岩手の家づくり”男たちの冬”

昨夜東京より事務所に戻る。
出張から戻ると最初の作業は机の上の郵便物他のチェック&整理。
なのだが・・・昨日は机の上に何やら菓子折りが!?

見れば○○自治会と書いてある。
そばにいたスタッフに
「これってもしかしてゴミ小屋のお礼かな?」って聞くと
「そうみたいですよ」との答え。
なら、これは工場のみんなが受け取るべきだな、ってことに。
というのも小屋は彼らが設置したもの。

ごミ集積小屋

 

 

 

 

 

 

 

 

これがそのゴミの集積小屋です。
バス通りから当社事務所入り口にあるゴミ集積所。
ここは当社が利用する場所ではない。
どこでも見かけるカラスの悪戯で散乱するゴミ。
それをいつも同じおじいちゃんが掃き掃除していた。

工場の秀ちゃんはその様子を何度か見かけ、
ずっと気にかかっていたようだ。
「いつか時間みて小屋を作ってあげたらおじいちゃん楽だべな」って。

これは、会社で決めたことでも誰の指示でもない。
彼らの自発的行動です。
大したもんですよね。彼ら自身の意思ですから。
私が言うと手前みそになってしまいそうですが、
やはり自慢は自慢です。

実は私たちの仕事は年中忙しいわけではない。
特に北国では1月後半から2月、上棟がほとんどない。
例年のことですが、この時期に何をするかってことが重要になる。

私の会社では新たな開発の時期と位置づけています。
何でもいいから試みる。できればお金を掛けずに(汗)
それでも時間があったら、誰かの役に立つことしかねえべ!
くらいの気持ちなんですが、ぺっこ大げさですね^^;
話半分に聞いといて下さい。。

特に工場の特殊部隊にあっては、端材利用などがテーマ。
それから、現場から引き上げた木材利用とかも。
木材も数ヶ月経つと変色などで、通常の新築現場では
利用しにくくなってしまう。それらをどう活用するか・・・です。
木材の機能は変わらないのですが、変色したものって、
お客様は「古材を使ったのか」ってよくは思わないですからね。

忙しい時期は、新たなことやってる余裕はない。
温めてあったアイデアを試してみたり、
それをカタチにしてみるのはこの時期しかないわけです。

ゴミの集積小屋に加え、今日はそれらカタチになった
彼らのアイデアをぺっこ紹介します。

宇宙基地小屋

 

 

 

左は、私が子どもの頃描いた絵。宇宙基地?の一つに似ていますが^^:
このポイントは屋根。細い端材で屋根を部品化している点です。
窓はクレームで引き上げたものを利用。
外壁も新築現場ではもう使用しにくい下地材を利用。

右は物置のニューバージョン。
ツーバイフォーの構造材をログハウスのように組んでいる。
昨年キット化していたものを今年はカタチにしてみました。

私たちの仕事は思い描いた住まいをカタチにすること。
実際の現場では、気を抜けないことも多いですが、
こんな形でもアイデアをカタチにする楽しみって
大人になっても大切していたいものなんです。

 追:最近、このライブドアブログの管理ページが重い。
   広告や新機能付け過ぎ?なのではないかと。
   昨夜も何度投稿してもダメ。
   12時過ぎ、さすがにあきらめましたが。。;
   今後の更新は夜に限らず、もしくは不定期になる可能性も。
   可能な限りやってみますが、もしかしたら引越しもあり!です。

8 件のコメント

  • 地下鉄脱線事故の時,近くの工場の人たちが活躍したことをマスコミで知りましたが,こういうことを何気なくできるというのはその企業の底力だと思います。
    利益追求に走り,ノルマにおわれている会社ではこういう発想はないでしょう。
    心に余裕があるということですね。
    「家作り」なんていう,ある意味「夢を売る(一緒に創る)」仕事の方たちにはこういう「心の余裕」を持っていただきたいものです。
    社員をこのような気持ちにさせるのが社長の力量。さすがです。親方!

  • 親方様、こんにちは。
    いやあ、イイ話です…(涙
    「自分には関係無いや」ではなく、我が事として世の中と関わっていける気持ちって尊いですよね。こういう自慢はどんどんやって下さい。
    それにしてもログハウスや物置も素敵です。
    ハギレの有効利用とは思えません!

  • hiroさん、ありがとうございます。
    自分のとこの社員を自慢する社長も社長で浅はかですが・・・
    彼ら自身の心根を知っていただくのに丁度いいか、と。
    家づくりって直接の担当者の思いだけじゃない!
    それを下支えする者たちにも思いはありますからね。
    そう言えば恥ずかしい話、当社にはノルマがありません^^;
    (数年前まではありましたが・・・)

  • こういうのって誰がやったか知らないようでいて、
    誰かが見ていて必ず評価されたり返ってきたりしますよね。
    そういうのを期待するわけでもなく、何気なくできる人間。
    秀さんの優しさや心の気配りは、元々持ち合わせたもの
    プラス置かれている「環境」からくるのだと思います。
    hiroさんの言うとおり上に立つ人間で会社は変わりますから。
    だから自然と人が集まるんですね。

  • たけさん、何か恥ずかしいのですが、
    お褒めいただき彼らも喜びます。
    仕事でも仕事以外でも、誰かと関わり喜ばれる。
    すると、なぜかもっとしたくなる知恵も出る。
    私は木に登り落っこちる?かな^^;
    もう彼らも忙しくなりますから、できる時にしかできないですけど。
    彼らの性分は、良くも悪くもそこまでやるか?ってとこです。
    普段彼らの作品?を殆どの人が目にすることはなかったので
    丁度よい機会かと^^;

  • アルボンさん・・・^^;;;;
    秀ちゃんって、会社に入ってきた時は
    負けん気強くって短気でけんか早かった。。;
    それが今ではいっつもニコニコ照れ笑い。
    勝つことより、喜んでもらうことに味をしめたんでしょうか(笑)
    それでも負けん気だけは今でも強い!
    今頃、工場でくしゃみしてると思います^^;

  • 当方はカラスが近づかないカーサルロープという商品を販売しています。スリランカハーブと青森ヒバオイルを強力に練りこんだロープで張ったり囲ったりするだけでカラスが近づきません。100m巻で4,500円です。全国発送しています。loft38@mail2.actv.ne.jp まで
    それにしてもりっぱなゴミ置き場ですね。うちの商品とダブルで使えば完璧ですね。

  • tamaloftさん、ロープ一本で囲うだけでオーケーなのでしょうか。
    それは凄いですね。磁石でも寄せ付けないことができると
    聞いていていつか試そうとは思いながら・・・中々ね。
    でも、おもしろそうですね。
    他の使い道もご提案いただけると嬉しいです。

  • コメントを残す

    メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です