遮熱シートの検証をしてきた。
遮熱シートに出会って1年。最初の出会い、
その効果は断熱材におとらないという触れ込みだった。
最初、小さなボックスを作り検証した。
これまで使用してきた断熱材との組み合わせを変え温度変化をみた。
しかし、その結果は期待した触れ込みほどの断熱性能を確認できなかった。
ちょうどこの時期、住宅展示場を建設中だった。
そこに効果は半信半疑のまま、せっかくの機会だと思い展示場に採用。
完成後、既存施工住宅との比較測定も行うも
その結果はボックス試験よりも期待を裏切る結果となる。
まったく効果なし!か、むしろ逆効果ではないのか、
と思える試験結果の時もあったのだ。
その結果を住宅気候研究会にて報告。
メンバーから、施工方法で効果が違うらしいよ、との情報。
寒冷地と温暖地で使用箇所が異なることや
小さな施工工夫で効果はまったく違うものになるらしい、というのだ。
そんな大事な情報、もっと早くに知っていたら
展示場の施工法も多少は工夫したものを・・・
と当時は口惜しくおもったが、今にしてみれば結果は変わらなかっただろう。
実験棟で施工法を変えながら測定してきて既に5ヶ月経過。
今でもまだ結論出せる段階になっていない。
ところが
先週の測定で初めて顕著なデータの違いをみることができたのだ。
「おぉ、いい感じぃ」と一瞬喜んだが、ふと疑問が!?
暖房のスイッチを入れた2~3時間後は温度差があり、
時間経過にしたがってその違いは小さくなり・・・
しまいにはとんど違いは微々たるものになっていた。
今回の測定はその再検証。その結果はほぼ同じ変化だった。
でも、この測定結果は何か施工法を一ひねりすることで
効果を引き出せるのではないか、
新たな期待を膨らませるには十分!
もう一度だけやってみて、
今回の施工法のままのデータ取りはお終いにしよう!
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