家づくりの見えないもの

今朝は結構な冷え込み。
工場にて実験棟を眺め、

  もうすぐ冬だすな、そろそろ準備すねばねえなあ・・・

  ぬすても、この小屋っこだづど、何年付き合ってきたんだが・・・

北欧住宅性能を目標に

これは今日の夕方の断熱実験棟たちの温度。
この実験のテーマはこれまで一貫して、
右から二番目の「断熱暑さ20㎝Ⅱ」が担ってきた。

何度いじったか憶えていない。
断熱厚さ20㎝でも、施工を工夫すれば断熱暑さ40㎝に近づけられる。
そのことを確認できたのは大きかった。

この結果は現場に落とし込まれて初めて意味がある。
これまで一部の施工法は実際の家づくりの現場へ反映されてはいたが、
パフォーマンスの一番大きい施工方法はテストケースのみ。

いくつかの方法を実際に試してみたものの、
結局力任せでしかなくコスパが見合わず断念した。

・・・・・ わかっていてもできない、、現実的じゃないし。。

ということが悔しくてならなかった。

でもそれも・・・ 

やっと理想的なカタチで標準化されようとしている。

いつも思うことだけど、家づくりって料理と同じだよねって。
同じ食材でありながら、調理方法でどれだけの旨みを引き出すか。
それによって人間にとって大切な栄養や食事の楽しさが変わる。

料理は都度食べて旨みを舌が記憶するし、家づくりは技術によって家が旨みを記憶する。
家づくりが料理と最も違う点はこれではないかと。
施工技術や思い入れは見えないけれど、暮らしの旨みはずっと味わえる。

だから、見えないものが見たくなるし、リアルに体験しても欲しくなる。
途方に暮れる時もある。
だけど明けない夜はない、のも事実。

見えても見えなくてもね、
追い続けられるものがあるって、幸せなことかもしれません。

ところで・・・時々思うこともある。

おれって、いつまでこんなことしているんだろ。。とか(笑

 

岩手の注文住宅なら。

 

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