住宅の意匠デザインなどは海外の住宅地を散歩するだけでかなりの刺激になる。
世界の最新技術が集結するドイツ見本市
ところが、壁の中の断熱構造とか窓回りの納めとかは住宅地では知ることはできないので、海外の展示会視察は欠かせない貴重な機会だったのに。でもここ2年は行けてない。。という現状は受け入れるしかないので、刺激の意味でたまに過去の展示会で撮った写真をチェックしてみることも、眠ってたオツムを覚醒させるには丁度いい。
それに先日は、点と点が繋がって・・・二通りの閃きもゲット。
発見とか閃く時が一番楽しい時間かも。
そこで今日は2019年のドイツ建築見本市のいくつかを紹介。
海外の屋根断熱と屋根通気構造
これは屋根の通気構造についての見本。
白い厚い部分を屋根の充填断熱として見ると、手前の通気胴縁組みは従来方式、奥側が屋根面に外張り断熱を加えた方式の構造断面。
これをみて、
まあ、屋根の外張り断熱は5センチ位がいいとこかもね。
10センチとかにしたら、屋根が厚くなりすぎてデザイン的にやぼったくなりそうだし・・
しばらく写真を眺めていくと、次に、
天窓の納めの実大サンプルが目に入った。
最初は天窓室内側開口を眺めなら、そう上部は水平に、下部は垂直にだよね。
つぶやきながら見ていると、
あれ? この屋根って、さっきのより外断熱は厚いべな。そして充填断熱部の屋根垂木が薄い。
これなら屋根の外断熱を厚くしても良さそう。
もしくは加工手間はかかるけど、一昨年見た垂木手法を使えば何とかいけるべ。
大屋根デザインの住宅で、当社で一番の断熱レベルの場合に使える?かもしれない。
てな具合に。頭の体操になる。
それに過去のこと思い出したりとか(笑
ヨーロッパのトリプルガラスの連窓天窓
写真のような連窓の天窓。
写真のものとは単なる連窓だけど、見かけが同じデザインの連窓タイプの天窓を一度だけ採用したことがある。
その時の天窓は上の窓が通常通り上にスイング、加えて下の窓が垂直まで開きバルコニーとしての手すりになるという仕掛けのものだった。
そのものの写真はないので、、
例えば、
先ほどの斜めだった下部の窓が垂直に開いた時のイメージはこの感じが近いかも。
天窓で、できること。記事の一枚目の写真がそれ。
25年以上前にはなるかなあ。懐かしい!!
それから断熱材。
世界の断熱材はウレタンやフェノール断熱化してる?
ドイツではEPS断熱材が主流だけど、外張り断熱用にウレタンやフェノールを見かけることが年々多くなってきたような・・
日本より遥かに優れた海外の窓周囲施工技術
窓フェチな人間としては窓の納めについては見逃がせない。
このシートって・・・
別の写真を探してみたら、見つけた。その写真にはシートとは別もののビッグヒントも。
こういうのもあったなあ、と眺めたあと元に戻し次の写真へ。
そしていくつか見ていくと、これもいいなあ。でも使えるかなあ、、
いや、ちょっと待て。さっきの壁構造の仕掛けと抱き合わせたらできんでねえの?
と、再び開きなおした写真(笑
不思議だね。
同じ写真なのに、2年前は気づけなかったものを2年も期間を置いて観ると違うものが拾えるんだから。
2年前の自分と今の自分が持ってる問題意識が違ってるからか、見える面が違っているからかも。
そしたら・・・
再来年同じ写真を眺めたらまたもっと違うものが見えるのかなあ。
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