住宅の壁厚のどこにサッシを取り付けるかの不思議

現場に行くと、どうしてもチェックしてしまうのが、窓。

自分では窓フェチぎみだと思ってはいるけど、新たに気づかされることも多く、フェチにはまだなり切れてないなあと思うこともしばしばです。

今日もほぼ完成した住宅の窓を眺めていて、

トリプルガラスの格子ってガラス間に入れ込む格子なら1セットでOKだけど、断熱性を損なわないためにトリプルガラスを内外から挟みこむので内外で2セット必要になります。その分コストもかかるわけです。

三層ガラス窓に格子(1)
ですがこのトリプルガラスに格子を付ける仕組みをヨーロッパで見つけた時、

 これは絶対欲しい!

と思いましたからね。

そんなことを思い出しながらこの窓を眺めていると・・・

 あれ? 
  そっか、こういう風に見えるのかあ。

ということに気付きました。

それはサッシの開閉する建具枠面と漆喰仕上げ面がほぼほぼ同じ面にあるので、
奥まったサッシ枠面が溝となり、その溝ラインで窓を縁取ったようにも見えるのです。そういう目的ではないんですけどね、これはこれで結果オーライなのかもしれません。縁取りって凸が一般的で凹仕様もヨーロッパではたまに見かけることがありますしね。

これは性能面を目的にあくまで試験的に窓の取り付け位置を変えているわけだけど、小さな視覚的なポイントになり得るかも?なんて親バカ的に思うのですが、普通の方は見てもきっと気づかないです・・ でももし万が一にも気付いてくれる方がいたら嬉しいですね(笑

せっかくなのでFIX窓の窓格子も。

三層ガラス窓に格子 (2)
こちらは開閉建具枠が無いせいか普段通りに見えるから不思議です。

ということは、もし同じ面に開閉タイプとFIXタイプの格子窓が並んだとして視覚的に同じく揃えたいとなれば・・・

 そうだ、建具枠を付けたFIX窓にすればいいべ!
 
 それならできるべ。

てなことで今日は次につながるヒントを一つ発見。

窓がらみで、天窓も。

天窓採光
最近天窓って少なくなったものの、平屋住宅でありがちな側面窓から明るさが採りにくい中廊下などで採用することが多いように思います。その他、ロフトで寝そべって星空を見たいみたいなご要望がある時とかもですね。

窓を壁厚みのどこに据えるかなんてほんの小さなことだけど、室内側屋外側で微妙に見え方が変わることに気付けたら窓の楽しみかたももっと変わるかもしれません。

最後に、ネットで見つけ感心したことを一つ。

 お子さんの自立を育てる魔法のことば。

『今日学校楽しかった?』ではなく、『今日学校楽しめた?』と毎日聞くことなそうです。
 他力ではなく、自力で楽しめる人になって欲しいから。

たった一言のちがいなんですけどね。
この違いを30年前に知ってたらって思います。今更ですが。。

2 件のコメント

  • 窓枠のついたfix窓、良いと思います。
    違いに気づいてしまうと、違って見えます。どれがfix窓かわからないのって、知らない人が、あれ、開かないってなって、側から見てると楽しいかも。

    • fix窓だとはわからないトリック窓。楽しいと思います。
      逆にfix窓にしか見えないけど開閉できる建具のない窓はあるのですが・・・当社ではまだ使える環境にないのです。

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