北欧スウェーデンの住宅展示場にあった建築中の現場を紹介。
スウェーデンでは、以前訪れた時もそうでしたが移動中に、戸建て住宅の新築現場に遭遇することなどほとんどありません。
日本の3倍という住宅寿命からみてもそうですが、住宅を社会資産として捉えているため、そう簡単に壊せない。
以前訪問した時の記憶で曖昧ですが、築40年未満での解体は基本的には認められず、特別な許可が必要らしいのです。
そんなお国柄ですが、幸運にもモデルハウスの工事現場に遭遇。
左写真は表から、右写真は内部断熱状況。
発泡スチロール系のEPS断熱材でした。
屋根組みは北米でもスタンダードなトラス方式。
トラス掛けの間隔は北米の2倍程ですが、こんなんで大丈夫かい!?とちょっと疑問も。^^;
左写真のウール系断熱材。こちらではミネラルウールと呼んでいますが、簡単に言うとロックウールのことです。
右はEPS断熱材をアップで。断熱厚さは外張り分も含めて20センチほど。この現場では見ての通り二種類の断熱材が使い分けられています。
最初、この2種類の断熱材の使い分けに「何か断熱ノウハウが隠されているのでは・・・」
といろいろ考察してみました。
その結果は・・・特にノウハウはなし!
単にEPS断熱の壁は工場でのパネル生産で、パネル化せず、現場施工部分がウール断熱のようです。
どうも「何かノウハウが隠されているのではないか」と
神経質になり過ぎていたようで・・・(汗)
この工事中の現場以外のモデルハウスの壁厚を観てもそうですが、実際に戸建て住宅で行われる断熱標準はこんなところではないかと。
どうしてもデモンストレーションレベルばかりに目を奪われがちになり、全てがそうではないかと錯覚してしまいます。
標準レベルも知っとかないと。^^;
”黄金の国”のように錯覚したままではまずいですからね。
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