住宅の全館冷暖房システム

6月13・14日(土日)開催予定の”完成住宅見学会”のお家について、
新しい装備があるので今日はそこのところを紹介したいと思います。

その装備とは全館冷暖房システムになります。
しくみとすれば、従来採用している第一種24時間換気システムに
冷暖房ユニットを組み込んだものとイメージして貰えたら分かりやすい?かもです。

4年前、PX-Ⅱプロジェクトでテストした冷暖房システムと考え方は同じですが、
当時は冷暖能力が低く冷暖の補助的な要素が強かったものを、
今回はしっかりと能力のある冷暖房ユニットになっています。

先週初めて試運転した時には全く冷えず、
なすて?なすて?と慌てたものの、問題は言うも恥ずかしくなる位のことで解決、

現在は無事稼働中(笑

冷房の設定温度24℃、ちょっと低めかもしれませんが、
体感と温度チェックを容易にできればとの設定です。

今日の日中、確認のためサーモカメラでチェックしてみると、

住宅の全館冷暖房システム

1階リビングの換気システム送風口。

サーモカメラでは、

住宅の全館冷暖房システム

冷房の送風口での温度は21℃ちょい。

つづいて2階へ、

住宅の全館冷暖房システム

熱交換システムの2階居室送風口をチェックすると、

住宅の全館冷暖房システム

送風口の温度は21.7℃と表示されてますが、
1階2階ともにほぼ同一温度で送風されていたので、
送風ダクトの長さにおける熱損失差などの顕著な状況は確認できませんでした。

私は4年前のPX-Ⅱでテストした以前から
第一種換気システムのダクトを使った全館の冷暖房システムを
何とかできないものかとずっと思案していました。

それはなぜかというと、
壁掛エアコンやヒーター類が室内に露出することで美感上もいいとは思えなかったし、
冷暖房の送風感と温度ムラも気になったことから、
20数年前の当社では全館冷暖房システムや熱交換暖房システムの採用が多かったのです。
それがメーカーの販売停止によって断念せざる負えなかったという経緯があります。

我が家もアメリカから輸入した冷暖房システムを採用していて、
全館冷暖房システムの良さはそれなりに体験済みでしたからね、
なので何とか復活できないかと思っていたわけです。

今回の完成住宅見学会では、

高断熱住宅の全館冷房とはどんな感じなのか、

ぜひ体感してみてほしいですね^^

最後に、

私的には笑える結果をぺっこ。

住宅の全館冷暖房システム

写真のように、2階廊下の壁に設けられた送風口があります。

この送風口は、24時間換気システムの送風口でも冷房の送風口でもありません。

これをサーモカメラで見て笑ってしまいました!

住宅の全館冷暖房システム

この送風口温度はなんと20.2℃、冷房でもないのに・・

冷房の送風温度より1℃以上低いって何よって感じです^^;

実はこれ施主さんから、何か試験したいことありませんか?とのお話があり、
でしたら、床下から2階へ送風ダクト一本通させて頂けませんか?
というお願いをして設置したものなんです。

だからと言ってこれで冷房できるじゃん、なんて思わないでくださいね、
たまたま今は冷房より冷えているだけですから。
単に、不思議でおもしろい!と思ったので紹介してみました。

見学に来場されると、このおもしろ現象ももれなく体験できます。
私のように不思議好きの方にも今回の見学会はオススメかもしれません^^;

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