18歳の誕生日

昭和63年8月勤務先であった住宅会社を退職後、個人にて創業。
その年12月16日、株式会社大共ホームを設立。
振り返れば18年前の今日のこと。

個人創業でも同じ名称だったのに、法人として登記しただけで
妙な重みを背負い込んだような・・・
なんて言えばいいのだろう、
結婚の時もそうだったが、結婚が決まった瞬間とは違い
婚姻届を出す段になると誰かを背負い込む覚悟、
公に対する覚悟を決める、とでもいうようなあの感じに似ていた。

設立当初の私と言えば、気負ってはいるが実は不安だらけ。
当時、三日、三月、三年と人に教えられ、
この一日を頑張り通せば・・・
この一ヶ月を乗り越えれば・・・
道は拓ける。そして三年にたどり着くはず。
と思い続けながら過ごした、そんな創業期だった。

なぜ、独立したの?と聞かれるが、
理由は簡単、単に勤まらなかっただけ。

自分がしたい家づくりは自分でしかできないのか・・・
と思い悩み沈んだ顔ばかりしている私に、山ノ神は
「毎日そんな顔してるんだったら、自分でやったら」と
あっさりとした一言。この一言で決まった。
(まあ、こんな簡単ではないですが^^;)

その後の創業期、今でもよく思い出すお客様からの言葉がある。
「私は大手から中小業者まで各社さんの話を聞き、
打ち合わせさせてもらったけど、言っては失礼だが
創業して間もないお宅の会社に頼むのは一番リスクがある。
大手をはじめ他の会社は建てずとも建つ家が大方分かってしまう。
それ以上にもそれ以下にもならない、という安心感がある。
でもリスクはあるが、それ以上のものを建てられる可能性を
お宅の会社には感じるんだよね。
だからよろしく頼むよ。」

このことは今でも私にとって大切な戒めの言葉である。
他の人も口にはしないがきっと同じような気持ちだっただろう。
今でもこの状況は大して変わってないのかもしれない。
不安を抱きながらも私たちに任せ、笑顔で支えていただいて
今の私たちがあることを決して忘れません。
本当に感謝の気持ちでいっぱいです。

事業者としては稚拙でも、
この会社は何年経とうと、
いい家を建てる可能性を感じる会社。
明日の家の可能性を拓き続けられる会社。
そんな会社であり続けたい。

などと、
思い巡らしながら、今夜もおいしいお酒が飲みたいもんです^^;

8件のコメント

親分久しぶり あっという間に今年もあと2週間 
18年ですか・・・ いろんなことがあったねえ。
 右も左もわからないおいらに時には優しく、時
には厳しく、貴重なアドバイスをいただきました。
平成元年、今の場所を紹介され決めたとき、家は
どこに頼んで建てればいいんだあべ~ と真剣に
聞いたときの親分のあきれたというか怒りにもに
た顔を今でもはっきり覚えています。(-_-;)
独立したのはわかっていましたが、何の会社かわ
からなかったおとぼけYでしたから(^_^;)・・・・。
でも、おかげさまで母ちゃんはじめ家族一同親分
には感謝しています。(^_^)v
来月また一緒に年をとりますね~。  
忘年会 どこでやろうか~
 

親方さま、こんにちは。
うーん、いいお客さんですねー…
とてもイイお話でした。
仕事をする者として見習いたいものです。

親方さま 私がお世話になっていた頃はちょうど10周年でした。時のたつのは本当に早いです。。。また”ずっといたい場所”に来年も帰れるよう謙虚な気持ちで頑張ります!良いお話ありがとうございました。

Yさん、そんなことがありましたっけ?
でもその話って、
情景が浮かんでしまうから笑ってしまいましたよ^^
これからも泣き笑いしながらいいお付き合いして下さい。

たけさん、いい話かどうか・・・(汗)
仕事っていつもお客様に教わっています^^;
でもいいお客様に恵まれるって、確かに私は幸せ者ですね。

miyukiさん、「ずっといたい場所」
いつでもありますよ。
ついでに健康と興味と元気と笑顔も併せて・・・^^;

大共ホームの誕生日おめでとうございます。
このお客さんの言葉が,全てを表しているような気がします。
大手でないからこそできる自由度,大手でないからこそできる実験的な試み。フットワークの軽さ。
家作りを楽しんでいる様子がこちらにも伝わってきます。
売るために作っているのではなく,楽しむために作っているのだという感じが素敵です。
ずっと会社の誕生日を祝える会社であって欲しいです。
親方,頼みました!

hiroさん、恐れ多いお言葉(汗)ありがとうございます。
大手じゃないから、自由気まま(我儘?)は、
自分でもよく分かりますし、しっかり味わってます^^;
確かに数年前から、先ず自分たちが楽しめる。
そしたら周りを楽しませるアイデアも浮かぶ。
だろう。。。くらいに考えてますからね。
経営者にあるまじき不真面目な親方学って奴です。
これからも長生きしたいと思いますので、
末永くよろしくお願いいたしますm(__)m

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