規格から放置され・・・

当社の場合、複数枚のガラスや建具を組み合わせての窓が多いのではないかと。

コンビネーションの窓を美しさを教えてくれたのは、30年近く前のアメリカだった。
連窓が据えられた家は、外観で見ても内観で見てもきれいだったし、
そのバリエーションの豊富さに驚かされたものです。

簡単なところなら、6枚ガラスのコンビネーションの窓。
今ではあるけど、当時日本にはなかったので、
輸入してみると意外と便利なことがわかった。

例えば、写真のように下の並びがFIXガラスで、
上の並びを開けられるようにしたデザインの場合だと、
テラス戸のように明るくでき、その上FIXガラス部分まで家具を寄せることもできる。

ソファ等によっては背もたれの高さが違うので、
その高さに合わせ、上下の寸法配分を考えればいいの使い勝手がいい。

そんなことから、28年前アメリカから輸入し、
当事務所1階と2階に各1か所、
横4連×縦2連計8枚ガラスのコンビネーション窓を付けてみた。

空間は映えるし、何しろ明るいのがいい。

当時は規格サイズを組み合わせるスタイル。

それが今は、まったく自由になった。
デザインのバランスから、使い勝手の寸法から、機能性の面から、
自由に窓のカタチをデザインできる、ほんとうに便利になったものだ。

自由設計と言いながら、微妙なところで規格サイズに翻弄されることは稀にある。
かゆいところに手が届くサイズってできないものだろうかとその度に思ってしまう。

それがヨーロッパからサッシを輸入することになり、
ヨーロッパの窓には規格サイズはないことを知ることに。

その瞬間、規格サイズを選ぶことしか知らなかった私には、
ショックだったというか、何か放置されたような気分になったのを憶えている。

でも、不思議だよね、
規格サイズのないことにあれだけ不便さを感じたはずなのに、

デザインとサイズの自由を手にしてしまった今では・・・

規格に縛られるのが嫌になってるんですから^^;

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