超!?外断熱住宅へ

外断熱用の断熱素材で遊んでいる。
どう料理しようか・・・
ドイツであの外断熱住宅を見てしまったら、中国に行く前には
もう実験用に発注してしまっていました。

素材自体のことはわかってきたが、今一実現へのプロセスが
断片的。社員からは本当にやるんですか!?って言われるが

やんのさあ! まずは実験やってみんのさあ!

それがらまだ考えっぺよお!ってな具合でこれから始まります。

外断熱材

なんと厚さは20センチ。
この状態に上がってみても意外とビクともしません。

これからが楽しみでしょっ。
(私だけかもしれないですが^^;)

私がこの住宅業界に入りこんだのは24年前。
その頃は純和風住宅。在来工法で和室が多いため壁は真壁づくり。
真壁は壁厚がないので、その頃の断熱材はグラスウール50mm厚。
そして、サッシは一重に内側に障子又は洋間ならガラス建具。

それから洋風化と断熱厚確保のため、数年で断熱は10cm時代へ。
サッシは2重サッシだった。

そしてすかさず壁体内結露が話題になり、壁の中に侵入した湿気を
逃がす外壁通気層の確保が叫ばれサイディング外壁主体になった。
その時期、北海道からの発信で高気密化の必要性が説かれだす。
気密シート施工に初めてたずさわったのは21年前になる。

そして、木製トリプルサッシを初めて使用したのが19年前。

17年前この会社を立ち上げてからの高気密高断熱計画換気へ。
16年前初めて行ったアメリカの住宅視察が拍車をかけた。
デザインもさることながら、木製サッシでしかもLow-Eガラス!?

Low-Eガラス??なんだそれりゃっ!!!?

日本のサッシメーカーでは聞いたことはなかった。
(無知なだけだったかもしれない)

おそるおそる少しづつ輸入しながら検証。Low-Eペアガラスを標準化
したのは12年程前頃だったろうか。その頃国内のサッシメーカーでも
Low-Eガラスが登場していた。ところが、受注生産品で30%近く価格
がアップする。輸入だと5%アップだというのに。

今でも憶えているあるお客様との会話がある。
Low-Eガラスを標準化した当時、私とすれば当然この仕様の良さを
説明する。最初はお客様も納得してくれた。ところが次に会った時に
要らないと言う。「普通のペアガラスでいいから安くして欲しい」と言う
のだ。理由を聞くと

「他の数社の住宅会社に聞いたら、そんなものは岩手には必要あり
ませんよ!稚内じゃないんだから。」と言われ、自分もそう思ったと
言うのだ。

「建てるのは今だが、住むのは何十年。将来はもっと断熱化が求め
られるようになりますよ!」と説得したが、聞き入れてもらえなかった。
それでも気に入ってもらえてお世話になることができたが・・・

そして数年、あれよあれよと次世代省エネ基準が発表され、サッシは
Low-Eペアガラスが当たり前になってしまった。そして後悔として
ときどき思い出されるようになる。

なぜ、あのときLow-Eガラスにしなかったのだろう、って。

いつもそうだが、ちょっと先をみると今というものさしにつぶされること
は多い。今この瞬間から何十年もお世話になろう住宅を今という
ものさしでいいのだろうか。今ある経験・情報・知識ではあるが、

10年後20年後はこういう住まいが求められるだろうな~

なんて、そんなことを考えながら今そこに少しでも近づきたい。
そんな家づくりをしたい!と常に思う。

のですが、いつも終着点はみえません(笑)

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