非効率な家づくり

キッチンのオーダー、洗面カウンターのオーダー、
収納キャビのオーダーやドアのオーダーなど、
オーダーの打合せにはかなりの時間と作業量を必要とする。

おそらく・・・
間取り打合せの数倍のエネルギーを要するに違いない。


トイレの手洗いカウンター一つも、
カウンターの素材、サイズ、形状デザイン、シンク、蛇口、レバー、
カウンターと壁の取り合い、壁と鏡のデザイン、そしてまた素材・・・
キャビネットもとなれば、扉デザイン、素材、ノブ、
そして全体のバランスと・・・施主も担当者もありったけのイメージをぶつけ合う。


悩み、悩み、悩み、それでもまだ悩み、
イメージしながら双方がそこにエネルギーを注ぎ込む。
そして、その後の笑顔。
これが家づくりの愉しみ方であり醍醐味なのだ。

業界内では、

そんな面倒なことやってられない、
何でもカタログで選んでもらったほうが楽だしね。
そんな非効率なこと普通やってられないでしょう!

と、ほとんどの人が言う。

そう言われる度に、

 そりゃそうだ、言う通り非効率極まりねえべ。
 けど、けど目にみえねえけど断熱だって気を遣うべさ。
 エネルギーを使わなくていい家ってどんなのよ。
 

とイメージできないでいる。
ただ、注ぐエネルギーは損なわず、
蓄積の上に成り立つ効率くらいなら思い浮かぶ。

非効率→頑な→時代遅れ、といくら言われても・・・
”一緒につくる”ことから外れる気などさらさらない。
とすれば・・・ 
私の存在自体が一番非効率なのかも・・

岩手の注文住宅なら。

2 件のコメント

  • こんにちは。
    自分もIT業界に身をおいているので、昨今の不況とともに
    効率化やリストラだという話をよく聞きますが、
    非効率と言ってもいろいろありますよね。
    単純作業で機械的にできることを省力化したりするのは
    かまいませんが、人間にしか出来ない大切なところを
    省力化してうまくいってるケースはあまりないような
    気がします。
    単純作業は機械的に効率化して、それによって生まれた時間を
    人間にしか出来ない創造的な作業にあてる。
    親方の仕事は、人間のすみかである家というものに対して
    施主とのコミュニケーションですから、非常に大切なもの
    だと思います。
    今のポリシーで突き進んでください^^

  • Rさん、想像的な領域とオリジナル性は大事にしたいですね。
    手作業と機械との中間を欧米でみるように、
    工夫されたツールで効率化できたらいいよなって、
    いつも思っているんですけど・・・^^;
    ありがとうございます!もがき切ってみますね^^

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